おっさんずラブロスが重い

みんな大好きおっさんずラブが終わってしまった。
全7回というあまりにも早すぎる最終回。
まだ喪失感に浸る事すら出来ないくらいの衝撃のラストに
全牧春勢が泣いて笑って胸と股間を締め付けられたのではないでしょうか。

今更内容を説明するのも野暮なので割愛。
読んでくださる方は全員牧春に萌え尽きてるていで進めます。
ちなみに、牧春牧でも可です。リバあり。

わたしが久しぶりに文章を書きたいと思う程に感動したこの
「おっさんずラブ」

もともとBLなども嗜む程度に楽しんでいましたが、それはあくまで二次元。
私自身はノンケですが、LGBTだったり同性を恋愛対象にするお友達も多く
わりと近しい世界ではありましたが、このドラマは
イケメンの同性愛のドラマとひとくくりに話せるものでは無い!

たまたま好きになった人が同性とうだけで、内容はピュアすぎる
ラブストーリーでしかない。
しかしわたしは王道ラブストリーのものは大嫌いだった。
紆余曲折しながら主人公とヒロインがくっつくまでの回りくどい演出や
モヤモヤした気持ちを意識的に発生させる展開はもちろん、
なんかいじわるなライバルにイライラしたりとか、
モテ技とか愛されファッションとかクソクラエ派なので。苦手。
このドラマはそういったまじりっけ無しの魂のぶつかり稽古。
ただひたすらに自分が想う相手へ向き合う。
そして誰かが誰かを憎んだり傷つけようという事がいっさい無い。
(離婚前の蝶子さんは一瞬あったけど割愛)

負のオーラをまとったキャラがいないのも、見ていて気持ちがいい。
好きな人を想う事へのモヤモヤだけに集中出来る40分。
登場人物全員が切なくて、このみんなたち全員に恋してた7週間。
こんなに気持ちがかき乱されたのは久しぶりだった。
ドラマを見て泣いたのなんて思春期以来かもしれない。
なんでここまで揺さぶられたんだろう。

最初は推しは主任くらいで、ぶっちゃけ春田にイライラする事しか
なかった。
ザ・健全な男子である春田。マロとはまた違った陽キャの代表みたいな。
持ち前の明るさとおバカさと優しさで、無意識に人を魅了しちゃう小悪魔。
某スケートアニメでもこんなキャラいてリビングレジェンドを泣かせたりしてたなー、ともふと思った。
そんな春田は無意識に人を魅了するし無意識に傷つける。悪気なく。
そしてその人当たりの良さから、今までそれほど対人関係で苦労をしてないが故の気遣いの出来なさと優柔不断。本当にイライラする。
初めてドラマのキャラクターをぶん殴りてぇ、とまで思ったけど、
その時点でもう私も春田の虜になりつつあったのかもしれない。

そんな春田と対極に位置する牧は、人の顔色を気遣いすぎるが故に
なかなか幸せになれないし、なろうとしない。
そこもまたイライラしちゃう。
愛する人を思って身を引く美学もわかるけど、自分の幸せの為にちょっとくらいわがままになってよ!!全視聴者の幸せの為にも!!

そしてなんやかんやでふたりはくっつくけど、一貫して押しに弱い春田。
牧という彼氏がいるにも関わらず部長にアタックされたりちずに告白され
たりどうにもふらふらしててあぶなっかしい。

これは推測でしかないけど、春田は今までに自分から人を好きになった
事が無いんじゃないかな。
顔も人当たりもいいから、今までなんとなく彼女もいた事もあるけど
自分から本当に誰かに惚れて、真剣に気持ちを伝えたりした事が無い
からこそ、牧への気持ちをうまく整理出来なかったり、牧が欲しい言葉
がわからなかったのかも知れない。

そして牧は、本当に好きだからこそ、勝手に春田の幸せを考えて
勝手にはなれてしまう。バカバカ!!

これはおっさんのラブストーリーなんかじゃない、春田という青年の
精神の成長物語だったのかもしれない。
そんな最終回の橋での絶叫告白シーン。
あちら側だった春田が、自らの脚で牧の「こちら側」へ走って抱きしめに
行くあのシーン!!
一見、ありがちな告白のシーンだけど、主任が以前言っていた
「あちら側の人間に恋をしても幸せになれない」というあの台詞
でもね、春田は来たよ!自分の脚で!めちゃくちゃ走って!
そして自分の口からちゃんと気持ちを伝えて、自分から抱きしめた!

これほどまでに意味がありすぎて感動するラブシーンが過去にあっただろうか?いや無い。
ツイッターでは世界トレンドを二週にわたって獲得。
全米が泣いたどころではない、全世界が泣いた感動のシーンだった。

この二人はまだこれからも乗り越えなきゃいけない事はきっと多い。
そして、まわりのみんなたちもめちゃくちゃに幸せになってほしい。
その全てを、これからも応援し続けたい。そんなドラマでした。

テレビを見なくなって久しいけど、またちょっとテレビが好きになった。

まだまだいろんな感想があるけど、長くなるのでひとまずこれで。
また気持ちを落ちつけたら書きます。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?