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コロナテック⑧東南アジアのコロナテックスタートアップまとめ

はじめに

こんにちは、Marketing TeamのMireiです。

Plug and PlayのAPACチームは、先日 "COVID-19 Situation in Southeast Asia and the Startups that are Shining in Times of Crisis" という記事を公開しました。この記事は危機的状況に臨機応変に対応している東南アジアのスタートアップを紹介しています。

4:8 corona 数

(出典 : AFP)

フランス通信社(AFP)の調査によると東南アジアでも新型コロナウイルス感染症の感染者数は急増しています。今回は「東南アジアのコロナテックスタートアップまとめ」と題して、東南アジアのコロナテックスタートアップ9社を紹介していきます。

シンガポールの濃厚接触者特定アプリ:Trace Together

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Trace Togetherは、シンガポール政府によって開発されたアプリです。この アプリはタイムスタンプを活用してあなたの濃厚接触者の電話番号を識別します。 新型コロナウイルス感染症に感染した場合、保健省にアプリ内のデータへのアクセスを許可することで、濃厚接触者の連絡先を迅速に特定できるようにすることができます。 このアプリは、ワイヤレスBluetoothを使用しているため、新型コロナウイルス感染症感染者の半径2m以内に少なくとも30分間いた人をすぐに識別できます。日本では感染経路不明の感染者が急増していますが、シンガポールではこのアプリを採用することで、感染経路を明確にしようとしています。

シンガポールで体温スクリーニング装置を開発:Kronikare

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KroniKareは、感染症や体調不良、血行不良などの合併症の早期発見を支援するAIベースのシステムです。
KroniKareは新製品「iThermo」を発表しました。 iThermoは体温スクリーニング装置で、月1,000シンガポールドルで市販されている他、既に医療科学機関からクラスAの医療機器として認定されています。 iThermoはAndroidスマートフォンに2台のカメラを追加しスタンドに取り付けることで体温のスクリーニングを可能にします。

シンガポール発 健康バイタルをすぐに計測できる:SmartFuture

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Smartfutureは、シンガポールを拠点とするヘルステック企業で、オフィス、ジム、クリニック、薬局、公民館、アパートなどに統合的な診断・医療介入プラットフォームを提供しています。このプラットフォームでは、血圧、血糖値、BMI、体組成、心電図、Sp02、体温、呼気CO、呼気アルコール、コレステロール、尿酸などの主要な健康バイタルを計測することができます。SmartFutureは、どうしても活動を続けなければならない企業が、訪問者や従業員の体調を便利かつ安全に記録するために健康状態をチェックし記録できるプラットフォームを提供しています。

シンガポールで検査サンプル収集医療機器を開発:Lucence

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Lucenceは、新型コロナウイルス感染症などのウイルス感染の検査キットをよりアクセスしやすくするためにサンプル収集医療機器であるSAFER-Sample(RNAの評価のための核酸製剤の安定化)キットの開発しました。

インドネシアで投薬と治療を調整するための臨床意思決定支援システムを設計:Nalagenetics

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Nalageneticsは、遺伝子検査による処方の安全性と有効性の向上に焦点を当てた医療技術スタートアップです。 Nalageneticsは、臨床で使用するための遺伝子検査キットと、医師が患者の投薬と治療を調整するための臨床意思決定支援システムを設計、開発、製造しています。 遺伝子検査と臨床意思決定支援システムは、現時点では臨床での使用が承認されており、被験者が入力するデータが増えるにつれて改善されていきます。

Nalageneticsは、インドネシアのさまざまな病院が新型コロナウイルス感染症に有効だと言われているワクチンのテストを行うためのラボの設置を積極的に支援してきました。

インドネシアで正しい情報を広めることに注力したメディアを開設:My Health Diary

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My Health Diaryは、新型コロナウイルス感染症に関して、信頼できる医療情報や提案のみを提供するために、AIを活用したコンサルテーション、個人カルテ、疾患データベースを統合したヘルステックアプリです。

インドネシアではソーシャルメディアで新型コロナウイルス感染症に関するデマが広まってしまっています。MyHealth Diaryは、新型コロナウイルス感染症についてインドネシア国民に正しい情報を提供するために無料のウェビナーを積極的に開催してきました。なぜ社会的距離(social distancing)が重要なのか、症状から新型コロナウイルス感染症に感染している可能性があるかを特定する方法、市販の検査キットは有効かなどの情報を発信しています。

タイでオンライン診断を促進:Doctor A to Z

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Doctor A to Zはタイのヘルスケアエコシステムです。Doctor A to Zはスマートフォンから新型コロナウイルス感染症に感染している可能性がある患者がネットワークにいる600の専門医にオンラインで相談することを可能にしました。

タイでモバイル診断を普及:Raksa

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Doctor Raksaは、手頃な価格でスマートフォンを通じたヘルスケアへのアクセスを可能にし、タイのヘルスケア業界に革命を起こすことを目指しています。
Raksaは、実績のある遠隔医療技術と革新的なビジネスモデルを組み合わせ、国民が医療機関にアクセスしやすくし、医療費を削減し、医師の診察を便利で手頃な価格で受けられるようにしています。

タイのアパート管理スタートアップ:Horganice

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Horganiceはオンラインでのアパート管理を実現するスタートアップです。このアプリは、入居者の体調管理を支援し、安全性に関する情報や注意事項をアパートの入居者ネットワークに共有するプロセスを自動化しています。

さいごに

東南アジアにも新型コロナ対策に取り組むコロナテックスタートアップが沢山存在すること分かっていただけたでしょうか?

東南アジア諸国の中でも、特にシンガポールは政府が濃厚接触者特定のためのアプリを開発するなど本気度が伝わってきますね!

これまで43社のコロナテックスタートアップを紹介してきましたが、コロナテックシリーズいよいよ残るは2本の記事になりました!
(カオスマップがほとんど埋まってきている!)

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次回は、「コロナテック⑨小売業界を救うスタートアップまとめ」をお届けしていきます。ぜひフォローして更新をお待ちください!お楽しみに!


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