見出し画像

【卒業シーズンに】「ぼくとがっこう」

気付いたら、もう卒業シーズン。
この時期に6年生に読んであげたい絵本を紹介します。「卒業 絵本」などで調べると、たくさんのおすすめ絵本が出てくるとは思いますが、もし今年、これから卒業生に読むのであれば「ぼくとがっこう」はいかがでしょうか。2021年5月発行で、今がまさにこの本が発行されてから初めての卒業シーズンなので、まだ検索しても「読み聞かせしました~」みたいな口コミはないかもしれませんが、今後、卒業シーズンの定番になりそうな絵本です。


自分にとって小学校ってどんな場所だったかな。今の子どもたちにとってはどうだろう?

”がっこうはうちじゃない せんせいはおかあさんじゃない”
”がっこうにいきたくないひがある がっこうがたのしいひがある”

ぼくとがっこう 文:谷川俊太郎

幼稚園や保育所までは甘えさせてくれるお母さん的な先生がいたけれど、小学校の先生は違ったな。学校に行きたくない日とたのしい日、行きたくない日の方が多かったかもな。でも、私、なんだかんだ、ちゃんと通ったな。

この絵本を読むと、大人も小学校のときのことをきっと思い出すんじゃないでしょうか。

小学校入学は子どもが社会の第一歩へ踏み出すとき。
幼稚園や保育所は園舎なり園バスのバス停だったりまで親が送迎に来てくれるし、「預けられている」という感覚。でも、小学校は自分の足で行くので「自分の意志で学校に行く」。
親になってからのことを思い返しても、どこに行くのも送り迎えをしていた我が子が、入学式の次の日「いってきまーす」と玄関から出ていったとき、胸にこみあげてくるものがありました。

今年の6年生は思うように行事もできず、お友だちと休み時間に大声で騒いだりできなかっただろうけど、それも含めたくさんの経験をして6年間の学校生活を終えます。
もうすぐ卒業を迎える子どもたちに、頑張ったね。おめでとう。と思いながら読み聞かせしてあげたい本です。
小学校で過ごした色々な思い出を頭に巡らせながら聞いてくれると嬉しいな。

谷川俊太郎さんの詩が沁みるのはもちろんですが、子どもに寄り添ってくれるような、はたこうしろうさんの絵が素敵です。遠目もききます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?