自分の可能性について知るとは

皆さんは自分のやりたいことを出来ているのだろうか。今の社会に自分のやりたいことを素直に出来ている人はどれくらい、いるのだろうか。日本のシステム上、多くの人は高校、大学まで通い、社会に出て行く。つまり、約20年の間に自分のやりたいことを見つけないといけないのだ。そんな短期間で自分のやりたいことを見つけることは可能なのか。

自分のやりたくないことをしていると、人生が豊かにならない。これは当たり前のことで常に自分の意思に反したことを行えば気持ちは下がるし、何の為に生活しているのかが分からなくなる。この問題点の解決策として自分を知ることが必要になる。今回は一般社会法人こころ館代表理事の松葉明美さんにインタビューを行った。松原さんは人の可能性、自分を知ることの大切さを広める活動を行われている。松原さんが考える、人の可能性とは。人が自分の可能性に気付いた時に何が起こるのか。今回は明らかにしていきたい。

改めて、皆さんは、自分について、自分の可能性についてどれくらい理解しているのだろうか?
今回、松原さんにインタビューを行うことで、自分の可能性に気付く素晴らしさに気付かされた。ここでの可能性とは自分の魅力に気付くこと。自分の可能性に気付くことはメリットしかない。自己肯定感が上がり、自分の長所を生活に活かせる。

松原さんはこう話す。
「社会や個人が本来のあり方や生き方に目覚めて共生のために自らの眠っている力を開花させて、人間性を発現させていく。物も心も両面から豊かになっていく。
人を変えるのではなく、まず自らが変わっていくという事と、人には誰しも可能性があっていかにしてその可能性を発揮して生きるかが重要。」
松原さんは自分の可能性に気付き、力を発揮することで、物も心も両面から豊かになっていくと話されている。つまり、自分の可能性に気付くことが人生を豊かにする鍵になるのだ。

しかし、今の日本には自分の可能性に気付けていない人が多い。内閣府が13歳から29歳男女1000名を対象に人間関係についての調査を行った。その内の質問の1つに「自分には長所があると感じているか」という質問を行った。結果、約6割の人があると答えた。6割と聞くと高いと感じる人もいるかもしれないが、同じ調査を行った、韓国、アメリカ、イギリス、ドイツ、フランス、スウェーデンの中では最下位だった。

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この結果から分かるように、今の日本の若者は自分の長所、自分の可能性に気付いている人が少ない。

なぜ、自分の長所、可能性に気付いている人が少ないのだろうか。それは考える機会がないからだと考える。皆さんは自分について深掘りしたことがあるだろうか。社会人の方は就活時代に行ったことがあるかもしれない。しかし、社会に出てから多くの人と関わり、価値観、考え方も変わっていく。その中で自分の長所、可能性も変わってくるだろう。

そこで松原さんが提供しているプログラムが重要になってくる。松原さんが行っているプログラムは、自分がどんな人でどんなことを普段感じて、何に心を動かされているのかを観察していく。そして、自分がどんな人間かの根源的な問いから自分のあり方を見つめていくプログラムを行っている。つまり自分を知る、自分の可能性について知れるのだ。
これはコーチングと似ているかもしれない。コーチングとは、対話を重ねるコミュニケーションを通してコーチングを受ける対象者が目標達成に必要なスキル・知識・考え方を備え、行動することを支援し、成果を出させるプロセスのことだ。目標達成の為には自分の能力を最大限に活かす必要がある、活かす為には自分の長所をする必要がある。つまり、自分がどんな人間かを知る必要があるのだ。自分を知ることで世界が広がるだろう。自分の長所を生活に活かす為にも、自分の可能性、自分について知って頂きたい。そして自分を知る為の手段はこの世にはたくさんある。

自分を知ることで松原さんは、
「自分のことをよく理解しておかないと人に合わせてばっかりになる。そしたら、自分がなくなってくる。どうやったら周りの人に認識してもらうか、納得してもらうかばっかりにフォーカスしてしまう。気がついたら、モチベーションが上がってこなくなる。自分は一体どんな時に苦しくて、どんな時に喜んでいるのか、どんな時に悲しいのか、どんな時にワクワクしているのか。それを知ることで生活が変わってくる。」
是非、生活を変える為にも自分を知って欲しい。

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皆さん、この記事を読んで何を感じただろうか。今、自分の長所、自分の可能性が分からないという方も多いかもしれない。自分のやりたいことが何なのかが分からない方も多いかもしれない。そんな方はまずは自分を知ることから始めて欲しい。
近年、技術の発展が著しい。近い未来、ロボットと人が今よりも接近して共存する未来が来るかもしれない。そんな未来が訪れる可能性があるからこそ、人としての価値を高める必要があるのではないだろうか。自分の可能性を知る。つまり自分の長所を知ることで、人としての価値が高まり、自分、社会にも貢献が出来る。結果的に人生が豊かになるのではないか。是非、自分の可能性、自分とはどういう人なのか知って頂くことから始めて欲しい。

参考文献
内閣府 我が国と諸外国の若者の意識に関する調査https://www8.cao.go.jp/youth/kenkyu/ishiki/h30/pdf/s2-1.pdf

 川本真大

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