サンワカンパニーの企画開発
こんにちは!広報の林です。
前回に引き続き、今回も社員インタビュー記事をお届けします。
第5弾は、企画開発担当の木元さんです!
2021年に新卒入社後、企画開発を3年担当されています。
インタビューの様子と併せてご覧ください。
企画開発ってどんな仕事?
―はじめに、企画開発について教えてください。
はい。企画開発は、サンワカンパニーの商品を作り、ブランドを構築する仕事です。「ミニマリズム」というデザインコンセプトを大切にしていて、シンプルでスタイリッシュな商品作りを心掛けています。
現在、企画開発課にはマネージャーを合わせて25名が所属していて、新卒入社のメンバーから数々の賞を受賞したベテランデザイナーまで在籍しています。
商品の企画には、カテゴリ別の専門知識が必要なので、キッチン・洗面・建具・エクステリアというように担当に分かれて取り組んでいますよ。
―具体的に、どんな業務がありますか?
商品企画には、商品を作る以外にも様々な業務があります!
私は玄関ドアやポストといった“エクステリア商品”を担当しているので、今回は実際に企画開発の流れに沿って4つの業務をご紹介します。
まず1つ目は、マーケットリサーチです。
マーケットリサーチとは、当社商品の売上分析・市場動向の調査・お客様へのヒアリングなど、色々な視点でニーズを探り市場で何が求められているのかを調査する仕事です。
商品を作るからには、お客様に満足していただきたいですよね。そのために必要な情報を全て集めて、「こんな商品が欲しかった!」と思っていただけるように準備をしています。
2つ目は、構想・企画です。
マーケットリサーチで得た情報を基にイメージを膨らませて、新商品の方向性を定めます。「どんな時に使うのか?」「誰に使ってもらうのか?」というように、細かなところまで考えを巡らせて、コンセプトを決定し企画にします。
そして、考えた企画を月に1度の社内会議で提案します。この会議には社長・副社長も出席し、経営視点からもフィードバックを頂きます。そして、会議で企画が承認となれば、いよいよ制作が始まります。
3つ目は、設計・デザイン制作です。
スケッチから始めて、イラストレーター・フォトショップ・スケッチアップなど、ツールを使い分けながらデザインを制作します。
そして、デザインが固まれば、具体的な設計を考えながら、木材やスタイロフォームという発泡スチロールのような素材で試作品を製作し、企画を形にします。
4つ目は、開発・検証です。
当社は工場を持っていないので、商品に合わせて都度協力会社様に依頼し、企画した商品を実現させています。
商品を作る上では、デザインはもちろん品質も大切です。当社はラボという施設で耐久性や不具合の有無などの検証を行っていて、問題があれば改善を繰り返しています。そうして、数々の検証を乗り越え、商品が完成します!
商品が完成した後も、発売後の売上チェックやショールームでの展示確認など、まだまだ業務は続きますが、完成までの一連の流れはこの通りです。
―1日のスケジュールを教えてください。
時期によって変動が激しいのですが、一例として開発期間の1日をご紹介しますね!
9:00 出社・メールチェック
10:00 設計・デザイン
12:00 ランチ
13:00 協力会社様と打ち合わせ
14:00 ラボで商品の検証
17:30 退勤 お疲れ様でした!
開発期間は忙しい日も多いですが、その分商品完成後の達成感も大きいので、楽しく仕事に向き合っています!
―他部署とはどのような形で関わることがありますか?
企画から発売に至るまで、様々な部署の方にご協力いただきます。そのため、社内のほぼ全ての部署と関わりがありますね。
企画開発段階では、検証のために品質管理課と協力したり、発売後のプロモーションのためにマーケティング課に依頼をしたりと様々です。
発売後では、営業担当やショールームスタッフから商品に関する問い合わせがあるので、それに随時対応していますよ。
こうして見ると、商品は自分1人で作っているのではなく、各部署と協力して作り上げているんだと感じますね。
熱意を持って商品に向き合う
―商品を作り上げる中で、どんなことにやりがいを感じますか?
やはり、商品が実際に発売して、お客様に手に取っていただけた時が何よりのやりがいです。
学生時代、インテリアデザインを専攻し、人々のくらす空間を作り出す仕事がしたいと考えていました。そのため、今まさにその仕事ができていることが嬉しいですね。
また、社内には私と同じように建物やインテリアが好きな社員が多く、「街で見つけたかっこいい建築」について話していると自然と人が集まって、いつしかアイデア合戦になることもあります(笑)。そのくらい、同じ熱量で仕事に向き合う仲間と働けることも、モチベーションの1つです。
―サンワカンパニーのブランドを構築する仕事ですが、最近楽しかった仕事は何ですか?
今年発売した《オスポールEV》という商品で、初めて企画・開発両方に取り組んだことが楽しかったですね。
ちょうど、私が電気自動車を購入したタイミングだったのですが、電気自動車の充電器は機能性重視で、かっこいいデザインが少なかったんです。そこで、「サンワカンパニーらしいスタイリッシュな充電器があればいいな」と考えたのがきっかけでした。
この商品は、当社の人気商品《オスポール》の仕様追加として開発を進めました。大変だったのは、《オスポール》のミニマルなデザインを損なわずに、ごちゃごちゃとしたケーブルをどう追加するかという課題でした。また、品質面にも配慮して、充電器に水が掛からないような工夫が必要でした。
そこで、《オスポール》の下部にスペースを設けて、ケーブルを収納しつつ下の窓からケーブルのみ取り出せる形式を採用しました。検証時には念入りに試作・検証を重ねて、何とか完成したのが《オスポールEV》です。
発売後、ショールームやSNSで好評のお声を頂いた時は本当に嬉しかったです。
これからやってみたいこと
―企画開発担当として、今後のビジョンはありますか?
これまで、エクステリアを担当し様々な商品の企画開発に携わってきましたが、キッチンや洗面に比べてまだまだ商品数が少ないと感じています。
そのため、いつか当社の商品だけで外観をトータルコーディネートできるくらい、豊富な商品を生み出していきたいですね。
そして、ゆくゆくは自分が企画開発した商品で、自分の家を作ることが私の夢です。
大切にしていることは「商品を好きでいること」
―最後に、企画開発として大切にしていることを教えてください。
商品を企画する中で、建物や商品を好きでいる気持ちを大切にしています。
街中でも、「あの建物かっこいいな」「この家具素敵だな」というように、常にアンテナを張りながら興味を持ち続けることが、アイデアに繋がると考えています。
モノ作りに楽しさを見出して、クリエイティブなマインドを忘れず、これからもお客様に喜んでいただけるような商品を生み出していきたいです。
―木元さん、ありがとうございました!
今回は、インタビューを通して企画開発についてご紹介しました。
サンワカンパニーを象徴する商品を生み出す企画開発は、誰よりも商品を好きでいることでアイデアを創造しています。
皆さんも、自分の好きな仕事をすることや自分の仕事を好きになることを大切にしてみてくださいね!
次回は、海外事業を担当する社員のインタビューをお届けします。来週もお楽しみに!