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「Invisible XR」 VISIONGRAPHが読み解くSXSW2020の8つのトレンド その1

新型コロナウイルスの影響で開催直前に中止となった幻のSXSW2020。

2012年よりSXSWに参加し、現在ではSXSW Japan Officeとしても活動するVisiongraph Inc.では、未来の兆しが感じ取れる場所として毎年SXSWでのトレンドを分析してきました。もしSXSW2020が実現されていたとしたら、どんなトピックが話題になったのでしょうか?

既に発表されていたセッションプログラムや、アワードのファイナリストのサービスから、Visiongraphが独自の目線で分析した8つのトレンドと、それぞれ象徴的な事例を紹介します。

①Invisible XR
デジタルとアナログ。
空間超越表現の妙義

AR、VR、MRを複合させたXRという言葉が浸透し、エンターテイメントだけでなくビジネスユースでの模索が続いた2019年。5Gの実証実験も相まって、医療や建築などの産業においてもXRが注目されました。

2019年はXRは目新しいエンターテイメントとしての進化を予報させていただきましたが、2020年では広い領域で一般的・ごく普通のものになっています。

“未来っぽい”というテクノロジーの目新しさだけでなく、日常の行為の中にデジタルうまく取り入れる工夫をこらしたものが増えている一年です。

PlayTable: digital boardgame console

SXSW 2020 IIA | Innovation in Connecting People


グラフィックス1

(画像は企業ウェブサイトより引用)

複数人でボードゲームを遊べるタッチパネル式のディスプレイ型ゲーム機。ボード上でアナログの駒を動かしたり、各自のスマホと連携させたりと、新しい遊び方を提案しています。


St. Noire by Virsix Games

SXSW 2020 Pitch | Entertainment and Content

グラフィックス2

(画像は企業ウェブサイトより引用)

https://www.st-noire.com/

アレクサを利用してAIがホストとなるボードゲーム。AIとのインタラクティブなやり取りにより、没入感のあるゲーム体験ができるそうです。


Lets Plott- Extended Reality Platform

SXSW 2020 IIA | XR

グラフィックス3

(画像は企業ウェブサイトより引用)

http://www.letsplott.com/

AR技術を用いてデザインから採寸までをバーチャルで行う事が可能になる計測デバイスとアプリ。ARでシミュレーションするだけでなく、実際の設置場所もARでガイドしてくれます。DIYのコミュニティにもなっています。


VIKA Books

SXSW 2020 Pitch | Augmented and Virtual Reality


グラフィックス4

(画像は企業ウェブサイトより引用)

絵本をARで拡張する学習アプリ。絵本のイラストをスマホのカメラで読み取ると、ARとして動き出し手話も表示します。言葉を覚える前の幼児でも、手話を使ったコミュニケーションが可能になります。


Visiongraph Inc.では、SXSWをはじめとする様々な海外イノベーション事例に基づくリサーチやコンセプトデザイン等を行っております。勉強会の開催など、ご興味のある方はこちらからお気軽にお問い合わせください。











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