富士山噴火に備え、今何をすべきか考えてみた

こんにちは、miraiサークルのむっくです。

3か月ほど前の写真なのですが、
東京から九州に帰省するときに、新幹線から雄大な富士山が見えました。

むっく撮影。~新幹線の車窓から~

どこから見ても雄大でかっこいい富士山。
でも、この富士山を「美しい景色」としてみるのか、「プレートのぶつかり合いによってできた地殻変動の産物」としてみるのか…。

みなさんご存知のとおり、富士山噴火に対する危機意識が、近年、一層高まっています。GWで時間もあったので、少しじっくり調べてみました。

① 噴火想定の改訂~17年ぶり!

富士山は必ず噴火します。富士山は非常に若い活火山なんです。人間に例えたら10歳とか20歳ぐらい。
富士山の最後の噴火は今から約300年前の江戸時代、1707年の「宝永噴火」。それ以来噴火していません。
一方で、5,600年前から今までに噴火した回数は180回を超えていて、
平均で30年に1回噴火していたことがわかっています。
その10倍の期間休んでいるということは、次に来る噴火は大きなものになる可能性があると思わなければいけない

https://www.nhk.or.jp/ashitanavi/article/2791.html
(火山噴火予知連絡会の元会長、山梨県富士山科学研究所所長の藤井敏嗣さん)

約1年前の2021年3月、富士山の噴火想定が17年ぶりに改定されました。
富士山に関する研究が日々進み、新事実が続々と判明しているそうです。
溶岩流が到達する可能性のある範囲が広げられ、さらにその到達時間も短くなる、等、ハザードマップには大きな変更が反映されています。

② 東京にどんな影響が?!

私は東京に住んでいますが、東京に住んでいなくても、
日本の中枢である東京への影響は、無視できないものかと思います。

東京都には、噴火による溶岩流や火砕流は届きませんが、恐ろしいのは「火山灰」。風向きによっては、都市機能をマヒさせる可能性があるそうです。

「火山灰が首都圏に そのとき何が」
https://www.nhk.or.jp/ashitanavi/video/3202.html
(4:30ほどの映像ですがとてもリアルです…)

たとえば、東電管内40万件に及ぶ、大規模停電が想定されています。
これは、電柱の絶縁体に積もった火山灰が雨に濡れることで、漏電が起きるためだそうです。

また、レールに火山灰が少しでも積もれば、鉄道の運転見合わせが想定されます。電車の位置を把握するために、レールには常時、電流が流れているそうなのですが、火山灰によってそれが不可能になり、信号が誤作動を起こすためだそうです。

さらに、重要なライフラインである水道にも影響が。火山灰が川を汚染することで浄水処理に影響が生じ、減水or断水が生じる地域が出る可能性もあるそうです。

ここに記載できないほど、他にも火山灰による影響がいろいろ想定されています。首都直下型地震だけでなく、富士山噴火もこうした大きな被害が想定されていることを、恥ずかしながらリアルに考えられていませんでした。

③ 私たちは今、何をすべき?

富士山噴火を想定し、今、私たちは何をすべきでしょうか?
地震などの大規模な災害への備えとして共通点はありますが、改めて考えてみました。

(1)まずは備蓄!
外出できなくなるので、食糧や飲料水の備蓄はもちろん、火山灰対策特有の備えも、以下のサイトにまとめられています。(マスク、ゴーグル、電化製品を守るラップ・・・等)

https://www.ivhhn.org/images/pamphlets/preparedness_jap_low.pdf


(2)人とのつながり
「震災時の助け合いは、日常の交流があるからこそ成立する」
私が大学生のときに訪れた、神戸の商店街。阪神淡路大震災の教訓を生かし、地元の商店街では、普段からの交流が盛んに行われ、顔を知っている関係が築かれていました。
一方、都会に住む私たちは、隣に誰が住んでいるかもわからない状態。
今日から、同じアパートに住んでる方に会ったら、積極的に挨拶をしよう・・・。

(3)「情けは人の為ならず」
震災時、周りに助けられた人の体験談を読むと、
「普段から困っている人に手を差し伸べていれば、いざというときに、自分も助けてもらえる」と思います。

(4)質素なライフスタイル
便利で豊かな生活に慣れ切った私たち。ライフラインが絶たれたとき、相当な苦しみを味わうことになりそうです。
質素な生活に「慣れる」ことなら、普段からできることかなと思います。
(私は、寝袋でもスヤスヤ寝れます!納豆+ご飯が毎日続いても平気です!みなさんは、自慢できる質素暮らしはありますか?☺)

④ 最後に~大地変動は時代の変わり目~

富士山噴火は、地震(首都直下型地震、南海トラフ巨大地震)に誘発される可能性も指摘されています。

歴史を振り返ると、こうした「大地変動の時代」は社会が大きく動いた時代でもあるそうです。

●幕末期
安政南海地震(1854年)や安政江戸地震(1855年)が起き、
1858年にはコレラが江戸市中で3万人の死者を出すほど大流行。
 ↓
その一方、幕末に松下村塾(しょうかそんじゅく)で学んだ20歳代の若者たちが、幕府の崩壊を上手にソフトランディングさせて明治維新を実現

●戦後
南海トラフでは昭和東南海地震(1944年)と昭和南海地震(1946年)が起きた。 
 ↓
混乱期に活躍したのが松下幸之助や本田宗一郎や盛田昭夫といった若者たちで、終戦後に技術・貿易立国の基礎を築いた

・・・こうして幕末や戦後の大地変動に合わせ、日本社会は大きくリセットされてきました。

(京都大名誉教授・地球科学者 鎌田浩毅さん)https://weekly-economist.mainichi.jp/articles/20210915/se1/00m/020/003000d

私たちも、いろんな矛盾や問題をはらむ社会を変えるために、この時代に生きているのかもしれないな。そういう前向きな気持ちにさせていただける記事でした。

miraiサークルでは、災害や戦争などの有事に備えて、物質面や精神面でどんな準備ができるのか、考えるフリートークイベントも企画しています。
まずは、こうした事態を「具体的にイメージ」するところから始まるのかもしれませんね。ご興味がある方はぜひ気軽にトーク会にご参加くださいね。(^^)/

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