「人は、平等ではない。 生まれつき足の速い者、 美しい者、 親が貧しい者、 病弱な体を持つ者、 生まれも育ちも才能も人間は皆、 違っておるのだ。 そう、人は差別される為にある。 だからこそ人は争い、 競い合い、 そこに進歩が生まれる。 不平等は悪ではない。 平等こそが悪なのだ!」

「人は、平等ではない。」アニメで誰かが言っていたな…
この出来事は才能の不平等に考えさせられる出来事だった。
漫画に憧れてバスケットボールを始めたが気づけば、
向かうところ敵なしだった俺は…
バスッこれで何勝目だろう
自分の才能におぼれていた

「あんた、むかつくね、楽しくないでしょ、勝負しようよ!」
みれば帽子を目深にかぶり、
バスケットシューズも履いていない、
身長も低い、
到底バスケができそうもない風体に見えた。
一戦目なめてかかっていた
俺も名の知れたバスケットマン
負けるはずは…


「あんた人を見た目で判断してる。」
「…」
図星だった一瞬のスキを突かれ、そのままゴール
「ちっまぐれだ!…もう一回だ」

「あんた相当自信持ってて負ける相手いないでしょ」
二戦目バス…レイアップシュート
「今日は調子が悪い…」
嘘だった…気を取られて油断したのも事実だが明らかに力の差を感じていた
三戦目バス…四戦目…
何度戦っても勝てない

「あんたおごっている割に素直でいいやつじゃん。」
「普通だったらこの辺でファールしてでもってなるとこだよ!」
「ふんそんな恥ずかしい真似できるかよ!」
六戦目ぐらいから人だかりができていた。
「○○校のゴリじゃん負けてるのかよ相手誰だ!」
「もうこんな時間か!最後にもう一戦しようよ!」

「次は負けん…」苦し紛れだった
「あんた才能を勘違いしてるよ!だから勝てない!」
最後の瞬間疲れもあってかスピードについてけず、
すっと後ろに下がられ3ポイントシュート…
バスっという負けを敗北の音が鳴った時彼は…
「あんた…残念だよ…」


「俺より才能がないから負けたとか力不足なんて最後思ったでしょ!
それは違う。
あんたみたいなパワー系はもともと俺のスピード系には間合いを取られると相性が悪いだけ!」
「あんたは人は平等ではないを勘違いしてるよ…昔の僕みたいに…」
「生まれつき足の速い者、美しい者、親が貧しい者、病弱な体を持つ者、
生まれも育ちも才能も人間は皆、違う。そう違う事こそ才能なんだよ!
才能があるから競い合いに適した戦略があるんだ!」
「何でもかんでも一個の才能じゃないよ!
それじゃみんな平等で面白くない…」
「この平等こそ悪なんだ…」
「もう一度言うよ」

「人は、平等ではない。
生まれつき足の速い者、美しい者、親が貧しい者、
病弱な体を持つ者、生まれも育ちも才能も人間は皆、違っておるのだ。
そう、人は差別される為にある。
だからこそ人は争い、競い合い、そこに進歩が生まれる。
不平等は悪ではない。
平等こそが悪なのだ!
あんたとバスケして楽しかったよ!またやろうね」

その後
○○高校内にて…
「ぐぬぬ勝てん!」
「でも楽しさは取り戻せたでしょ!6勝4敗だし大して変わらないし!」
「お前の言葉のおかげだよ」「受け売りだけどね」
「名言っていいものだな」「でしょ!」

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?