コメント_2020-01-23_115323

「働く」ことに対する金言まとめ

僕は結構本を読むほうだと思う。

仕事でなにか考えたいとき、悩んだ時も、「なんかいい本ないかな~」なんて探したりする。社会人人生、上司よりも本に相談したことの方が多い気もする。。。

そんな私が昨年、2019年に読んだベスト本はこちら

[働く」ことについての本当に大切なこと

この本はリクルートマネジメントソリューションズ 組織行動研究所所長の古野庸一さんが書かれた本。リクルート内では神様?仙人?師匠?賢人?そんな風に思われている、僕にとっては天空の人である。同じリクルートではありながら、会社、部門も違うし、お話したことはない。

この本は僕にとって衝撃の本だった。

なぜなら、キャリアについて、僕の思っていることが全部言葉にして書いてあったから。組織の本(性格のいい会社)を書き、人材業界の本(人材業界の未来シナリオ)を書き、次は本業でもあり、想いが一番あるキャリアの本を書いてみたいと思っていた。でも、もう書くことはない、これ以上のものは書けない。そう思うくらい、共感、共振する本だった。

[働く」ことについての本当に大切なことは何か?

古野さんはズバリ、

働くことを通じて、『生き残る』ことと『幸福になる』ことを両立させることが大切

と仰っていて、当たり前のように聞こえるけど、僕はこの2つだと言いきれてなかった。どっちかだけを取り上げたキャリアの本ってあるけど、生き残るためには稼ぎも必要だし、稼いでいれば幸せかというとそうでもないという、このリアルをズバリ表現している。

金言の嵐

本からの金言が多すぎて、本の中が蛍光ペンだらけになった。その一部をご紹介したい。ぜひ、読み飛ばさず、ひとつひとつ噛みしめて読んで欲しい。

✓「自分に合った仕事」を見つけるということは、狭義の仕事が合っているということもありますが、仕事の周辺にある、上司や同僚、会社の風土、働き方というようなものが含まれます
✓「明日に向けての準備が今日の楽しみとつながるように」ということが正しいように思える。「生き残る」ことと、「幸福になること」の接合点です。
散歩に出かけて行って、富士山に登ってしまうということはありません。何らかの目的や目標を持つことは大切なこと。
✓みんなが全員、やりたいことがあるわけではない。やりたくないことははっきりしていますが、やりたいことは漠然としていることがよくあります。漠然としていても何かあるとすれば、とりあえず仮に決めることが大切です。そしてある程度、確信できるのであれば、周りに宣言した方が目標に近づくと思われます。
目標に至るすべての過程を楽しむ心を持つことが、「明日の準備」と「今日の充実」を両立させるコツ、つまり、「生き残り」かつ「幸福になる」コツではないかと思われます
✓職場の同僚に感謝をする。できない仲間をケアする。豊かな人間関係を作る。継続的に学んでいく。定期的に運動をする。楽観的に物事を考える。よかったことを思い出す。というような活動は、幸福度を高める行動ですが、仕事上での成果を上げることに直結しないように思われます。しかし、そのような活動は、間接的には業績を上げ、ビジネスで成功させ、結果として、仕事人生の充実度を高めます。幸福な人が業績を上げるということです。
✓自分に合う仕事を探す4つの作業
 ①過去の棚卸 ②将来を描くこと ③仕事、会社、業界を知ること ④明日やることを決めること
✓「いい会社とは何か」
 ⇒①時代の変化に適応するために自らを変革させている
  ②人を尊重し、人の能力を十分に生かすような経営を行っている
  ③長期的視点のもと、経営が行われている
  ④社会の中での存在意義を意識し、社会への貢献を行っている
✓仕事を通して、「生き残る」ことと「幸福になる」ことを両立させようと思ったとき、「自分に合っている仕事を選ぶ」こと以上に必要なのは、自分にとって居心地が良いと思える「居場所がある」ということです。
✓大企業のよいところと罠。普通の大企業のよいところは、様々な職種があることです。会社のビジョンや理念に共感でき、尊敬できそうな先輩がいて、自分に向いていそうな仕事があり、そして多くの職種を抱えた会社を選ぶというのは一つの合理的な選択です。ただし、大企業には罠があります。ある程度、業績が上がるようになったら成長が止まってしまうという罠です。
合う仕事がよくわからないというのであれば、まずは自分が成長できそうかどうかという観点で、会社や仕事を選んでみたらどうか。と勧めている。
✓マルコム・グラッドウェルの「1万時間の法則」。ただ時間をこなせばいいわけではなく、「目的ある鍛錬」「熟慮された鍛錬」が必要。最も重要なことは居心地のよいゾーンから飛び出すことです。そのような機会がなければ、自分でそのような機会をつくる必要があります。
✓時代は不連続で、混とんとしており、デザインできる状況ではないので、時代的に、デザインよりもプランドハップンが好まれている雰囲気もあります。しかし、何かを成し遂げようと考えたときに、明日のキャリアをデザインすることなしに成し遂げるのは簡単ではありません。時代が混とんとしているから、デザインを放棄するというのは短絡的過ぎます
✓豊かに働くという観点でのアドバイスとしては「将来に対して、目的あるいは方向感を持ち、今日、コントロールできることに集中し、コントロールできることを楽しみ、コントロールできないことを受容し、そして自分のを受け入れる」ということでないかと考えます。
✓若いころに決める進路は、完璧な進路である必要もありませんし、長いレンジの目標である必要もありません。おおその方向でよいですし、立派なものである必要もなく、数年レベルの短期レンジのもので構いません。とりあえず、のめりこめそうなもの、仮決めでよいです


どうです?

僕は頷きまくって、蛍光ペン引きまくりました。まさに、自分がキャリア面談の中で、相談者の方になんとなくお伝えしてきたことが、既に言葉になっている。本当、こんなことがあるのか?って思うくらいびっくりしました。

下記、この本の最終章のまとめ。

目的を持って働く。仮決めでもよいから、何らかの目的やこだわりたいテーマを持って働く。そして、自分がコントロールできることに集中していく。コントロールできないことをコントロールしようと思わないで受け入れいる。コントロールできることとできないことに線引きには経験が必要である。やってみないとその線がどこにあるのかわからないから経験を重ねる。そのようなことが分かってくることが、大人になるということ。


そして、僕はどうしても古野さんと会ってお話してみたいって思うようになっていた。。。

(後編に続く)

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