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参加者に聞く!「ミライドアプロジェクト キャリアパスポートを作ろう」イベントリポート

「思っていたのと違う!そんな風に仕事をしているんだ!」「実際に働いている人」との交流にはたくさんの発見が・・・・・・

中高生と社会をオンラインでつなぐ「ミライドアプロジェクト」の一環として、現役の社会人の方から様々な職業について話を聞く機会を提供している職業発見イベント「キャリアパスポートを作ろう」。6月6日のイベントに参加した未来Mikuさんを直撃!現在、高校1年生、今回が2度目の参加となる彼女にお話を聞きました。

まず、「ミライドアプロジェクト」のイベントに参加したきっかけを教えてください。
私たち高校生が「学校の先生や家族の仕事以外の仕事」に触れる機会は、授業やTV番組を通じてくらいしかないですよね。全く知らない職業もたくさんあると思うし、職業名は知っていても実際にどんなことをしているのかはあまりわからないと感じていました。

自分の進路やキャリアを考えるにあたって、できるだけ多くの職業の実際を知りたいなと思って、サイトを検索する中で発見したのが、NPO法人アスデッサンさんの「ミライドアプロジェクト」。社会人としていろいろなお仕事をさせている方と対話ができるという点に興味を感じて参加することにしました。

◎未来Mikuさんはキャリアパスポートに参加したレポートをnoteにまとめてくれています!

「システムエンジニア」にも「人との関わり合い」が重要な部分がある!

今回のイベントでは、「システムエンジニア」の方とお話ししましたが交流されましたが、どんなことを感じましたか?
それまで想像していたのとかなりイメージが違いました!お話してくださった方によると、「システムエンジニアの仕事は多様」。具体的には、「情報システムの設計図を描いたりプログラミングをするプログラマー・エンジニア」「取引先の要望を知り、それをかなえる情報システムの企画などをするITコンサルタント」「システムを作るための仕事の全体を進行を管理するプロジェクトマネージャー」といった仕事があるとのこと。

「システムを作る」ということを「映画づくり」に例えてお話をしてくだり、この説明はとてもわかりやすくて夢も感じました。「プログラマー・エンジニア」は「役者・スタッフ」、「ITコンサルタント」は「脚本家・作家」、「プロジェクトマネージャー」は「監督」。私はこれまで「システムエンジニアはずっとパソコンに向き合って、ひたすらプログラミングをしている」というイメージを持っていました。でも、今回お話を伺って、お取引先や仲間といった「人と関わる」部分が重要な部分もあるということを知りました。

私は、人と関わりあえる仕事に関心があるので、こうした部分であれば力を発揮することができるかも、と感じました。もちろん、システムエンジニアを目指すならプログラミングの技術についてはしっかり勉強しないといけないとも思います。もし、その勉強をやっていける意欲が持てるなら、かなり興味深い仕事ではないかと感じています。

また、お話を聞いて、「ひとつのシステムを作るのには、さまざまな人が関わりあう」という点がとても印象的でした。そうした人たちとコミュニケーションをとって協力し合いながらうまく仕事を進めていけるようにするのは、実際は簡単なことではないと思います。どんなことが重要なのか、そうしたことも知りたいとさらに興味がわいています。

何をしているかわからなかった「経営コンサルタント」。仕事の進め方を知って・・・

「経営コンサルタント」の方ともお話していましたよね。この仕事については、どんなことを感じましたか?
「経営コンサルタント」という職業名はたまに目にするのですが、正直、どんな仕事をしているのか、まったくと言っていいほど(笑)イメージができませんでした。だから、今回お話をお聞きできたのはすごくよかったです。

お話によると、経営コンサルタントは「現状を変えたいと考えている会社に対して、望んでいる変化ができるよう助ける裏方」ということでした。興味深かったのは、「どういう手順で仕事をしているのか」という点です。まず、「悩みがなぜ起きているか調べる」、次に「クライアントと一緒にチームを作る」「解決するための計画を一緒に作る」、そして「解決策を試してもらい効果をチェックする」という順番で進めるとのこと。今までイメージできなかった経営コンサルタントの仕事の大枠が少し理解できたように思いました。

「悩みがなぜ起きているか」を知るのはかなり難しいのではないかと感じ、やり方を質問したところ、「ただ話を聞くだけではなかなかわからない。実際に現場に行って観察をするといった“フィールドワーク”を行う」という答えがあって、クライアントと近いところで仕事をしているという点も大きな発見でした。

お話をしてくださった方は、主に病院を相手に仕事をされていて、海外での病院立ち上げなどに携わったことがあるそうです。海外と日本でどんな違いがあるかという点についてもお話をしてくださり、興味がわきました。

お話を聞いて強く感じたのは、この仕事には、幅広く深い知識や能力が必要な仕事ではないかということ。悩みを解決する計画を立てるためには、専門的な知識とともに、クライアントさんの業種についての知識も必要だと思いますし、立てた計画を多くの人に納得してもらう能力も求められると思います。機会があれば、そのあたりをもっと詳しく聞いてみたいです。

「誰かの役に立つ」、そのやり方は多様。情報を集め「私に向いているやり方=仕事」をみつけたい

未来Mikuさんは、現時点で、どんな風に働きたいと考えていらっしゃるのか、教えてください。
ちょっと大げさで恥ずかしいのですが、「誰かの役に立つ仕事」がしたいです。「人との関わり」を大事にしたいなという思いもあります。

「ミライドアプロジェクト」には2回参加し、人材サービスに関わる方、食品メーカーのサプライチェーンマネジメントに関わる方、そして、今回のシステムエンジニアの方、経営コンサルタントの方という4つの職種の方からお話を聞き交流することができました。どの方も、クライアントさんだったり、同じ会社の方だったり、関わりあう人の「役に立つ」ために仕事をしていらっしゃると思ったのです。そうした「人の関わり合い」の中でやりがいを感じていらっしゃるということも伝わってきました。

「誰かの役に立つ仕事」は、これまで想像していた以上に幅が広いーーイベントに参加してみて、そう思ったんです。どんな方法、どんな分野で「誰かに役に立つ」のが自分に向いているのか、それを探していけたらいいなと思っています。

ーー「キャリアパスポートを作ろう」で得た気づきや発見をどのように生かしていこうと考えていますか?
まず、今後もできるだけたくさんの仕事を知って、自分の方向を具体的にしたいと思っています。それが決まれば、次はその仕事につくためにはどんな勉強をすればいいのか、どんな進路を進めばいいのか、どんな力を付ければいいのかを調べていきたいです。

高校生が仕事についての情報を集めるのはけっこう大変で、サイトで検索してもうまくヒットしないことも少なくないので、「ミライドアプロジェクト」のような取り組みはありがたいです。今後も積極的に活用できればと思っています!

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