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あなたの話が相手に伝わらない理由、考えたことありますか?

それはね、結論先に言っちゃうと、こちら側の「愛の欠如」がすべての原因なんですよ。

なんて、のっけから暴論。スミマセン、、、
でもあながちふざけているわけでもありません。

私はプレゼン力、説明力、交渉力といったテーマで山ほど研修しながら、受講者のお悩みに日々向き合ってきました。

これまでにのべ3万人のビジネスパーソンにお会いしましたが、「私それ、全部自信あります!」って人には未だお会いしたことがありません。

誰もが程度の差はあれ、誰かに何かを伝えたい、でも上手く伝わらない、というジレンマを抱えていらっしゃいます。

そして困ったことのに、
少なくない方が、問題の本質は「自分の伝え方」ではなく「相手の受け取り方」の方だと思っているようなのです。

自分は悪くない、という態度では、コミュニケーション能力はいつまでたっても上達しません。

今日は私の経験から導き出したいくつかの「伝わらないパターン」と、その対処法について、お話ししたいと思います。

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相手に話しが伝わらない理由には、大きく2パターンあります。

①そもそも伝えてない
あるいは
②伝えたつもりが伝わってない

ひとつずつ解説して行きましょう。

その1:そもそも伝えてない

「そんなはずない!」と思われるかもしれませんが、実はこれ、ものすごーーく多いです。

私が良く出くわす相談内容は、例えばこんな感じです。

相談者「上司が新規プロジェクトに反対なんですよ」

私「具体的に何て言って反対されたんですか?」

相談者「そもそもうちの上司は新しいことがとにかく嫌いなんですよ。きっと責任取りたくないんですよ」

私「、、、って上司がおっしゃったんですか?」

相談者「いや。言ってはいないけど大体わかるじゃないですか」(そうか??)

私「(再度同じ質問)で、具体的に何て言って反対されたんですか?」

相談者「前からこの件に後ろ向きなんですよ。やればこんなにメリットあるのに(と詳細を説明)」

私「それ、上司に説明したんですか?」

相談者「いや。言ってもどうせ聞いてくれないんですよ」

私(結局言ってないんかぁぁーーいっ!!!)

みたいなこと。これ、案外多いんですよ。
私に言わずに上司に言いなよ、です。

伝える前から「どうせ無理」と諦めてしまってるパターン。戦う前から勝手に負けてどーするの??

皆さんは心当たりないでしょうか?


その2:伝えたつもりが伝わってない

これは言い換えると「自分だけ分かってるけど相手には全然伝わってない」パターンです。

例えば、現場で活躍する営業マンが上司に今のやり方を変えて欲しいと提案するケースだとしましょうか。

本人は毎日お客さん回りをして、現状の問題点を目の当たりにし、さまざまな声も拾って、ぜひ今のやり方を改善したいと思っていたとします。

それを上司に何の根回しも前情報もなく、いきなり「◯◯してください!」って言っちゃって玉砕するパターン。

そりゃ現場を知らない上司からすれば「は?なに?いきなり??なんの話???」ってなりますわな。

自分だけが知っている前提をあたかも相手も知ってるかのように話してしまっては、藪から棒な印象しか残りません。


もう一つ別なケース。先日、ある会社で交渉力トレーニングした際にも典型的な事例がありました。

その研修は1日目に交渉の一般的なテクニックを学び、2日目は各自がリアルな交渉ネタを投入し、ロールプレイとフィードバックを繰り返しながら、内容をブラッシュアップしていきます。

ある受講者のロープレ中、「アールワン」という言葉が頻繁に出てきたんです。聞いているこちら的にはアールワンといえばお笑いか乳酸菌しか思い浮かばず、しかし話の脈絡からはそのどちらでもないことは明らかで。

一生懸命プレゼンしてもらいましたが、最後まで何を言ってるのかよくわかりませんでした。

後で聞いたらアールワンとは社内の専門用語の略語とのこと。社内の同じ業務をやってる人同士ならわかるでしょうが、想定している交渉相手が社外の方だったので、「相手が分かる言葉で話さないと通じないですよ」とアドバイスしました。


要するに、
どれも「相手目線の不足」が原因で起こるミスコミュニケーションの典型。

相手目線の不足を、私はあえて「愛の欠如」とオープニングで表現したわけですが。

自分が話したいことを話したいように話していたのでは、相手に理解されません。

また、自分ばかりに目線が向いているうちは、相手は話を聞いてくれません。なぜなら人は自分のことを理解してくれようとしない人の話を聞きたいと思わないからです。

ではどうすれば良いのでしょうか?
対処法を挙げるなら、以下の3点に集約されるでしょうか。

1.相手に対する思い込みをいったん脇におく
2.伝えたい内容を相手の立場から客観的に見てみる
3.相手の耳の穴が広がるように、伝える内容をブラッシュアップする

次回詳しくお伝えしますね。お楽しみに!

※株式会社みらいびと

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