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「話が伝わらない症候群」から卒業できる、たった3つのプロセス

前回あなたの話しがお相手に伝わらないのは「愛の欠如」が原因ですなんて、少々乱暴な説を述べましたが。

あなたの話が相手に伝わらない理由、考えたことありますか?

知り合いからは思いのほか反響がありました。皆さん、他者とのコミュニケーションは永遠の課題なんですね。今日はどうすれば相手に思いが伝わるか、具体的な手法をお伝えします。

まずはじめに「伝える」ことの前提条件を共有させてください。

ここでは伝えることそのものがゴールではなく「相手に理解していただいて動いてもらえる」ことをゴールとします。

伝えることがゴールになってる人は、目線が自分に向いちゃっているかも。いかに「相手目線になれるか」がキーワードです。

目次
1.相手に対する思い込みをいったん脇におく
2.伝えたい内容を相手の立場から客観的に見てみる
3.相手の耳の穴が広がるように、伝える内容をブラッシュアップする

1.相手に対する思い込みをいったん脇に置く

例えば何かの出来事に対して、それを好ましく思う人もいれば、思わない人もいますよね。

あるいは誰かに対して、ステキな人だと言う人もいれば、イマイチだと言う人もいるいたりしますよね。

同じものを見ても人によって捉え方が違う。これってなぜだか分かりますか?

私たちはみな、見えない色メガネをかけて生きています。おのおののメガネが違うから、同じものも違って見えるんですね。

この色メガネこそが思い込みの正体。そしてこの思い込みの存在が、円滑なコミュニケーションを阻害する最大の要因なのです。

過去の言動行動から「この人はこういう人だ」と勝手に決めつけてしまうと、相手を理解することができません。

・この人はどうせ人の話を聞かないから
・この人はどうせ自分勝手だから
・この人はどうせなにも考えてないから
・この人はどうせやる気がないから

もちろんそう判断するような出来事が過去にあったのでしょう。しかし人は常に変化しているもの。今回もそうであるとは限りませんよね。

「〜だからきっと◯◯だろう」という決めつけ(思い込み)が、相手に伝えられない、あるいは伝わらない原因かも。

誰かに何かを伝えたいときは、まずは一旦自分の思い込みを脇に置いてみる。それだけでグッと伝わる可能性が高まりますよ。

2.伝えたい内容を相手の立場から客観的に見てみる

これは口で言うのは簡単ですが、なかなか難しいかもしれません。そもそも人間か1人1人完全に違うので、100%相手の立場に立ってみることは物理的に不可能なんです。

なのでちょっと原始的な手法を使ってワークしてみます。簡単だけどかなり効果的があるので騙されたと思って一度やってみてください。

椅子を2つ用意して、向かい合わせに置きます。まずは片方の椅子に座って、目の前の誰もが座っていない椅子に伝えたい相手が座っているところを想像します。

その状態のまま、心の中で相手に伝えたいこと、普段は言えない思いなどを思い浮かべます。口に出して言った方がより臨場感が高くなります。

次に目の前の椅子に移動して座ってみます。その際「座っているお相手の中に入る」気持ちでやるとより効果的です。

要するに相手の立場に物理的になってみることで、自分の主張を客観的に捉えなおすことが目的です。

座るポジションを変えるだけの簡単なワークです。「そんなの効果ある??」と思うかもしれませんが、私は実は以前、この方法で苦手な人とのコミュニケーションを克服しました。

相手の椅子に座った時、これまでだったら「きっとこうに違いない」と決めつけていたお相手のことを、もしかして誤解していたかも?と違う角度からとらえることができました。頭で理解しだというより、体感したといった方が近いかもしれません。

とにかく相手との心の距離が少し縮まった気がしたんです。そして気を病んでいた相手の一挙手一投足が嘘のように気にならなくなりました。これは本当にオススメなので騙されたと思って一度やってみてください。

3.相手の耳の穴が広がるように、伝える内容をブラッシュアップする

お相手との心の距離が1mmでも近づいたら、最後に「何をどう伝えるか」を整理しましょう。

相手の身になって考えてみてください。さっきのワークで前より容易に感じるかと思います。

あなたの主張を聞いたお相手は、この話に対してどんな印象を持つでしょうか?
どんな懸念を抱くでしょうか?
どんな質問をしてくるでしょうか?

またこの件に同意・共感・賛同・許可してもらうには、どんな情報が必要でしょうか?
どんなニーズやアイデアを持っているでしょうか?
どんな条件だったらOKでしょうか?

これらの問いから逆算して、自分の主張を整えてみます。要するに「自分が言いたいことを言う」のではなく「相手が聞きたい話に仕上げる」ことがポイント。

これはビジネスシーンではもちろんのこと、プライベートでも同じだと思っています。伝わらない相手というのは裏を返せば伝えたい相手、すなわち皆さんにとって大切な人であるはずです。

皆さんのコミュニケーションの打率が上がることを願ってます。

株式会社みらいびと


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