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働き方の自由度と選択肢は、会社にとって大きな武器になる。

もしローンディール的な働き方が増えたら、今、社会と繋がらないことで自分を維持している人も、繋がりたくなるのではないか・・・

最近入社してくれたメンバーが、こんなコメントをしてくれました。それがきっかけで今日は記事を書いています。

彼女は大企業でキャリアを歩んでこられたものの、家庭の都合で地方都市に移住・出産を経験されてから働くことの選択肢が狭まってしまい、ご自身の力を持て余し、社会と繋がることすら避けるようになってしまったというのです。

これまでたくさんフルリモートの求人を見てきましたが、完全なフルリモートは単価の安い単純作業が多く、研修や定期的な出社が求められる求人は応募条件すら満たせない自分を悔しく思い、出来るだけ見ないようにしていました。

そんな彼女とたまたま縁があって、初めてお会いした時に思ったのは「こんな優秀な人が、地方に埋もれてしまっているんだ」「これってほんと、国としても大きな損失だよなー」ということでした。

一方、会社を経営する立場からすると、働き方の自由度と選択肢を設けるだけで、こんなに優秀な人が仲間になってくれるなんて、なんてラッキーなんだという感じです。

正直、うちの会社がそんなに突飛なことをしているつもりもなかったので、何が違うのか、正直あまりピンときていません。

ただ、人材が埋もれてしまっているという実情はきっとたくさんあるのでしょうし、下記のように制度と実態のずれなど、色々な問題も指摘されています。

そういった現状を鑑みると、企業側がもっともっといろんな選択肢を増やしていくことで環境を変えていけるのではないか。そして、住む場所や家庭の状況などを超えて活躍をされる人が増えていけば、制度を変えていこうという機運も高まってくるはず。

・・・ということで、改めてローンディールという会社の状況と、働き方の仕組みについて幾つかご紹介してみます。

まず、前提情報としてローンディールという会社の情報をお伝えします。大企業の人が一定期間ベンチャー企業で働く「レンタル移籍」という事業をやっています。主要メンバー22名です。フルタイムの正社員は7名、時短の正社員が10名、業務委託という形を選択しているけれども主要メンバーという人が5名です。住まいは首都圏が中心ですが、札幌・小松・福山・バンコク(!)から参画してくれている人がいます。また、6割を超えるメンバーが副業をしています。

これらの構成メンバーを成り立たせている仕組みと、その中でどんな工夫をしているかといったことを記載してみます。

スーパーフレックス
フレキシブルタイムを5:00~22:00として、コアタイムなし、始業及び終業の時刻は労働者の決定に委ねるという形にしています。さらにいうと、例えば、私自身が平日に髪を切りに行くなど、積極的に活用するようにしているということもあったりします。

出社義務なし
通勤圏内に住んでいるメンバーでも出社頻度はまちまちで、週2〜3回くるメンバーもいれば、月に1回程度しか来ない人もいるという感じです。ただ、出張として地方に住んでいるみんなにも年に数回はイベントのタイミングで東京に出張してもらったり、こちらからワーケーションと称して(笑)地方に遊びに行ったりといった形で交流の機会を設けています。

副業自由
小さな会社では当たり前かもしれませんが、副業は自由です。中でも特徴的なところを挙げると、副業先での出来事が社内で話題になったり、中には副業先を探しているメンバーに、他のメンバーが紹介するといったこともありました。基本的な考え方として、社外で経験することも全て、結果的には自社の成長につながっているという考えを持っています。

これに付随して・・・

学習にかかる費用は会社負担
・・・ということもやっています。ビジネススクールに通う、といった一般的なものに限らず、アートの勉強をしたい、とか何か資格を取りたいといったことも含めて、本人から希望があれば費用を負担するということもしています。そうすると、単にみんながその制度を使って学ぶのではなく、これは自分でお金を出して学びたい、とか、これは会社でお金を出してほしいとか、いろいろ考えてくれるんですよね。

その他に工夫していることとしては以下のようなものもあります。

毎月1回、土曜日に会議
この土曜日の会議では普段会話できないこと、例えば会社の価値観とか向うべき方向性とか、そういったものに関して時間をかけて話します。どうしても、平日業務時間中だと、話せない話題っていうのがありますよね。ですから時には2ヶ月間かけて議論をしたり、いつもと違うメンバーでグループワークをしたりということをしています。

仕組みとしてはこんなところです。

最後に、うちの会社の特徴として、仕組みの前のいろいろな思想的な特徴があるのかもしれないと思いますので、それも少し紹介します。例えば、極力マニュアルを作らない、ビジョンを作らない、性善説で考えるといったことでしょうか。その辺りにも色々工夫をしてきました。

以上、パッと思いつくことを挙げてみました。

ここに書かれたことは比較的当たり前で、小さな規模の会社ならほぼ同じようなものかもしれません。果たして何か参考になることはあったでしょうか・・・。私たちの会社の違いがどこにあるか、これからも少し意識して考え、発信していきたいと思いますので、ぜひ気になった点や疑問などをお寄せいただけたら嬉しいです。

それでは。


追伸

そんなローンディールでは、いつも一緒に働いてくれる仲間を募集しています。冒頭で紹介したメンバーのコメントですが・・・

枠が先にあってそこに人をはめる(一般的な会社)と言うより、人ありきで枠を作っていくところが魅力的で皆さん心地よくなるのかな

ということですので、もしご興味があればご連絡ください。


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