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息子はじめての登山、札幌・円山へ

まもなくゴールデンウィークも終わりますね。
我が家は仕事も学校もカレンダー通りのスケジュールで、大型連休にはなりませんでしたが、それでも楽しい連休を過ごすことができています。

今回はその中から、久しぶりに円山へ登った時のことをお話します。

円山(まるやま)のこと

まずは円山について、簡単に説明しておきましょう。

円山は札幌市中央区にある山で、標高は225m…大人なら1時間もかからずに登山口から山頂まで登れます。
今回は登山はじめての息子とゆっくり登って、登山口から山頂までちょうど1時間でした。

交通手段について

円山公園側の登山口までは、札幌市中心部から車や地下鉄で15分ほど。
しかも、最寄り駅の円山公園駅(札幌市営地下鉄東西線)から歩いても山頂まで1時間くらいという、便利なところにあります。

車で行く場合は、円山公園や北海道神宮の有料駐車場にとめることもできますが、連休時は混むので円山公園駅付近のコインパーキングも視野に探しておくと安心です。

初心者もチャレンジしやすい登山スポット

地元では、幼稚園や小学校の遠足で登ることが多く、私たちも学校の遠足で登ってから数十年ぶりに登りました。

三角山(さんかくやま)や藻岩山(もいわやま)など、札幌には子どもや初心者でも登山が楽しめるスポットがいくつかあるのですが、ここ数年は報道でもあるように熊が出ていて、なかなかチャレンジしづらくなっています。

円山もけっして安全ではないのですが、今は花見シーズンも重なりたくさんの観光客でにぎわっていることや、山自体がぐるりと住宅街に囲まれている分、チャレンジしやすいという声も聞きます。

円山登山での準備

歩きやすい服装と靴であれば、登山専用なものでなくても大丈夫です。
学校の遠足で行くような持ち物に、服装と靴で登れます。

虫よけと熊よけの準備はあると良いと思います。
と言っても今回の私たちは熊よけの鈴はガイドさんまかせで、虫よけスプレーだけ登山前に使いました。

今回、実際に登った時の様子

今回は、小学校就学前後の子どもと親を対象にした登山イベントに参加しました。

登山口でみんなであいさつを交わした後に、ガイドさんが登山中に見ることができそうな植物をプリントで紹介してくれ、登山がスタート。

集まった子どもたちの中では、息子が一番年上でしたが、初めての登山なうえに少し体幹も弱いので、みんなについていくことができず、私と息子は最後からゆっくり登っていきました。

時々カワイイお花や大きな木を見つけては、観察がてら深呼吸。
この森林浴だけでも、気持ちがイイ。

最初は「花は興味ナイ」なんて言っていた息子ですが、見つけるとテンションが上がり、最後まで頑張って登ることができました。
今回はまだ寒く時々パラパラと小雨が降る中で、息子が大好きな虫たちにはほとんど会えなかったのですが、その分体力を温存することができて、山頂までたどりつけたのではないかと思います。

また、ふと立ち止まって下を見ると、地元の街並みや大好きな円山動物園がいつもと違う角度から見えて、息子にもとても新鮮だったようです。

一緒に登る仲間がいるからこそ頑張れる

今回は、普段から仲良しのお友達も一緒に参加してきました。

お友達は体力もしっかりしていて、息子はおいていかれてしまったのですが(笑)、お友達が先で待っていてくれたからこそ、あきらめずに山頂まで登れたのだと思います。

もし我が家3人だけなら、山頂まで登ることを目標にすらしていなかったでしょう。

元々こだわりが強いアスペルガーを持っている息子は、目先にある興味しか見えなくなってしまう傾向が強く、周囲と同じペースで行動することが苦手です。

だからこのイベントが無ければ、まず登山口付近で楽しんで興味を持ってもらって、次回は少し散歩して山道に慣れて…と興味を伸ばしつつ段階を踏んでいるはず。

甘やかしてると言われても仕方ないと思いますが、それでも息子が興味を持った数少ないものを大切にしたいのです。

とはいいつつ、今回は違いました。
同じクラスのお友達が行けたなら、自分も行けると感じてくれたようです。

定型のお子さんであれば当たりまえにできるかもしれませんが、周りのお友達と自分をちゃんと比較できるって、自閉傾向があるアスペルガーの子どもには難しいことです。
そういう意味で、今回は息子の成長をものすごく感じられた日でした。

療育を始めた幼児期は社会性ゼロと言われていた息子が、こんなに早くここまで成長できるとは。
あきらめずに色んな刺激を与え続けて、本当に良かったと思います。

あきらめずに達成できた時の充実感を味わう

もう一つの大きな収穫は、山頂まで登る…最後までやり抜いた時の達成感を味わえたこと。

何事も最後までやり抜くって、途中で我慢しなければならない試練がありますよね。
この踏ん張りが、息子にはかなりの難関で。
だいたいは一人だと乗り越えられません。

でも、そろそろ踏ん張らせても良い段階まで成長してきたなと、チャレンジするタイミングを探していたところでした。

今回は思わず、お友達が参戦してくれたことで良い機会がやってきました。
今までの難関がどうして乗り越えられなかったか不思議なくらい、今回はすんなり乗り越えられました。

「どうせできない」と思いがちな息子が、最後まで登り切った時の達成感。親友と一緒に食べたオヤツの喜びは、これからの息子に大きな刺激を与えてくれると信じています。

夏・秋と登って、変化を味わいたい

今回は山頂まで登りきるというところまでできましたが、これで終わりにすることなく、また登りたいなと思います。

登るたびに、息子は体力がついているはず。

季節が変わるたびに、見える植物や生き物も変わるはず。

今回が基準になって、いろんな変化を感じられる期待があります。
あとの問題は、私がいつまで一緒にいく体力が続くかですね(笑)




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