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子どもの時から好きなものは私を癒やしてくれる

ふと、気づいた。

最近、時間を忘れて没頭できることって、小学生のころに好きなものだった、って。


お菓子づくり、パンづくり

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子どものころ、お菓子の本を隅から隅まで読んでいた。

その本は、油や手アカ、日焼けであまりキレイな状態ではなかった。


お菓子づくりの好きな叔母がいつもコツを教えてくれた。


今とちがって、あのころは百均なんてなくて、すぐにお菓子道具が揃えられなかった。

でも、田舎に住んでいたのに、母がわざわざ問屋さんまで連れていってくれた。

子どもの目線で見る問屋は、雑貨屋さんみたいなカラフルさがなくて静けさをまとっていたけど、見たことのない道具やクッキー型にワクワクしたことを覚えている。


田舎暮らしを始めて、キッチンが広くなったからか、お菓子づくりをしたくなった。

きっかけは、梅肉エキスの残りカスで作った梅ジャムが大量にあまってしまい、考えの末つくったパウンドケーキから。

このパウンドケーキを友人に味見してもらったら、思いの外、高評価だったのだ。

来客があったので、お茶うけになにがいいかな?と、添えた梅ゼリーは、とっても好評だった。


ドデカパン、という簡単にパンが作れる方法を知り、庭のローズマリーを使ったフォカッチャや、いただきものの夏野菜でピザを作ったりした。

特に、夏野菜ピザは超絶おいしすぎて昼からビールを飲んでしまうほどだった笑


食材が豊富で、いただける機会も多いこの土地では、お菓子づくりのインスピレーションも高まりそうだ。


お裁縫

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小学校でクラブ活動はいくつかやっていたが、選択性のクラブ活動は毎年「裁縫クラブ」に入っていた。

市販の裁縫キットを購入して、刺繍などをしてマスコットを作ったのを覚えている。

わからないところは、帰宅して裁縫が得意な祖母に教えてもらっていた。


先日、5年ぶりくらいに叔母と電話した。

叔母は昔からパッチワークなどが好きだった。

大病していたが、現在は完治し、私が祖母あてに送ったハンドメイド本やグッズでひさしぶりに裁縫を楽しんでいるのだそう。

「裁縫のおかげで毎日が楽しくって。きっかけをくれてありがとう。」

そう、叔母はわたしに言ってくれた。


そのあと、祖母とは最近ミシンを買っていろいろと作って楽しんでいることなど、他愛もないハンドメイドの話をシェアしあった。

叔母と話しながら、5年の月日が、あっという間に小学生のころにタイムスリップしたような、そんな気分になった。


歌うこと、楽器に触れること

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自由参加のクラブ活動では、合唱クラブに所属していた。

高音を出すのは苦手だったので、いつもアルトかメゾソプラノパートだった。

ハモることの気持ちよさ、音がピタッ!と合う気持ちよさ、そして音楽の楽しさを知った。

ピアノは習いたかったが、なぜか習うタイミングがなかった。

それでも親はクリスマスプレゼントにキーボードを買ってくれた。

キーボードを弾くのは楽しかったけど、鍵盤が足りなくて、低すぎたり高すぎる音が弾けないこともあった。

弾いている指先の感覚も軽すぎて、なんだか物足りなかった。

ピアノはキーボードと違った良さがあって好きだった。

指先に伝わる鍵盤の重み、ペダルを踏んでいる足首の感覚、ペダルを話したときの振動。

どれもわたしをワクワクさせてくれた。


つい先日、友人宅でピアノを弾いてみた。

何ひとつ暗譜できていた曲がなくて、ちょっとがっかりした。

置いてあった楽譜をペラペラとめくっていたら、懐かしい曲が目に入った。

「ラルゴ」という曲だった。

この曲は、合唱クラブの頃に歌ったことのある歌だった。

イタリア語の歌詞を、意味もわからず一生懸命覚えた。


懐かしくて、友人が寝ているのを良いことに小一時間弾いていた。

間違わず、途切れず弾けるまでには至らなかったが

まだまだ弾けるようになるまで練習したい!

そう、夢中になれた。


ゲーム

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ゲームに出会ったのも、小学生のころだった。

初めは、父や兄のプレイを後ろからながめているだけで楽しかった。

というより、マリオやドンキーコングのようなゲームが苦手だった。


でも、唯一得意だったのは、パズルゲーム。

ハイスコアを出すまで何時間でもプレイできた。

兄と3人で、お菓子を食べながら紅白をBGMにゲームをするのが、大みそかの恒例行事だった。


中学に入ると、今まで兄たちがひと通りプレイし終わった、ファイナルファンタジーシリーズに手を出した。

めちゃくちゃハマってしまい、徹夜しながらFF4から8まで一気にプレイした。

クラスメイトの男子たちに裏技を教えてもらっていた。


一人暮らしを始めてから、自分がゲームにハマって廃人になる性質なのを知っていたので、ゲーム機は買うのをやめていた。


去年、ルームメイトがNintendo Switchを持っていて貸してくれる、というので、FF8を10年以上ぶりにプレイした。

恐ろしいほどハマってしまった。


そこからは「ステイホームだし」と言い訳をして、Nintendo Switchを購入した。

外に出られない時間は、容易にゲームで充実した時間にすることが出来た。


1年弱でFF8→10→7→12とクリアし終えた。

FF9もやりたい気持ちでいっぱいだが、始めてしまうと他のことがおろそかになるので、今はやらずにいようと思っている。


子どものころに好きなものは裏切らない

みうらじゅんの本を読んだときにも感じたが、わたしは自分の好きなこと、ハマること、は抑圧してきた傾向がある。

なぜだかよくわからないが。

ハマる、というのは生産性がないからだろうか?

特にゲームに関しては「生産性がないからムダな時間」という人もいる。

毎日時間がなくて忙しく感じている人は、いかに短時間で生産性のあることをするか、を大事にしているからなのだろうか??


でも、私にとってはどうだろうか?

上記のことをしている時間は、確実に余計なことを考えずに、没頭できる。

時間の感覚もなくなっている。

そして、癒やされている。


だから、わたしにとってはムダになることはない。


これからもアタマ先行で疲れちゃったときは、好きなものたちに存分に癒やしてもらおうと思う。

自分がブレそうになったときにも、好きなものたちに中心に戻してもらうおう。

読んでくださり、本当にありがとうございます^ ^