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61.危険なふたりPart2

チームつくばタイトル

筑波大学の熊本合宿のtweetで出会った「筑波大ファン」のYさん。
喜んだのもつかの間、彼女はいきなり、クラファンサポーター歴2年そこそこの私に、強烈なアッパーカットを食らわせた。

(河野)誉さんの前の駅伝主将、勝谷さんが筑波を応援するきっかけです

勝谷さん…
ど、どちらさまでしょうか!?

(注)関係者の皆様、当時の私の後頭部をハリセンでぶん殴っていただいてかまいません。

勝谷徳仁(かつや・のりひと)さんは、第91回箱根駅伝で「関東学生連合チーム」に選抜された、当時の長距離パートのエースである。

筑波大学は2011年に「箱根駅伝復活プロジェクト」を立ち上げたものの、数年間は雌伏の年が続いた。
弘山さんがコーチとして就任する直前の2015年1月、関東学生連合チームの一員として8年振りに筑波大の名を箱根に復活させた選手、それが勝谷さんだ。残念ながら本戦を走ることは叶わなかった。
そのあと毎年、筑波大は関東学生連合チームに選手を送り込むが、本戦を走れない状況が続く。
第95回箱根駅伝での相馬くん本戦出場は、勝谷さんから数えて5年めの悲願成就だった。

【参考】Wikipediaから関東学生連合チームの第91回~第95回のメンバー表を紹介します。

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(上記リンク先より画像にて引用)

2016年、第1弾のクラウドファンディングが実施されたとき、勝谷さんは最上級生として駅伝主将を務めていた。
じつは、記念すべき最初のレポートは、ほかならぬ勝谷さんがつづっている。

勝谷さんは埼玉県立浦和高校(浦高)の出身である。浦高といえば、泣く子も黙る…もとい、埼玉県下で知らぬものはないトップ公立進学校であり、部活動も盛んだ。
浦高時代から勝谷さんは中長距離種目で活躍していた。3年次には、高校総体の(埼玉県)南部地区予選会に1500mと5000mの2種目で入賞し、浦高の総合優勝に貢献、関東大会1500mでは決勝まで進出している。

Yさんは、関東学生連合チームに勝谷さんの名前があるのを見て、筑波大学の陸上競技部に関心を持ったのが「筑波沼」に足を突っ込むきっかけだったそうだ。

しかし、都内や日体大で開催される記録会には足を運んでいたYさんでさえ、筑波大学で開催される記録会には行ったことがないという。
えー!筑波大ファンなのに、筑波大の記録会に行ったことないのか…

このときの私は、記録会に関する「常識」を全く持ち合わせていない。
3か月前、全日本駅伝予選会出場を賭けた、あの運命の日体大記録会に1度行ったことがあるだけだ。
記録会とは、あんなふうに陸上ファンや駅伝ファンがわんさか見学に来るものだと思い込んでいる。
だから、川瀬くんから教えてもらった「9月の筑波大記録会」見学にYさんを誘ったとき、少し悩んでいるようすなのが不思議だった。
「筑波大には一度も行ったことないし、他の記録会なら、駅女さんたちに紛れてコッソリ見学できるのだけど…」と逡巡されている。
今まで、筑波大ファンだということを公言されておらず(まわりに誰も筑波大ファンがいなかったから)、それもあって余計悩まれていたようだ。

だが、最後には彼女の「筑波愛」が勝った。

「こっそり影から観戦します」

初めて、現地で一緒に筑波大を応援する仲間ができた瞬間だった。
熊本のみなさん、金栗先生、彼女に会わせてくれてありがとうございます!(泣)

こうして、記録会とは何物かをよく知らない陸上シロートと、筑波大推しを5年間心に秘めてきた隠れ筑波大ファン「危険なふたりPart2」が、9月の筑波大記録突破会に突撃することになった。

この組み合わせ、どう考えてもヤバイ予感しかしない。


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