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ゲーム依存対応のキホンは「対話」

こんにちは。
ネット・ゲーム依存回復支援サービスMIRA-i(ミライ)では、ネット・ゲーム依存について1人でも多くの人に正しく理解してもらうことを目的に情報発信を行っています。

そこで今回は、『スマホゲーム依存症』という本を参考に
「対応の基本」についてお伝えしたいと思います。

対応の基本は「対話」

ゲーム依存の問題を抱えるご家族は、ご本人をどうにか立ち直らせたいとの思いから、「いい加減にしてよ!」、「朝までゲーム?何考えてるの?」、「もうやめなさい!」などとご本人を責めたくなることもあるでしょう。

依存の当事者には「自分の問題を認めたくない」、「たいしたことはない」、「やめようと思えばやめられる」といった「否認」の気持ちがあります。一方で、大なり、小なり自分の行いを「なんとなく後ろめたいな」とも感じています。
そのため、他者からゲームの問題を指摘したり、叱責されたときに、強い反応を示すことがあります。その結果、さらに依存の対象への執着を強めてしまうことも多いのです。

依存の問題への対応の基本は「対話」です。
根気強く本人の気持ちを聞き、寄り添っていく姿勢が欠かせません。

本人への対応に苦慮し、焦燥感や疲弊感を抱えているご家族にとってそれは簡単なことではないでしょう。
しかし、本人との「対話」を積み重ねて行くことは問題解決のための大前提になります。

建設的対話のススメ

ゲーム依存の問題を抱えるご家族に向けて「建設的対話法」をご紹介します。

【建設的対話の主なテーマ】
・依存から生じている現実的な問題
・ネット(スマホ、ゲーム)使用時間の軽減
・医療機関、相談機関に行ってみることの提案

建設的対話とはこのようなテーマを話し合っていくためのスキルと捉えていただければよいと思います。

建設的対話においては、ご家族が一方的に決めるのではなく、ご本人の気持ちを尊重し、対話を重ねながら、上記のようなテーマについてどうするかを一緒に考えていきます。

次回以降、建設的対話法を構成するための「四つの事前準備」、「七つの基本」、「七つの応用」についてご紹介していきたいと思います。

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引用・参考文献
樋口進、2018、「スマホゲーム依存症」、内外出版社

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