見出し画像

成長ってマストなんでしたっけ

ちょっと最近色々考えて眠れなくなるので書き溜めておく。これは直近の問題とかではなく自分の人生の問題。

昨日つぶやいたツイート。

「ありのまま」と「夢や希望や努力」ってなんか相反するものなのだろうか。

こう考えて眠れなくなったのは先週の月曜日くらい。マクアケの担当者に言われた言葉がずっと引っかかってる。これはマクアケの文章を考えてて、僕のメンバーがチェックしてもらっている時に言われたことだ。※実際に僕が言われたのではない

「『なりたい自分を勝ち取る』って、ちょっと前のIT業界の人には刺さりそう、若い人はもっと「ありのままの」が刺さるのでは」


僕らのメンズメイクブランドMULCのコンセプトは「なりたい自分を勝ち取る」で、もちろん、デート前や商談前でバチっと気合い入れて、「なりたい自分」になって戦ってきてくださいね、という意味もあるが、僕自身が起業家として戦う身なので、同じく人前に出る人や、夢に向かって努力している人を応援したいな、という気持ちでつけたものである。

気持ち的にはレッドブル飲んで翼が生える、みたいな。レッドブルの話が好きで引用すると、

「こんな小さい缶で、のどの渇きをいやせると思うな。翼を手に入れるためにレッドブルを飲め。」

僕たちもそんな感じで、「化粧品だけですべてが良くなると思うな。自己肯定感を持つためにメイクしろ」というイメージ。

僕たちは化粧品を売っているのではなく、夢や希望や可能性やエネルギーや精神安定剤を売っているわけだ。


話を戻すとマクアケの担当者。

「『なりたい自分を勝ち取る』って、ちょっと前のIT業界の人には刺さりそう、若い人はもっと「ありのままの」が刺さるのでは」

という話だったが、「ありのまま」と「努力とか夢とか希望」とかって相反するものなの?となったわけだ。本来は対比だとあんまり思っていなかったし、そもそもありのままがいいというトレンド自体、逃げのメッセージなのでは、と感じていた。

そのモヤモヤを抱えつつも今日、尊敬する経営者と話をする機会があった。普通の事業の相談。いろいろ話した。アフターコロナ時代のビジネスモデルについて。

最後らへん。僕はこのモヤモヤしていた気持ちはみんな感じているものなのか、一言。

「けど色々大変だよね。うちもたまに思うよ。『成長ってマストなんでしたっけ』って。(成長に資金を使わずに)ステークホルダー全員に現状の最大限を分配していった方がみんな幸せなんじゃないかって。」

僕は、すかさずこの「ありのまま/夢論」の話をした。

そこで出たのはまさに「ありのまま」がトレンドになっているという話で、昔のITの人たちも含め、ビジネスは割と「ドカンと一発逆転して市場をひっくり返してFacebookになるぞ!」みたいなテンションだったが、今は「周りの人が幸せになってくれればいいや」みたいなテンションのビジネスが多いと感じる。という話だった。

僕的には小規模でメーカー業をやるD2Cというビジネスモデルがそれに近い。自分の思想に近い人達だけに売る。その人達が愛してくれるものを作る。けどスケールについてはあんまり考えてない、みたいな。なんかベーシックインカム論と似てる。みんなハッピーならいいじゃん。的な。

別にビジネスの規模の大小には是が比かはない。事業が運営されることで、その人達の課題が解決されるのであれば世界はよりハッピーに近づくわけだし。

僕が疑問を感じるのは、本来、夢や希望を語るべきはずポジションの人が「ありのまま論」を是としている人が多くなったし、「夢や希望や努力論」みたいな野性的な感じが世間から冷ややかな目で見られつつあるということ。

起業家の役割が変わったのかな...そもそもそういう人たちは起業家ですら無いのかな...僕が固定概念に侵されているだけなのかな...そもそもそういう議論はありはしない...?


いっぱい考えた。けど、答えは出ない。


僕たちは大なり小なり夢や希望を持つ。特に男は。

「世界にインパクトを残す事業をしたいな」だとか

「可愛い子と付き合いたいな」とか

「俳優になりたいな」だとか。

無題

(知ってる人は知ってる、刃牙の漫画内に登場するシーン。)

でもこれも何か分からない異様な空気感によって歪められている。(ここで歪められているという表現はおかしいかもだけど。)

それはマスコミとかそんなものじゃなくて、大衆の雰囲気というか。それが本来の姿なのか、夢や努力に向かう気力が昔と比べてなくなっているのかは分からない。

「将来は家族でゆっくりと暮らせればいいや」

「等身大で付き合える人と結婚したいな」

「昔はチャレンジしたけどやっぱ俳優は駄目だね」

こんな話を最近よく聞く。昔から聞いていたのかもしれないけど今は特に意識する。

何なんだろう。ちょっと寂しさを感じるというか、物足りない感じ。

それと同時に「ああ、やっぱり自分って夢とか希望とかそういうクサイこと大好きだし感動とか悔し泣きとか大好きだな」って思う。

そんな自分だからこそ、前線で体を張っている人を見ると応援したくなるし、自分もその一員に食い込めるように努力したい。そしていま自分が見ている景色よりもう一歩、もうひとつ高い景色で物事を見たい。

そのためにはメンバーを叱咤激励することもあるし、自分の成長スピードに劣等感や焦燥感を感じ嘆くこともあるけれど、こうやって少しでも前に進めている感じこそ至高だし、何かが達成された時には全力で嬉し泣きしたい。


僕は世界を変えたい。

特に、僕みたいに「何者かになりたい」と頑張っているけどどうしようもなくて困ってる人を救いたい。僕に似ている人は僕が救いたい。「大丈夫おれも頑張ってるから」って。僕はみんなのモチベーターになるよ。



「成長ってマストなんでしたっけ」



こんなコロナの時代だからこそ、いまやっていることを振り返りたくなるし先の事を考えたくなる。だけど今は、まだまだ僕は成長したいと思ってる。成長した先は、次のステージで考えればいい。と思う。

何が正解かはわからないし、何者かにならなくてもいい。けど、そんな時代に、何者かになりたい僕の話。また暇な時に更新する。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?