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ピンク色のシクラメン

仕事の片付けをしていた。
1人体制に急展開後
2メートルほどから
おじさんが
私に自然な会話で話しかけてきた。

「どの花がいい?」
「お好みですね。」
「これは?なんていうの?」
クリスマスの花と思って
言葉が先に
クリスマス ローズ!!なんて
ポインセチアを間違えた!
冬の代表の花
シクラメンのコーナーに
ダンディな方と品定めに歩くと、
白 赤 紫 一際ピンクが
ピンクのかわいい色が
ひとつしかない。
ダンディおじさんは、
ピンクにしようと
「明るいほうが良いな」
「かわいい色ですね。」
私の仕事にも協力的で
じゃーまた明日くるそのときに買うといい。
次の日にくることになりました。
早速くるなり、
激怒プンプン
「君と話しをしなきゃ
ピンクの花買っていたよ」
「きみのためにきたわけでない。」
お怒り気味のダンディをなだめるのも
至難の業だ。
チャンスがきたときは、瞬時に
掴まないと次の日では
もう手遅れになることもある。
わたしのせいにしましたが、
あまりにもしつこいので、
「そんなに責めないでください。
入荷したら、お電話いたしましょうか!」
イレギュラー対応だ。
ここで「また入荷いたしますので、あとで来てください」とは言えない。
こちらの業務をマイナスにしたくないため、ちょっと言葉を選びながら

ダンディさんには
「私が責任持って、お伝えいたしますので、ご携帯番号を教えていただき、こちらから入荷次第ご連絡させていただきます。」

直々クライアントの責任者に
直接お話をしました。
ピンク色のシクラメンに
こだわり続けるダンディな方。
わたしだったら、諦めるかな
タイミングって自分が
選択しているわけですから。
仕方ないダンディシクラメン様には
ここは一歩譲りました。
ピンク色のシクラメンダンディ様に
神の御加護がありますように

ダンディさんはこのあと
奥様とデートらしい。
「仲良しですね。」
「そのくらいしなきゃねー」
ダンディさんのお人柄と昔のお仕事を
少しだけ聞かせてもらい、
厳しいながらも、男気があり
優しい方でした。


よろしければサポートのご指導よろしくお願い致します。