アメツキ
ギリシャ神話には描かれなかった、女性や女神の真の姿を妄想して創作します。 「枠組みからの解放」を、彼女たちと共に目指してみませんか。
天窓から柔らかな光が差し込む某図書館。近年建てられたばかりのそこは、大空間の中に大きなランプシェードのような構造体が吊り下げられ、空間を緩やかに仕切っている。…
白い壁とガラスで構成された無機質な建物の、長い庇の下に置かれたテラス席。腰掛けた一人の女が庭の緑を眺めながら頬杖をついている。 土曜日の午後の美術館はそれな…
この台詞を聞くと涙が止まらなくなります。 「私は今、走り続けられているのだろうか?」 「胸を張ってこの舞台を観て、向き合う資格がある人間だろうか?」 「どうしてこ…
「いい世の中になったものね」 長く波打つ亜麻色の髪をゆるやかに風になびかせて、女がそうこぼした。 オフィス街の狭間に網の目のように広がる街路樹、その申し訳程…
はじめまして! 初投稿してみることにしました、アメツキといいます。 私は都内のとある不動産会社で設計をやっています。 ですが、本当にやりたいのは自分で舞台をつくる…
2024年7月25日 17:59
天窓から柔らかな光が差し込む某図書館。近年建てられたばかりのそこは、大空間の中に大きなランプシェードのような構造体が吊り下げられ、空間を緩やかに仕切っている。明るいシェードの下でソファに座った少年が本を広げている。 ページをめくっていた少年が、ふいと顔を上げた。一人分挟んで隣には、金色の髪の女が同じくソファに腰掛け外を眺めている。本のページと女を見比べ、少年が女に話しかける。「ねえ」「…
2024年6月26日 23:01
白い壁とガラスで構成された無機質な建物の、長い庇の下に置かれたテラス席。腰掛けた一人の女が庭の緑を眺めながら頬杖をついている。 土曜日の午後の美術館はそれなりに混み合っていて、併設カフェもテラス席まで人で埋まっていた。 にぎやかな周囲に溶け込みながら、彼女は夫を待っている。もう長いこと会っていなかった。『最後に会ったのはいつ?』 端末から声が聞こえてくる。待ち人が来るまでの間、友人
2024年6月13日 10:40
この台詞を聞くと涙が止まらなくなります。「私は今、走り続けられているのだろうか?」「胸を張ってこの舞台を観て、向き合う資格がある人間だろうか?」「どうしてこんな風に、ひとつのことに命を懸けて命を燃やして挑めるんだろう」「私もこんな風に一つのことにがむしゃらにやってみたい……!」ミュージカルを観てここまで考えてしまうのって結構変でしょうか??でもそれほどまでに私の人生に影響を与えてく
2024年6月5日 09:42
「いい世の中になったものね」 長く波打つ亜麻色の髪をゆるやかに風になびかせて、女がそうこぼした。 オフィス街の狭間に網の目のように広がる街路樹、その申し訳程度の緑を求めて道路沿いのカフェは席を溢れ出させる。 庇のかかったテラス席、角には二人の女が座っている。一人は長い亜麻色の髪をしたスーツの女、もう一人は栗色のまとめ髪のゆるやかなワンピースを着た女。 なぜだが周りに靄がかかったように、彼
2024年5月16日 00:41
はじめまして!初投稿してみることにしました、アメツキといいます。私は都内のとある不動産会社で設計をやっています。ですが、本当にやりたいのは自分で舞台をつくること。物語を書いて、物語のシーンを絵に描いて、最終的に自分で舞台を脚本と美術からつくろうとしています。勉強のため、舞台美術のインターンをしていたりもします。🔥なぜnoteを書くことにしたのか🔥私がnote を書くことにし