トートタロットの物語（#1 The Magus・魔術師）

僕はギリシャ神話に登場するヘルメス。英語読みではマーキュリー。
生まれてすぐに太陽神アポロンから牛を５０頭盗んだ。牛の代わりに自分で作った竪琴をアポロンに渡して交渉成立。だから僕は取引・ビジネスの神であり、不名誉ながら泥棒の神とも呼ばれている。

生まれながらに僕は頭が良くて口も達者なので大神ゼウスからメッセージを届ける人「メッセンジャー」に任命されている。だから飛脚のように飛んでいるように描かれているんだ。

思ったら即行動がポリシー。いつでも、どこにでも飛んで行けるように羽のついたサンダルが僕の必須アイテム。背景の直線は２点を結ぶ最短距離だ。だから最短・最速に動くってこと。それに四方八方に伸びている状態ははネットワークに見えない？今風に言えばSNS。国や性別も関係なく沢山の人と繋がりコミュニケーションをする。SNSはまさに僕を表すツールだよね。

「０番」のフールは飛び出すことが大事だった。僕は一歩進めて「実際にやってみる」こと。要するに人間にとって本当のスタートが僕。人生始まったばかりなんだからフットワーク軽く色々と試してみればいいじゃん。ダメならサッサと次に行く。やり方も向かう方向も可能性は沢山あるからね。