記事に「#ネタバレ」タグがついています
記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
見出し画像

BOOK#14「センスは知識からはじまる」

●今回読んだ本

「センスは知識からはじまる」―水野学著(出版社:朝日新聞出版 |2014年5月25日発行)

●内容メモ #ネタバレ

▽センスとは
センスとは数値化できない事象を最適化すること(客観的観点より)。誰にでも生まれつき備わっている。ものの見方が増えていくことで、センスのよさが養われる。

▽知識の蓄えと予測の繰り返しでセンスを磨く
・客観情報の集積がその人のセンスを決定する。センス=知識の集積。それは即ち、言葉でできないアウトプットはないということである。自分のセンスで作り上げたアイデアについてきちんと言葉で説明し、クライアントなり消費者なりの心の奥底に眠っている知識と共鳴させる。大人になったら「感受性+知識=知的好奇心」という公式を持つべし。

▽効率よく知識を増やす3つのコツ
(1)王道から解いていく
王道=“数値化できない現象の良しあしを判断し最適化する能力が備わっている”状態にある。その製品らしいシズルが必ず含まれている(最適化されている)。
(2)今、流行しているものを知る
王道を押さえたら、次は流行のものについての知識収集に着手する(王道の真逆)。知識の幅を一気に広げる。
(3)「共通項」や「一定のルール」がないかを考える
知識を集めるというよりは、分析したり解釈したりすることで、自分なりの知識に精製するというプロセス。

▽気が付く几帳面さと観察力でセンスを磨く
人が見ていないところに気が付ける観察力。よいセンスを身につけることも、維持することも、向上することも、研鑽が必要。本当に簡単なことを「これが重要だ」と認識し、日々実践していくこと。その繰り返しを続けることが難しい。

▽センスの最大の敵
(1)思い込み、主観性は危険
好き嫌い」というのは主観に他ならない。自分の好き嫌いを外して、「誰が、どんなときに、どんな場所で使うのか」を設定し、この3つを具体的に思い浮かべて掘り下げていこう。
(2)不勉強
知識を得ようとしなければ、多様性がなくなり、主観的にものごとを考えてしまうクセがつく。

▽筆者・水野さんの持論
・「美しい」という感情は基本的に未来でなく「過去」に根差している
・ノスタルジーやなつかしさもフックになるに違いありません

▽デザインの構成要素
色、文字、写真や絵、形状

●その他

▽なぜ読みたいと思ったのか
デザインスクールの参考図書でオススメされていて、授業内容の理解を深めるために読みたいと思ったから

▽興味を持ったきっかけ
参考図書だったから

▽この本を読むことの意義
授業で学んだことを本書によりより深く理解する

▽どんな本の内容だと思って手に取ったのか
デザインへの向き合い方を学べる本だと思って

▽実際読んでみてどんな本だったのか
デザイン以外にも共通していえるようなことも多く書かれており、どの業界においてもデザイン思考と叫ばれるようになっている昨今の風潮の理由がうかがい知れるような内容であった

▽タイトルをつけ直す(要約)とすると?
センスを磨くとは、知識の蓄えと予測の繰り返し

▽知らなかった単語(用語)について
・建築において、人一人があるける通路の幅はどんなに狭くても600mm。900mmあれば譲り合うことでヒトとすれ違うことができる。1,200mmあれば支障なく相互通行できる。


●Amazon



この記事が参加している募集

最近の学び

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?