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178.僕は前に進む。なぜなら、人間だから


4連休最終日ですね。楽しかったですか? わたしはふつうにプロジェクトが走ってるのでフィードバック・レポートに追われたり、〆切原稿に追われたり、土日にセッションをいくつか入れてしまっていたので「わーいお休みだあ」という気分が味わえなかったのがちょっと残念。今度の連休は、「お休みだあ!」感がしっかり味わえるようにスケジューリングしようと思いました。反省。

そんな合間に、コロ休みのせいで押せ押せになっていた少年野球の試合がここにきてガンガン入り出して、連休中はずっと野球を観ていたですよ。まさか自分の人生でこんなにも野球観戦する日々が来ようとは。この連休中に、なんとスコアまでなんとなく読めるようになってきたからね!少年野球のスコアはフォアボールと盗塁とエラーとワイルドピッチとパスボールのオンパレードだよ!

『ダイヤのエース』でいえばわたしは御幸とか奥村とか、キャッチャーに萌えるタイプ(配球オタクなんですよね彼らは。どこまでもオタクに色気を感じてしまう自分の性癖が憎い)なので、彼らとスコアブック観ながら語り合えると思うとうれしい(語り合えません)。

仲良しの野球ママ友が「もうさ、キャッチボールがへたな男とかやだよね」とか言い出してて笑った。他のママも「そうそう、やっぱりボール投げるフォームがキレイじゃないと」とか言ってるし。え、俺そんな基準ないけど!?と思うけどそこは黙っておく...。

今日はいまから、うたちゃん(中1娘)と映画『BREAK THE SILENCE: THE MOVIE』を観に行ってきます。ずっと野球で1日中かんちゃん(小4息子)につきっきりになりがちなので、彼女との時間はまた別にゆっくりつくりたい。



でも、うれしいなあ。あ、BTSを大画面で観られるということもうれしいのだけれど、少し大人になった娘ちゃんと一緒に、同じように楽しめるエンターテイメントに足を運べるということがうれしい。それは、わたしが夢見た人生の次のステージだった気がするので。


観てきました......。ジミンが、ブラジルツアーのときだったかな。芝生でサッカーをする少年たちを見ながら「芝生、落ち着くね」って、車の窓から眺めている場面が印象的だった。「デビューすることによって、失い続ける日々だった」と彼は言った。「友だちを失って。僕を僕のままで見てくれる人を失って。自由を失って、自分自身をも失っていく日々でした」と。それはほんとうにそのとおりなのだろう、と思って胸が痛くなった。

彼らが、仕事での成功とパフォーマーとしての喜びと名誉、そして莫大な富を手に入れつつ、20代という人生の中でもとても貴重なその一瞬を、とても美しいその”花様年華”のすべてを、世界中のファンたちに捧げてくれている事実をどうしても忘れることができない。

「ステージの上では自由です。鳥のように自由です、僕の魂が。」と言っていたのはホソクさんだ。ステージにいることを宿命づけられた7人の青年たちのやわらかな内面をも、わたしたちは消費しているのかもしれないけれど。

それでも、彼らが自分たちを「消費されている」と捉えていないところが大きな救いだと思った。何度も何度も出てきた言葉。

「たくさんの人に愛されている」
「こんなに多くの人に愛されるようになるとは思わなかった」
「世界中でどれだけ愛されているかがよくわかった」
「こんなに愛してもらえるから、もっといい姿を見せたい」

おそらく光も強ければ闇も深いであろう、巨額の富が動くエンターテインメント業界という狂気の世界で、ナムくんがいうように「狂った世界で、狂わないでいるための自分との闘い」というものはほんとうに熾烈なものなのだろう。

けれど、彼らが自分という存在を愛するということに常に真摯で、そしてその分だけくもりのないまなざしでファンたちから寄せられる大きなエネルギーを「愛」だと認識して受け取ってくれている、そんなまっとうな人間であろうとしてくれる姿勢が彼らにある限り、わたしたちはこれからも彼らに愛と関心を送り続けることができるし、彼らもそれを原動力に、また良い音楽をつくり、良いパフォーマンスをし、7人でいることの一瞬の幸せと永遠の奇跡を、この世にあらわし続けてくれるのだろうな、と思う。

自分たちが望んだ道があって、
そばで長く支えてくれる強い絆を感じるひとたちがいてくれる。
だから自分はその道を前に進んでいくのだろうと思います。
僕は、人間だから。

『BREAK THE SILENCE: THE MOVIE』/ RM = キム・ナムジュン


僕は前に進む。人間だから。と、彼は言った。

「僕は、前に進むべき人間だから」ではなく、「僕は、前に進むタイプの人間だから」でもなく。

人間なんだから。人間って、前に進むものでしょう?と、
それが人間という生き物なんじゃないのかな?と、


そんなふうに、彼は言ったのだった。いつものようににっこりと。ずるいくらい魅力的なえくぼを浮かべて。



ライティング・ライフ・プロジェクト、第4期は満席となりました。関心を寄せてくださったみなさま、ほんとうにありがとうございました。
第5期は、また来月にメルマガにて募集いたします。*


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