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受験英語を夢に繋げるには

今では当たり前のグーグル先生。音楽用語の英語での言い方を調べるなら、ググればすぐです。でも30年前は、それを知る方法が日本では見当たらなかったんです。

私は結婚前にバンド稼業の副業で、スガナミ楽器でピアノを教えていました。大使館関係の外国人の子どもたちを担当することになり、大慌て。神田方面の洋書屋さんなどに足を運んで、音楽用語をやっと間に合わせました。(アマゾンもない時代)

ところが結婚後、外タレのコンサート制作の会社に勤め、そんな初心者向けの音楽英語では間に合わなくなりました。仕方なく、海外出張に行く夫に頼んで、本屋さんで音楽用語専門書を買ってきてもらいました。

何が言いたいのかというと、受験英語は一般知識であり、それに長けても仕事の役には必ずしも立たないということ。

受験英語はアメリカ生活で何歳の価値?

更に言うなら、ビジネス英語も生活の役には立ちません。前記の会社では英語でのかなり難しい交渉なども担当してたんですが、アメリカに行ったら私の英語(当時TOEIC 840点)は幼児同然でした。

試しに、以下の簡単な単語の意味をご存知でしょうか?

1. Hang out

2. Heads up

3. Honk

4. Sissy

5. Move on

日常会話でよく使われる初歩的な単語なんですけど、私はどれも知りませんでした。「どういう意味?」と聞いて、「え?!」と呆れられたり……。

答えは、1.(映画やご飯などに)一緒に出かける、2. 「気をつけて!」要注意、3. クラクションを鳴らす、4. 女々しい、5. (付き合っていた相手への)執着を捨てて次にいく、です。

ちょっとここには書きにくいけど、make outなんていうのもありますね。デート関連用語(スラング的)。答えを知りたい場合は、グーグル先生なら教えてくれるかも(笑)

テストで0点は取れるか?

英語や英会話を勉強してる方は多いよう。なぜかといえば、夢が広がるからかな、と思うんです。私もプログレやグラム・ロックなどのブリティッシュ・ミュージックにハマって、「いつか海外で音楽やりたい」と妄想していました。

なのに勉強嫌いで、特に英語はダメでした。それが好きになったのは、高校2年の時に英語を習ったシスターの影響です。

テストで0点を取るのって、案外難しいもの。ところが単語テストだと、できてしまうんですよ。何回も取りました。……って、何の自慢にもなりませんが……。

そんな私が、クラスで英語の歌を歌う時間を定期的に作ってくださったシスターのおかげで変わりました。”パフ”などの子どもの歌とか、”100マイルス”などのフォークのスタンダード曲を、ギターが弾けるクラスメイトの伴奏で歌うのです。

いい曲ばかりで、洋楽好きの私でも単純に興味を惹かれました。それに、劣等生の私をバカにしていたそれまでの先生とは違い、このシスターには親身に教えていただきました。それでやる気が出て、なんとか大学受験には間に合いました。 

受験英語を無駄にしないためには

けれど、私の仕事には「でる単」みたいな難しい単語は必要なかったんです。なので、せっかく英語を勉強するなら、自分の専門なり行きたい分野の単語を同時に覚えれば楽しいし、将来に繋がりそう。

単に英語のできる人なら、上には上がいますから……。(AI翻訳含め)

好きな分野での交流の場を世界に広げる――そんな夢を見られるからこそ、日本では英語熱がこんなに上がってるんじゃないでしょうか。

私もアメリカで自分に合ったジャンルの音楽に出会いました。今はSNSが発達しているので、ネットでの出会いが思わぬ世界進出のチャンスを運んでくれるかもしれません。

あと、生きた専門の会話を学ぶには、話題のClubhouseが良さそう。一応発言の場なので、ネイティブが映画や普段の会話よりも聴き取り易い英語を話してます。(私は音楽や自己啓発系財テクのお部屋の覗き専門) 

最後に、お知らせ。私と同カテゴリーのピアノを集めた思索系プレイリストを作りました。私と同じくApple Musicの公式プレイリストやAPM(アメリカ第2位の公共放送)YourClassicalでフィーチャーされた世界的アーティストばかりです (私以外はw)。

聴き手の思念を増幅させる効果が詰まった音楽。プレイ・ボタンで上から順次30秒づつサンプルが連続再生されます。お気に召したらぜひSpotify で「いいね」♡フォローをお願いします!(アイコンからサインアップすれば全曲無料)

冒頭の写真は、クリスマスツリーや氷上プロポーズで有名なロックフェラー・センター(正面)とケイト・スペードのショップ(右)。一時帰国の前日に撮りました