Z世代の学びとは ②
最近、赤い大きな銀行からパンフレットが送られてきました。マネープランの案内でした。
今は資産形成や運用に興味がないのですが、何気なく開いたページを見て思わず「これだ!」と直感しました。
なにがコレかと言うと「子どもたちに知っておいてほしい日本」がそこにあったからです。
知っておいてほしい日本の姿
エッセンスをパンフレットからそのまま抜き出してみます。
1.コッテコテの少子高齢化社会
2.年金だけじゃやってけない
3.物価は上がって資産は目減り
4.日本は「成長の外」
(資料はMUFG「人生100年時代を、どこまでも自分らしく。」より拝借)
大人はもっと頑張れ
「こんなの子どもに見せるなよ」とお感じの方もいらっしゃると思いますが、私は子ども向けの「お金について考えよう」とか「株式投資ゲーム」などよりも、日本のトレンドとポジションを俯瞰して現実をしっかり分かってもらうことの方が大事と思います。
そしてSDGsよりも先に「Save Japan」を真剣に考えてほしいと思っています。
それ以上に、大人は子どもに「次は君たちの時代だ」などとシラッとツケを回すのではなく、自分たちのしくじりを深く反省しなくてはいけません。
子どもたちが新しい道に進めるように、色々な面でサポートする仕事が残っています。特に下記の点については、仮説レベルの前提として頭に入れておいてほしいと思います。
〇 学歴をステップにした立身出世は、経済成長の減退と終身雇用の崩壊で成功確率がどんどん下がっている。
〇 集団統制と知識型の学校教育は、子どもの個性の発芽を押さえ込んでいる。
〇 地域や家庭格差は、スキルと知恵と仕組みで跳ね返せる。
〇 学校の枠組みに合わない子どもたちの異能は、優れた特性に変換できる。
今やっていること
日本人が自己評価的な「幸福度」を追求していくのであれば、「日本ってヤバイ!」といったようなことを強調する必要はありません。外の国と比較などせず、小世界の中で「日本っていいよねー」と思って生活していればいいわけです。
日本が『幸福な小国』に向かうか、グローバル社会の中で発信力を持ち続けていくか。いずれに進むにしても、Z世代と呼ばれるこれからの主役たちには「しくじった大人の責務」として、役に立つ選択肢を残しておきたいと思っています。
その一つのイメージが、
という方向性です。
私たちはその前提要件として、超ミクロの幸福指数「一人称の満足度」を高めていくことが重要と考えています。
これはとても単純な発想で「自分の幸せを膨らませて、それを周りの人に分けてあげる」というものです。幸せの大きさや種類は問いません。必要としない人にはシェアしません。
そして、そうするために、子ども一人ひとりがデジタル時代をしっかり生き抜いていける力量を持てるように応援します。
私たちの活動では、方向観に共感頂ける子どもと家族のために、下記のフレームワークに基づいた実践的な学習を提供しています。
折りしも2020-21年のコロナ禍では、実証的なワークショップを通じて教材制作と子どもたちの反応を観察してきました。
2022年はいよいよ本番です。これをどうやってキャリアデザインにつなげていくか。オルタナティブとしてポジショニングするのか。いろいろ考えながら進めていきたいと思っています。
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