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2022/5/24 叡王戦第三局柏大盤解説会

柏の葉カンファレンスセンターで行われた大盤解説会に行きました。初めてつくばエクスプレスに乗りました(^^)

今回は石田一門の大盤解説会。
石田先生黒紋付の正装でした。悲願の柏対局実現だったことがわかります。

大盤解説の前に、高見先生、長谷部先生、三枚堂先生とのツーショット写真撮影会がロビーで自然発生的に行われて、私もちゃっかり撮っていただきました。もう感激しすぎて倒れそうでした。(長谷部先生はAbemaの現地組でいらしていた)


解説も石田一門総出で豪華そのもの。勝又教授、佐々木勇気七段、高見泰地七段、三枚堂達也七段、門倉啓太五段、岡崎洋七段、加藤結李愛女流、こんなに豪華な大盤解説会は2度とないかもしれません。

休憩時間には見届け人アテンドの中村太地七段も現れ、また撮影会に。カッコ良かった!


最後の1分将棋。私は終盤はモニターの盤とたかみー先生の解説だけを聞いてみるようにしていました。
が。前席のおばちゃんがアベマ見ながら見てて「あーダメだ」「あー負けたわ」みたいに評価値みた感想を口にする。口に出さないで💢

それを聞いたらこっちも気になって見てしまう。
見たら出口82%。もう心臓が止まりました。さっきまで互角だったのに、そこまで出口くん良くなったのか。
動悸がひどくなり緊張MAXでアベマの評価値を見ながら解説を聞きます。しかし、たかみーの解説ではそんなに後手良しの声は聞こえてこない。

人間的には難しい局面なのかもしれない。緊張でガチガチになりながら見守る次の手でいきなり藤井優勢に評価値が振れました。もうこのまま行ってくれ、頼む、とひたすら祈る。
なんとか無事に着地して勝利。良かった!良かった!
その時は防衛したことは頭にありませんでした。
ただ勝って良かったと。

そのあと大盤解説会場に、対局者がきてくださいました。藤井くんは名古屋ではこっちの世界に帰ってきてない感じだったけど、今回は藤井くんの表情は柔らかく、防衛でホッとしたのでしょうか。

そしてご挨拶いただいて…出口六段の悔し涙を目の前で見てしまったわけです。

あまりにも衝撃が強すぎて一言では説明できない。
この1局に懸けていたんだろうな、終盤で勝ちが見えていたから悔しさは一層だろうな、もっと藤井くんとやりたかっただろうな、せめて一勝は返したかっただろうな、等々…
藤井くんの防衛を心底喜んでいるのに、出口くんの涙に完全にやられてしまった。

将棋という勝負の残酷さがこんなに分かりやすく目の前で生で繰り広げられていて、その空気をいっぺんに浴びてKOされたような、心の混乱をきたしたのでした。

しかしこれもまた将棋の魅力なんだろうなと。

温かい言葉でフォローする高見先生も、アベマの解説の木村先生も沙恵先生も、図ったかのように「敗者の気持ちのわかる」経験者でもありました。三者の発する言葉が一つ一つ温かく、見ている方の気持ちも救ってくれたかのようでした。

そんなわけで心の整理がつかないままに友と祝杯をあげてそんな私の複雑なとりとめのない気持ちを喋り聞いてもらって。
帰りながらアベマの祝勝会配信を観てほっこり。
良かったなぁ。防衛できてホントよかった。
と、そこでようやく気持ちが落ち着きました。

本当に目前での出来事だったので、ダイレクトに感情の渦を受け取ってしまい、勝者への称賛と敗者への共感が一緒くたになって感動もひとしお、でした。タイトル戦にふさわしい熱戦でした。

こんなに心が揺さぶられる将棋、凄い!

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