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北海道上士幌の秘境 その2 幌加

1つ前の記事で挙げた、三股の喫茶店へ行く途中、偶然見つけた「幌加(ほろか)温泉」。

幌加も「旧幌加駅」と観光の看板が出ており、駅の跡地が人気です。

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駐車場で写真を撮った後、出発して500mほどの場所に駅名看板もあったので、しまったw と思ったけど車を加速し始めた時だったので諦めました。あと、ちゃんと線路が残っている場所もあるようですが多分、幾らか歩かないと出逢えないのでしょう。
そのように線路跡地に沿ってハイキングなども人気のようなので、鉄道ファンの方はこちらも是非。

さて私的には、冒頭の温泉の方が気掛かりで、三股へ向かう前に立ち寄ってみました。小さな案内看板を、一度は通り過ぎたけど、鬱蒼とした山中へ続く道の奥に何が?とそそられ…

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向かった先は、温泉宿の廃墟!
廃墟好きさんいらっしゃい!!

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面白かったのは、ただ打ち捨てられているだけでなく、やはり旅行者に人気なのか?撮影や閲覧を意識してか、廃墟なのに妙に小綺麗だったので、まめに掃除などの管理をしている気配がありました。

これだけでもエモかったが、廃墟から更に坂の上にも細い道が続いているだと!?

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と気付いて、思い切って坂の上にも行ってみると、うおお!?!?稼働中の民家!?!?いや、宿名があるじゃない!?!?…と、スマホを取り出すも、ここもやはり圏外。

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よし、証拠写真!そして帰宅後、検索。

それにより、ここが「秘湯中の秘湯」、圏外のためネット予約が出来ず、電話予約のみの現役宿、と判明。

その数週間後、電話予約し、ついに宿泊という目的を果たしました!何なんだこの達成感はw

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だって魔窟感半端ないんだもの…この地に辿り着くまでも割と緊張するし(通過点である、有名どころの糠平温泉辺りから、少し陰鬱な雰囲気が漂い始めるので、私は霊感ゼロだから何かあるのか全然分からないけど、それ系のスポットと言われても納得しそう。まあそんな話はネットにも出てはいないけど)。

まあでも宿は小綺麗、仲居さんや同時宿泊している旅行者も温かな人たちで、魔窟というのは雰囲気のみでした。あと、女将さんたちが飼っているブチ猫が可愛いかった。猫好き・旅行好きさんは一度は行ってみてほしいマニアスポット。

さてまだ続きます。
温泉は混浴。女性専用風呂もありますが、そこは一種類だけで、「三種の秘湯」「露天風呂」は混浴のみ。
ええええ〜w
温泉に入りに来たので、このハードルは何とかクリアしたいw

結論から言うと、誰も居ないタイミングに秒で駆け抜けて烏の行水に成功w

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移動の時に巻くバスタオルを頭に乗せながら一つの風呂に僅か3秒ずつ、みたいな感じで…。物音が聞こえた覚えは無いけど、男性側の入り口から覗かれた可能性がゼロとは言えないw
ということで、全く落ち着かないので女性風呂にも同じ施設を望むところですが、まあ難しいのだろうな。特に露天風呂は、新たに同じような風呂を設置するのは極めて大変そう。
でも露天風呂は、暗闇(スイッチがあって、道が分かる程度の白いライトは点きましたが)にちょうど初雪(?)が仄かに舞って、これほど風情のある光景には中々出逢えないかもと思う瞬間を味わえたので、恐らくこの露天風呂は人気がありそうです。ただ、通常風呂から露天風呂に向かう石の道が、慌ててると滑るので、かなり危険。転ばなくて良かった…。
ちな、翌朝は服を着て、これも数分以内の撮影に成功したので写真添付。

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補足すると、今日の混浴事情…いや、時代関係無く、普通どうなのかとか全く分かりませんが、漫画にあるような、女性たちが入ってるところに男性が入ってしまうとかは、少なくとも今日だと、良識あるお客同士だと、そもそも起こりにくいのだろうと想像しました。脱衣所や、混浴風呂の入り口に靴置き場があれば、誰ぞ居るか確認する第一段階があるし、宿施設が無い露天温泉だとしても、車やバイクが止まってるとかで普通は誰か居るか分かるしw と、ネチネチと漫画におけるリアリティを検証w
その上で、私のようなネジの外れた女性がそもそもいるのか?疑問だし、まあカップルで入るとかは有りそうだけど、女性だけで、まして一人で入らなそうだし、私も、入る前に体験したけど、ドア開けて異性の客が湯船に浸かってたら速攻ドア閉めると思う。湯船から出てるところを覗かなくて良かった、と思ったし、今日だとセクハラ意識は男女を問わない気もする。し、例えば、女性が入ってるのを覗いて痴漢扱いされたくない、と最大限気を遣っている男性も普通に多いのかも?とも思う。
とか何とか思ったけど、帰宅後にレビュー見たら「女性客が居ると焦りますよね」という声があったので、まあ漫画に近いシチュも無いことはないのかもしれない。

はい。香ばしい話題になってしまいました。
女性は勿論、男性も、混浴湯でタオル無しで湯船外には居づらい時代なんじゃないかな?と。

等々ありましたが無事に観光終了。
一泊した翌朝、素泊まりの筈なのに、トイレ行くために部屋を出たタイミングを見計らって若女将さんが「コーヒーと温泉卵をどうぞ」と、まさかのサプライズが!

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嬉しいですよね〜こういうの!
そして宿を出る時も、若女将さんと大女将さんが温かく送り出してくれました。耳が聴こえない大女将さん、大きな声で「山が(初冠雪で)白くなりましたね」と声を掛けてくれました。

オマケ。
せっかくなので、と足を伸ばして三国峠にも行き、まさかのラテアートを堪能。

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あと、三国峠の絶景スポットの撮影ポイントを探したけど、上手く駐車出来る感じのところを探し当てられず、断念。小回りの効くバイクだったら可能だったのか、私の探し方が上手くなかったか?
どの道、紅葉の季節が一番良いようでした。紅葉の頃はそれを知らなかったので、今回は、本格的な冬の前に来られたことを良しとします。

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秘境観光まとめ。
全体に昭和の香りが凝縮されていて、鉄道や廃墟好きの他、昭和好きな人にも訪れてほしいと思いました。漫画の題材などにする予定は今のところ無いけど、大変刺激的でエモい体験が出来たので、直接的じゃ無くとも、そのうち創作の糧になる気もしました。
道内に、ネットで見つかりにくい秘境があることを知って大興奮でした。全国、全世界の秘境にも巡り会えると楽しいだろうなぁ。以上。終わり。

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