エミールの故郷への旅(前編)
もうかれこれひと月が経ちそうだけれど、エミールの故郷、Vaasa(ヴァーサ。スウェーデン語ではVasa)への旅について記すぞよ(なぜか長老風)。
Vaasaはフィンランド西部にある、住民の約25%がスウェーデン語話者(フィンランド全体では5%)の二重言語の街。この地を知ったきっかけは、ヨハネスがそこの近くの島出身だったことから。5年以上前から、周りは次第にヴァーサ出身の友だちばかりになっていたこともあり、ずっといつかは行きたいと思っていた場所。エミさんはこの地で生まれて、20歳までここにいたそう。ヘルシンキでスウェーデン語のサービスはなかなか受けられないけれど、Vaasaではたとえばカフェでもどこでもスウェーデン語が通じるため、ここに来るとエミさんはほっとした様子(でもエミさんはスウェーデン語系フィンランド人の中ではフィンランド語はペラペラの方)。
電車で5時間、車で6時間ということだけれど今回は飛行機で行くことに。なぜなら電車より飛行機が安かったからです!
そういえばヘルシンキ空港の内部に一緒に入るのは初めてなので、日本人に大人気の記念撮影スポット、ムーミンショップのニョロニョロの前に立ってもらいました。
ちなみにニョロニョロはスウェーデン語でHattifnatt(はってぃふなっと)、フィンランド語でHattivatti(はってぃゔぁってぃ)というよ(原語はスウェーデン語)。
ヘルシンキはどんよりお天気で寒かったけれど、空の上は快晴(当たり前)!飛行機でおよそ45分で到着。着いたらママが車で迎えに来てくれていて感激。
その日はおうちで夕食を食べて、エミさんの作った映画をみんなで観たりしてのんびりと過ごして就寝。ヘルシンキより北なので、23時でもさらに明るい…。ここが元エミさんの部屋。かわいい!(ベッドメイクはわたしが翌朝したものなのでぐちゃぐちゃ)
翌日はヴァーサの街を歩いて、エミさんちのご近所さんと幼なじみ(スウェーデン語話者)とエミさんのお母さんとお茶。幼なじみのお母さんは大学の教授で、娘さんはスイスで働いていて今年からヘルシンキで学生をするそう。(フィンランドの新学期は9月から)
全員メガネ・・・!
この後あまりに寒かったのでエミさんちの近くに新しくできたKirppis(きるっぴす。蚤の市)で古着のセーターをいくつか購入。2€など。安かった!このジャケットは4€だけど買わなかった。形が現代風だったらな…。肩パッドがハンパなかった。
その後おうちに戻ってママの作った晩ご飯を食べて、エミさんの高校の友だちのホームパーティーへ。向かう途中で虹にそうぐう!
「みのが来てから虹がよく出る」とエミさん。わたしは晴れ女のはずなのだが…。
エミさんの友だちの家では一晩中テーブルゲームをしながらビールを飲んで、少しだけお邪魔するつもりが気が付いたら2時になっていた。左から2番目がエミさんの仲良しで、プロゴルファーのニュッレ。ピアノも上手!
二日酔いギリギリ回避で目覚めた翌日は、昼間に今度はわたしたちがラザニアを作って振る舞い、午後はエミさんのお父さんの故郷Seinäjoki(セイナヨキ)の家族の友だちの家へ。この日はYlioppilasjuhla(ゆりおっぴらすゆふら)といって、フィンランドの高校を卒業した若者を祝う日。親戚や家族の友だち、近所の人が集まってお祝いをし、夜にはバーへ繰り出して騒ぐお祭り。スウェーデンではトラックに大勢で乗ってどんちゃん騒ぎして、時には1週間それを続けるらしい…いずれにせよ、お酒が20歳からの日本ではなかなか不思議な光景。
ここでは全員がフィンランド語話者で、50人くらいいて、ついに頭が痛くなってダウン…。(滅多に頭痛にならないわたしが言うのだから、心労わかってくれますよね?ね?なんとここまで、Vaasaで2人っきりで過ごした時間は30分以下でした)
3日目はエミさんと2人、Björköbyという島へドライブに。「フィンランドで一番長い橋」を見るという観光的なものをついにすることになったのだけど、そこで目にしたものは橋を走る家!
これぞ超フィンランド。これは倉庫かトイレになるのだろう。田舎に来れば来るほど、道路でへんてこなものに遭遇する。ヘルシンキより何倍も楽しい!
運転するエミール。もじゃもじゃ。
ヨハネスはこの島の近く出身なんだって。
青いこびとのようなわたし…。
海があって、太陽があって、それだけで幸せ!(宮崎生まれ)
村も色々かわいくて。
昼食はReplotのカフェ、Arkenで。美味しくて手が込んでてお値段もお手頃なので、嬉しかった!海を見ながら食べれるよ。ヘルシンキと違ってgreedyなカモメもおらんし。
エミさんのオーダーしたベジバーグ。
わたしはフィッシュバーガー。
エミール「撮影はそろそろにして…食べな~い?(ちょっと不満)」
このあとはエミさんのいとこのヴィクトールのお誕生日パーティーのためエミさんのお母さんのお姉さんの家へ行き(スウェーデン語話者。切り替えが大変なのだよ…)、その後エミさんのおばあちゃんちに行き、そしてサマーコテージのある島へと行くという多忙過ぎる一日でした。
旅の続きは後編へ!(前半はうすっぺらいけれど後編はもう少し内省的なことを書く予定)
Moikka! (もいっか=またね!)
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