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みんなのフォトギャラリーにアップした私の写真を使った記事をまとめています。  街中スナップ派でございます。 思いがけない使い方をしていただいて、いろいろ刺激になります。
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2020年12月の記事一覧

おうちで中華 - 醋溜白菜(白菜の黒酢炒め)

冬真っ盛り。白菜が一番美味しい季節だ。今日は中国北方の家庭料理で、我が家でも定番中の定番である醋溜白菜(白菜の黒酢炒め)をご紹介しよう。 この料理、我が家では「白菜キラー」の異名を持っている。白菜の料理なのに白菜キラーとはおかしな名前ではあるが、要は大量の白菜を簡単に消費できるということだ。半玉は余裕である。 醋溜白菜 cùliū báicài作り方をひと言で言うなら、白菜を黒酢で炒めるだけ。それなのに、何でこんなに旨いのだろう。炒めることで甘く柔らかくなった白菜に、コク

有料
300

れいぞうこのなつやすみ(小学1年生男児に読み聞かせた絵本を紹介)No.13

れいぞうこのなつやすみ 村上しいこ(著) 家の冷蔵庫が急に庫内の物を冷やさなくなり、顔が出てきて 「休みたいねん」 と関西弁で言いだした。 休んで一体、冷蔵庫は何がしたいのだろう? えっ、プール行くって? なにっ、水着を着るって?? と奇想天外というか予想の斜め上をいくお話になっています。関西なまりの言葉遣いがテンポよく子供の心を掴みます。読み聞かせするのも面白いお話なので、読む側はコテコテの関西人になったつもりで読んであげてください。最初は舌を噛むかもしれま

生活をする/歩いて帰る

買い物の用事があったので、職場から小一時間ほど歩いて帰った。 住宅街の細々した道を進む。これら一軒一軒一部屋一部屋の中にそれぞれ人が生活をしていることの果てしなさと、私はそれらの殆どに関わることはなく一生を終えるであろう途方も無さを感じる。 生活をしている、どのようであるかは千差万別だけれども誰しも生活をして今ここにいる。当たり前のことのように思えるが、私は時々、それを忘れてしまうこともある。 住んでいる町の境にショッピングセンターができて何年かになる。 この前、そこから先

「ことば」の呪縛

 「ことば」という存在は大変便利なものである。他者に自分の考えを伝えたり、何かを指し示したり。あるいは目の前に存在しえないものを想像したり。またある時は、形のないものに名前を付けたり。言語学者ソシュールの言った通り、「ことば」はある意味で「実物を制作」するものであると考えられる。そのおかげで人類はいろんなものを対象化することができて、科学を発展させてきた。中古の時代には「をかし」「うつくし」、平成には「ウザイ」など、それぞれの時代に新しいことばを生みだして、感情や心情の多様化