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DocsBotを使ってChatGPTを学習させてみた

はじめに

DocsBotを利用することで、任意のURL、PDFなどを読み込ませて学習させたChatGPTを利用可能なチャットボットを作れるようになりました。

背景

今まで「ChatGPTをLINEで使えるようにする」というサービスを複数のクライアントに提供してきたのですが、それと同時に、特定の分野をChatGPTに学習させた上で、質問に回答させるようなサービスは作れないか?という問い合わせをたくさんいただきました。

GPT3.5とGPT4(現在利用されているChatGPTのバージョン)のAPIは、ファインチューニング(既に学習済みのモデルを再学習させること)の機能を提供しておりません。そのため、ChatGPTを学習させたいという依頼に対して、今までは「対応できない」という回答をせざるを得ませんでした。

DocsBot 概要

しかし状況が変わりました。
DocsBotというサービスを利用することで、GPT3.5とGPT4をファインチューニングしたかのように使うことができるようになりました。

DocsBotで事前に文書(URL、PDF、CSVなど)を登録しておくことで、質問が来た際に最も関連性の高い文章の塊を取り出し、GPTに質問を投げかけて回答を取得することが可能です。

URL、PDF、CSVなど、多くの形式の文書を読み込ませることが可能

DocsBotはAPIを提供しているので、これを利用することで簡単にLINEと繋げることもできます。

DocsBot Chat API 仕様

DocsBot 使い方

スプレッドシートに以下のように「質問」と「回答」をセットします。

学習データの例

このスプレッドシートのURLをDocsBotに読み込ませます。

学習させたデータに関連した質問をすると、以下のように回答するようになります。

APIを利用することで、LINEでも利用できるようになります。

DocsBot 懸念点

DocsBotの動作が不安定でAPIが応答しないことが多々あります。
データを読み込ませるときも、タイミングによっては高頻度で失敗します。
→改善されました。

まだ出来たてのサービスであり、日々新規機能が開発されている状況のようなので、徐々に改善されていくかもしれませんね。

DocsBotは、UglyRobot社のAaron Edwardsさんという方が開発しているようです。

最後に

ChatGPTはプログラミングの業務では凄まじい結果を発揮してくれますが、エンジニアではない方が実務でどのように有効に使えるかがわかっておりませんでした。
しかしDocsBotと組み合わせることにより、ChatGPTを学習させることができるようになったので、カスタマーサポートなどの特定の業務に特化したチャットボットを提供できそうであると考えております。

ご興味ある方いらっしゃいましたら、お気軽にご相談ください。

参考文献

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