MiNoRu

時々絵を描いたり、自分の思っていることや経験したことを書いたりします。 ヨーロッパのど…

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時々絵を描いたり、自分の思っていることや経験したことを書いたりします。 ヨーロッパのどこか在住の平凡な主婦です。

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  • 車でトルコへ行った話

記事一覧

大切なのはきっと、自分の心に喰われないことだ。自分の心だって自分のモノではない。感情は制御不能。時々暴走して理性を、冷静さを、客観視できる自分を容赦なくぶっ壊しにくる。今日も自分の感情にお願いしたんだ。お願いだからもうこれ以上自分を苦しめないでって。意味ないからやめようって。

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5日前

車でトルコへ 最終編

午後4時半くらいに下水臭い部屋に入り、そのまま寝ることにした。 とは言っても部屋が暑い。 寝れば頭痛が治ると思っていたが、これが治るどころがもっと痛くなってきたよ…

MiNoRu
12日前

車でトルコへ 2

前夜の午後10時に出発して、私と子供たちは夜の間は寝たり起きたり、車の中でできる限りの睡眠をとった。夫はその間、黙々と運転しつづけた。 私は午前2時くらいまでは…

MiNoRu
2週間前
2

車でトルコへ 1

ここ数年、夫が何度もつぶやいていた。 「人生で一度でいいから、自分の車でトルコまで行ってみたい。」 対しての私の率直なコメントは 「冗談でしょ。」 そう。冗談に…

MiNoRu
2週間前
4

モノローグ

私の母は今年の始めに80歳になった。 彼女の認知障害はここ数年ゆっくりと悪化していっている。 まだ自分の忘れっぽさには自覚があり、今の状態は彼女自身にとって進行し…

MiNoRu
1か月前
4

モブサイコ100見始めてもう3期突入。
絵柄が雑っぽくてキャラがカッコ悪くてなんかなと思ってたけど、モブがキレる描写は好き。
ストーリーもふざけてるけど、急に心を掴まれるシーンやセリフがあったりする。
人間みんなそれぞれ苦しんでるんだよな、頑張ってるんだよな。そう思えるアニメ。

MiNoRu
2か月前
2

愛猫の体に顔をダイブさせるのが極上の癒し。喉を鳴らしてやらせてくれる猫たちに愛を感じる。大好き。

思い通りに動いてくれない自分に。
些細なことでイライラしている自分に。
自分にも他人にも優しくできない今日という日に。

猫たちは無言で寄り添ってくれる。
気まぐれに。

MiNoRu
2か月前
1

風邪をひくみんなへ

私の理想の子供たちは、頑丈で病気をしない。 すなわち皆勤賞がもらえるタイプだ。 宮沢賢治の、かの有名な詩。 雨ニモマケズ 風ニモマケズ 雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ 丈…

MiNoRu
2か月前
3

悩み多き今日この頃

今日は13才になったばかりの長男の学校で展示会のようなものがあり、次男と夫と3人で見学に行ってきた。 私は、この日があまり楽しみではなかった。 色々、あるからだ…

MiNoRu
3か月前
6

シマイ

本音を言うと、ほぼ毎日彼女のことが頭をよぎる。 頭の中を通過していく感情や思考は、どんなにあがいても完全に制御することはできない。次々と波のように押し寄せてくる…

MiNoRu
3か月前
2

東野圭吾の「分身」を読んで

最近、東野圭吾にハマっている。 きっかけは、とある女ひとり旅系ユーチューバーさんが動画で、東野圭吾の小説は読み始めるとどうしてもやめられない、と語っていたことだ…

MiNoRu
3か月前
6

卒業式とお花見

長男が日本語学校小学部を卒業した。 日本の卒業式という行事は、ヨーロッパで生まれ育った子供にとってはなかなか忍耐力のいることだと思う。 校長先生や来賓客のスピーチ…

MiNoRu
5か月前
3

人間、いつになったら本当の意味で大人になれるんだろう。

自分の身近にいる女性が男性に対して媚びを売っているのを見ると、なんとも嫌な気持ちになる。ムカムカする、とさえ言える。 それは自分の子供の頃の経験と関係しているん…

MiNoRu
5か月前
3

ハッピーバースデー

時々、スイスはスウェーデンと間違われる。 SwitzerlandとSweden、言われてみればなんとなく似ていなくもない。 そして、それぞれの国のイメージも共通している箇所がある…

MiNoRu
5か月前
4

世界のどこにいても、日常はあまり変わらない。

朝は6時半起床。 金曜日の今日は、子供たちは2人とも8時登校。 朝の家事を終えたら、経理の教材3冊目のオンラインテストをやっつけにラップトップの前に座る。8時半。…

MiNoRu
5か月前
5

ちかづきたい ちかづけない ちかづきたくない ちかづきたい さようなら

音信不通の人間のことを毎日思うのは どういう心境なんだろう まだ一緒に話せていた頃は 時が経っていくうちに 憎らしくなっていくのに 話せなくなったら どんどん 恋しく…

MiNoRu
5か月前
1

大切なのはきっと、自分の心に喰われないことだ。自分の心だって自分のモノではない。感情は制御不能。時々暴走して理性を、冷静さを、客観視できる自分を容赦なくぶっ壊しにくる。今日も自分の感情にお願いしたんだ。お願いだからもうこれ以上自分を苦しめないでって。意味ないからやめようって。

車でトルコへ 最終編

車でトルコへ 最終編

午後4時半くらいに下水臭い部屋に入り、そのまま寝ることにした。
とは言っても部屋が暑い。
寝れば頭痛が治ると思っていたが、これが治るどころがもっと痛くなってきたような気がする。水分をあまり摂取してなかったのを思い出し、持っていた水を全部飲んだ。
そのせいで何度も起きだしてトイレに行った。
子供たちと夫は寝ている。
また小一時間して頭痛で目が覚める。
あーもう。こりゃ頭痛薬飲むしかない。
子供たちが

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車でトルコへ 2

車でトルコへ 2

前夜の午後10時に出発して、私と子供たちは夜の間は寝たり起きたり、車の中でできる限りの睡眠をとった。夫はその間、黙々と運転しつづけた。
私は午前2時くらいまでは起きていたが、だんだんと睡魔に襲われた。
うたた寝して起きると、夫に大丈夫か確認する。
そんなことを何度も繰り返した。
夫は普段から筋金入りの夜型人間で、眠くないか聞いても、まったく大丈夫なようだった。多分、緊張感や高揚感などもプラスに働い

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車でトルコへ 1

車でトルコへ 1

ここ数年、夫が何度もつぶやいていた。

「人生で一度でいいから、自分の車でトルコまで行ってみたい。」

対しての私の率直なコメントは

「冗談でしょ。」

そう。冗談にもほどがある。
スイス, チューリヒからトルコの首都イスタンブールまでは約2200kmの距離があり、仮に休みなしで運転したとしても丸一日かかる。24時間だ。
グーグルマップで調べてみたら、距離的には鹿児島から札幌までが約2260km

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モノローグ

モノローグ

私の母は今年の始めに80歳になった。
彼女の認知障害はここ数年ゆっくりと悪化していっている。
まだ自分の忘れっぽさには自覚があり、今の状態は彼女自身にとって進行している認知症より苦しいことだろう。
自分がどんどん忘れていくことを嘆き、周りの家族に迷惑をかけることを悲しみ、自分がまだ生き永らえていることに憤りを感じている。

「自分が逝きたいときに逝けないのは、つらいねえ。
もし選べるんだったら、私

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モブサイコ100見始めてもう3期突入。
絵柄が雑っぽくてキャラがカッコ悪くてなんかなと思ってたけど、モブがキレる描写は好き。
ストーリーもふざけてるけど、急に心を掴まれるシーンやセリフがあったりする。
人間みんなそれぞれ苦しんでるんだよな、頑張ってるんだよな。そう思えるアニメ。

愛猫の体に顔をダイブさせるのが極上の癒し。喉を鳴らしてやらせてくれる猫たちに愛を感じる。大好き。

思い通りに動いてくれない自分に。
些細なことでイライラしている自分に。
自分にも他人にも優しくできない今日という日に。

猫たちは無言で寄り添ってくれる。
気まぐれに。

風邪をひくみんなへ

風邪をひくみんなへ

私の理想の子供たちは、頑丈で病気をしない。
すなわち皆勤賞がもらえるタイプだ。

宮沢賢治の、かの有名な詩。
雨ニモマケズ
風ニモマケズ
雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ
丈夫ナカラダヲモチ

この詩が、又はこの詩に込められている人間の理想像が、
自分が自覚していたよりも根強く深く、こうあるべき姿として自分の頭の中に焼き付けられていたことを発見する。

自分の子供たちが風邪をひいたり具合が悪かったりすると

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悩み多き今日この頃

今日は13才になったばかりの長男の学校で展示会のようなものがあり、次男と夫と3人で見学に行ってきた。

私は、この日があまり楽しみではなかった。
色々、あるからだ。
色々、、、

まず長男のクラスメイトの親御さんに会いまくる。
挨拶して、ちょっとは世間話しなきゃいけない、とがんばって陽気に振る舞い、あーだこーだ話す。
そういう時、私は言わなくてもいいようなことをあれこれ言ってしまう。 (或いは言わ

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シマイ

シマイ

本音を言うと、ほぼ毎日彼女のことが頭をよぎる。
頭の中を通過していく感情や思考は、どんなにあがいても完全に制御することはできない。次々と波のように押し寄せてくる考え事、心配事、他愛ない出来事、消し去れない過去。

全く接点のない場面で、それは突然当たり前のことのようにやってくる。
でも、もう当たり前じゃないんだってその度に言い聞かす。

あなたの心にも、私のことが静かに、執拗に、忘れてはいけないと

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東野圭吾の「分身」を読んで

最近、東野圭吾にハマっている。
きっかけは、とある女ひとり旅系ユーチューバーさんが動画で、東野圭吾の小説は読み始めるとどうしてもやめられない、と語っていたことだ。
私が若かりし頃は、アガサ・クリスティーを愛読していたこともあり、推理小説は大好きだ。そんな訳で、読み始めるとやめられないと聞くととても気になる。

幸い子供たちの通っている日本語学校に図書室があり、この著者の作品がたくさん置いてある。今

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卒業式とお花見

卒業式とお花見

長男が日本語学校小学部を卒業した。
日本の卒業式という行事は、ヨーロッパで生まれ育った子供にとってはなかなか忍耐力のいることだと思う。
校長先生や来賓客のスピーチはほとんどの場合が、聞こえがいいだけの無難で当たり障りのない、面白みを感じられない内容で成り立っている。
先生や来賓の方々を非難するつもりはない。
たくさんの生徒や保護者の前で披露する内容だ。
肝が据わっていないと、一風変わった大衆の興味

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人間、いつになったら本当の意味で大人になれるんだろう。

人間、いつになったら本当の意味で大人になれるんだろう。

自分の身近にいる女性が男性に対して媚びを売っているのを見ると、なんとも嫌な気持ちになる。ムカムカする、とさえ言える。
それは自分の子供の頃の経験と関係しているんじゃないかと予測する。
私は昔から内向的な人間で、感情表現が下手な不器用な子供だった。
家族以外の人前で感情を表そうとすると、なぜがどうしてもしっくりこない。自分で自分がわざとらしく思えて、うまくできない。
そして結局何もしない、何も言わな

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ハッピーバースデー

時々、スイスはスウェーデンと間違われる。
SwitzerlandとSweden、言われてみればなんとなく似ていなくもない。
そして、それぞれの国のイメージも共通している箇所がある。
裕福な国、治安の良い国、ヨーロッパにある平和な国。

アジアをよく知らない人が、日本と中国をごちゃ混ぜにしてしまうそれと同じような現象だ。
ヨーロッパの悪ガキたちはアジア系の人をひやかそうとする時、チンチャンチョン、と

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世界のどこにいても、日常はあまり変わらない。

世界のどこにいても、日常はあまり変わらない。

朝は6時半起床。
金曜日の今日は、子供たちは2人とも8時登校。
朝の家事を終えたら、経理の教材3冊目のオンラインテストをやっつけにラップトップの前に座る。8時半。
神経集中してさっさと済ませようと思ったら、前回のテストより問題が相当多かった。始めは順調だったが、4問目あたりで理解できない問題に突き当たり、冷や汗かきながらあれこれ答えを出そうとするが、出た答えが間違っているのがわかる。でも正しい答え

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ちかづきたい ちかづけない ちかづきたくない ちかづきたい さようなら

音信不通の人間のことを毎日思うのは
どういう心境なんだろう

まだ一緒に話せていた頃は
時が経っていくうちに
憎らしくなっていくのに
話せなくなったら
どんどん
恋しくなるのは
どんな名前の矛盾なんだろう

何度も仲直りして
何度も破綻する
繰り返していくごとに
少しずつ消えていく
希望と言う名の灯火

許したくない
忘れられない
会いたくない
心を通わせたい

嫌い
好き
でも無理

もう一線引

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