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お金って何なんだ?なんでお金が気になるんだ?

“私” は一年くらい前から、『生き方』とか『働き方』についてずっと考えてる。
なんで働くんだろうとか、生きるってなんだろうとか。
考えてると、やっぱりお金の問題にぶち当たる。
お金って何なんだ?なんで私はお金が気になるんだ?

ちょうど一年前くらいに、同い年の美容師さんと話した。
私がやってる仕事とは全然違うことをしている人に、お金についてどう考えてるか聞きたかったから。

その時に書いた原稿を公開するタイミングを逃しちゃっていまの今まで来てたんだけど、一年経ってまた会う機会があったから、これを機に世に出すことにした。

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高校生の時、初めて美容室に行って
「美容師になりたい」と思った

ー まずはベタにおうかがいしたいです。美容師になりたいって思ったきっかけは何だったんですか?

高校生の時は、行ってた高校が専門学校に行くような学校じゃなかったから、普通に予備校も行って大学目指してたのね。でも大学行って特別やりたいことはなくて。

僕、高校生まで美容室行かせてもらってなかったの。行くなら床屋で短くしろって言われて、お父さんに切ってもらってたんだけど、それが嫌で嫌でしょうがなくて。美容室行かせてもらえないなら家を出てくって1回すごい揉めたことがあって、それで美容室に行かせてもらえるようになって。初めて美容室で髪を切ってもらったとき、周りのみんなからの反応が変わったなって感じたことが1番のきっかけかな。そんなに大きな変化じゃなかったけど自分ではすごい感じて。

やりたいことが全くなかったわけじゃないけど、現実的に考えたら大学行ってもやることなんもないなぁと思って、だったら美容師の方に進もうかなと思った。

ー 何年生のころなんですか?それって。

うんとね、初めて美容室に行ったのが高校2年生の最初で、それからも予備校は行ってた。でも3年生になったときに改めて考えて、やっぱ大学じゃないなと思ったから親と話し合った。それで、美容師の方に行こうって決めてからは予備校もやめて、専門学校受けたって感じかな。

ー 親と揉めたりしました?

揉めた揉めた。ずっと揉めてた。学校の三者面談も他の子より2, 3回多く行ったりとか。違うクラスの先生にも、説得、っていうか「お前は何を考えてるんだ」って言われたりして。なんでそんなこと言われるのか分からなかったけど。あと、お父さんが厳しいから、お父さんとの話が長くて。カフェで2人で話したりしたなぁ。

ー でも、最終的には。

そう。僕が結局曲げなかったから。

ー 美容師になるための勉強をしたい、ってなったんですね。

うん。というか、美容師になりたい、って思ったかな。進路変えられるんだったら変えたいって。

やりたいことがなかったわけじゃないけど、美容師の方が楽しいだろうなって思ったし、このままいくと座って勉強するのが続くことになりかねなかったし。あんまり好きじゃなかったんだよね、座って勉強するの。だったらやりたいことやろうと思って。

言ったからにはやらないわけにはいけない

ー 美容師さんの専門学校って何をするんですか?

専門学校はね、基本、国家試験の勉強しかしないんだよ。うちの学校は何でもやらせてもらえるようなところだったから色んなことやったよ。カット、カラーはもちろん、ネイル、メイク、着付けとか、ヘアアップ、シャンプーとか。あと、カメラとか華道とかもあった。

ー やっぱり実技的なものの方が多いんですか?

うん、座学は少ないな。でも10教科ぐらいは勉強する。ざっくりいうと1日の半分は実技かな。

ー どうでしたか?実際に専門学校に入って。

ん〜、正直授業はめんどくさいなって思ったよね(笑) けど、もうね、僕ん中では言ったからやらないわけにはいかないっていうのがあった。大学に行かなかったから。途中でサロンワークっていう実習が三日間あったんだけど、まあ面白くねえんだ(笑) 掃除とかばっかりだから面白くなくて。バイトの方が全然楽しいと思ったけど、でも自分が決めたことだし、しょうがねえからやろうって。

30歳になったらお店をつくって、1億稼ぎたい

ー 正直な話、お金、お給料のことって気にならないですか?

気になるね。僕一番お金の事気にしてるかも、常に。お客さんに求めてるっていうよりは、予約が入ってない時間とか見ると、あ、ここに入ってればなぁとか思う。だからその子の客単価が上がらなかったからどうとかじゃなくて、 毎日フルでちゃんと埋められれば客単価が低くてもいいから、自分の実力不足だなーとか思ったりはある。

ー それはお金が欲しいからっていう感じですか?

お金は欲しいな。あればあれだけ。夢は1億稼げるようになりたい。

ー おお。ちなみにその1億稼いでる時の自分の状態像っていうかビジョンはどんな感じですか?

やーもう経営者になってないと無理かな。今のままだったら1,000万がいいところかな。

ー あ、でも1,000万とか稼げるんですね

でも1,000万だと月に85万でしょ。85万だと客単価が大体17,~8,000円くらいで100人ぐらい。 100人やれば行けるかもしれないけど、でも客単価はそこまで行かないかもしれないから。あとはもう自分の腕が上がったら指名料で高くしていくしかないよね。それで、1億っていうとこれの10倍、月に850万とか行かなくちゃいけなくて、それだったら経営側に回って、みんながいっぱい売れてっていうこと考えてるかな。

ー ちなみになんで1億ぐらい稼げるようになりたいんですか?

なんかね、欲しいものを普通に買いたい。1億にこだわってるわけじゃないけど、具体的に考えないとそこまで行けないから。

ー ちなみに美容業界で1億稼いでる人って…?

え、いるのかな、分かんない(笑)給料事情があんま分かんないからな。自分の手で、月の売上だけで1,200万達成してる人はいる。そこから半分もらえるんだったら月で600万もらってる人はいる、くらいかな。イメージでいうと。でもそれもすごい大変。

ー 面白いですよね。美容業界で1億稼げるようになったら。

めっちゃ面白そうだからやりたいんだけど、それにはやっぱり自分で起業して、美容関係自分で色んなことに触れてかないといけないから、まだかな。10年後くらいかな。早ければ早いほどいいけど、そんな一気にポンポン行くわけじゃないから。時間が何とかしてくれることはあるから。あとは自分次第だけど。

お金に縛られなくなったら、
休みをちょっと増やす
だけど美容師は続けたいかな

ー ちなみにお金に全く縛られないっていう状態
、もう十分なお金をあるっていうようになったらどう過ごしますか?

毎日休みをちょっと増やす。あと土日休みにする。

ー やっぱり土日休みがいい?

そう、友達と遊ぶには土日休みだから。あと、家政婦雇って家事とかやってもらう。

ー 仕事はじゃあ、今のままやってたいみたいな?

そう仕事は今のことでも他の事もやりたい。僕、前からAppleに入りたくて、だからそこも受けるだろうし。やりたい仕事やる。でも美容師は続けたいかな。

ー なんでですか?

楽しいからかな。事業化とか、ちょっと意識高い話?(笑)が好きだから。お店をこっちの視点で見て、あっちの視点で見て、とか。プロジェクトとかも楽しそうだし。だから全部面白そうだから全部やりたい。

ー面白かったです、美容師さんの話。

みんながみんなこうとは思わないけど、楽しんでもらえたならよかった(笑)

(このインタビューは、2018年11月9日時点の内容です)

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インタビューから一年経った今も、彼の目標は変わってなかった。お給料やお金についてまた話して、私は、なんで一年前にこういうインタビューをしたかったのか話した。

インタビューをしたときは上手く言葉に出来てなかったけど、私はたぶん、“幸せ”について興味がある。人はどんな時に幸せだと思うのか幸せに生きるのに必要なことって何なのか私は、どんな幸せのかたちで生きていきたいのか
どうせ生きるんだったら、自分が幸せだと思う生き方をしたい。

また機会があったら、今度は幸せについて話してみたいなと、そんなことを考えながら、この記事を終えることにします。

インタビューに協力してくれた高橋暖さん。
お時間いただきありがとうございました。

高橋暖 Instagram

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