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メンタル・モデル

学習する組織「5つのディシプリン」のひとつ「メンタル・モデル」とは、私たちの心に固定化されたイメージや概念のことです。

私たち自身、意識していない場合がほとんどです。
「メンタル・モデル」が世のなかをどうとらえるかで、行動に影響をおよぽします。

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認知の歪み」があるように、偏ったイメージを持ってしまった人は、歪んだ価値感で世の中を見ることになります。たとえば一匹狼は、ドラマの主人公としては面白いが、実際の問題解決には役に立たない。



アメリカ精神科医デビッド・D・バーンズ氏によると認知の歪みには以下の10種類のパターンが存在すると提唱しています。


・全か無か思考(all-or-nothing thinking)
・過度の一般化(overgeneralization)
・心のフィルター(mental flitar)
・マイナス化思考(disqualifying the positive)
・結論への飛躍(jumping to conclusions)
・拡大解釈と過小評価(magnification and minimization)
・感情的決め付け(emotional reasoning)
・すべき思考(should statements)
・レッテル貼り(labeling and mislabeling)
・個人化(personalization)

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私たちが本当に必要としている「メンタルモデル」は、絶え間なく変わり続ける世の中で、誰かの成功を真似するのではなく、誰も入れないし出ることもできない「一人一宇宙」の世界で、千年の真理を礎にした基礎力に裏付けされた洞察力と創造に必要な自分と世界を一致させる作業をやり抜く粘りのイメージです。

その上で創造したものを基盤に置いた自己マスタリーを一生涯更新続ける確かなメンタルモデルではないでしょうか。

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自己マスタリーつまり自分をマスターすることは「自分を知る」ことに他なりません。宮本武蔵は生涯の60回の真剣勝負をして一度も敗れなかったといいますが、自分を知るための戦いだったと考えてみてください。

勝負に臨む前の気持ち、意識、終わった後のそれは、どんなっだったでしょう。「地(ち)」「水(すい)」「火(か)」「風(ふう)」「空(くう)」の5巻からなる「五輪書」は、戦い方を自らがまとめたものだが、書かれていないことに本質があるように思えてなりません。

隠れたメンタル・モデル、見落とされたメンンタルモデルが、いかに大きな影響をふるうかに気づいた人は幸運です。
管理職のメンタルモデルを公開して、そこに到達するチャレンジの重要さに気づいた企業は、同業他社を圧倒するでしょう。

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ピーター・セング氏は、『激変するビジネス環境のなかでたえず適応し、成長できるか否かは、ひとえに「組織的学習、すなわち経営チームが会社や市場や競争相手に関して共有するメンタル・モデルを変えていけるかどうかにかかっている。』とロイヤル・ダッチ・シェル社の成功を紹介。

『メンタル・モデルと取り組む修練は、内に鏡を向けることからはじまる。自分の内にある世界のイメージを発掘し、それを表に出し、じっくり精査するすべを学ぶのである。』とアナウンスしています。

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