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続・この私が意外な人に結婚願望を抱いた話

※こちら続編になっておりますので、先に前回のコラムをお読みください。


3/4  20:34

頭の中では、忘れなきゃ。辞めなきゃ。とわかっている。

今の時代、女の賞味期限はクリスマスケーキと一緒、という考えは古いとわかっているが、25が終わるのはやっぱり焦る。

でも、忘れたくても忘れられないのが厄介だ。

恋愛をするのってめちゃくちゃ難しいと思っていたが、今思えば、恋愛を辞めることの方が難しい気がする。
誰か、恋愛を辞める方法を一刻も早く教えてほしい。


3/9  23:06
仕事でクタクタになって、死んだ顔で電車に乗る。

気分によって、音楽をかけて帰るか、YouTubeを見て帰るか変えている私は、その日はYouTubeを選んだ。

YouTubeを開くと、あるコンテンツのアカウントが生配信している様子が出てきた。その人がそこに映っていた。

「ああ、まだ彼は働いているのか…」
疲れは一気にぶっ飛んだ。

23時上がりであることを、自分だけが被っていることだと感じていたが、私は仕事が終わった今も、その人は働いている。その事実がすごく心の支えになった。

これほどまでその人に感謝した日はなかった。
生配信もすごく面白かった。



3/18  21:25
お風呂に浸かりながら、その人が出演しているラジオを聴いていた。

話題はその人の休日の過ごし方、だった。
「この前は、友達と山梨のログハウス?っていうのかな?そういうところに行って、ゆっくり過ごしたかな」

…友達?

たしかにアウトドアが趣味で、その人の周りにはアウトドア仲間の同業者がたくさんいることは知っている。普段はバイネームでよく話している。


…男友達とログハウスっていくのか??

気がついたら「山梨 ログハウス」で検索をかけ、画像の検索結果を見てみた。

うーーーーーーーん、、、

スクショを何枚か取り、友達に送る。
「これ男と行けなくもないけど、女と行った方が楽しいやつ、男と女、どっちだろwwww」とメッセージを添えて。

真相は本人のみぞ知る。
いや焦ってる私、おもろすぎるだろ。


3/21  23:05
どうにかこうにかこの気持ちを晴らしたくて、笑い事にしたくて、友達と飲んだときは積極的に笑いながら、今の気持ちを話すことにした。

私にしてはかなり珍しい。恋愛の話はあまり盛り上がることがなくて、恋愛話はしたくないのがデフォルトだった。

この日も少しほろ酔いで(そこまでお酒が強くないのでベロベロに酔うことはない)、もんじゃ美味しかったな、と電車に乗って帰宅する。

この頃から、その人のTwitterは、投稿されると通知が来るように設定した。
Twitter投稿されてるかな、というソワソワした気持ちで、スクロールするのも悪くなかったが、そわそわしすぎて集中を切らすことが多発したのと、通知が来た方がリアルタイムを共有できる気がして、都合がよかった。

その人のツイートが投稿された通知が届き、開くと、そこには「今日は後輩ともんじゃ」と後輩さんの写真が上げられていた。

意図せず、同じものを食べてる幸せを噛み締めた。酔ってたから許してほしい。


4/2  13:00
その人が出演している舞台を観に行くことにした。
一度ファンとして観に行ってしまうと、その時点ではっきりと関係性が「推し」と「ファン」になりそうで、怖かった。行くのを躊躇っていた。

でも、この人が仕事をしている姿が好きなわけで、変な話、この人がいつ仕事を辞めるか、失うか、わからないということを考えると、行けるタイミングで観ておこうと思った。

舞台が始まった。
正直、なんの感情も抱かなかった。
好きだ、とも、嫌いだ、とも思わなかった。
…あれ??これはついに卒業したか??

グッズを買ってみた。その人がデフォルメされているキャラクターのキーホルダーだ。
可愛いなとは思ったが、自宅に帰り、他の推しが飾ってあるディスプレイに、一緒に飾った。



4/23  18:38
Twitterのトレンドが、あるコンテンツの関連ワードで埋まっていた。
その人が出演しているコンテンツだ。

エゴサをすると、たくさん褒められているその人がいた。たくさんの人から愛されているその人がいた。

その瞬間にこう思った。
私この人のことを好きになってよかった、と。

仕事をしてる姿が好き、仕事で評価されてるところが好き、それだけで幸せだ。


どこか寂しくて、とても温かい気持ちになった日だった。



4/29  12:17
本気で「この恋を終わらせるには?」という問いの解を出すことにした。

私がその人を忘れられる条件として考えられるのは以下の場合である。
①その人が誰かと結婚する
②その人のことを嫌いになるようなエピソードが出てくる(不倫、社会違反など)
③フラれる

②よりも①だとありがたいけど完全にその人都合なんだよなあ…
③は非現実的すぎる…

ぐるぐると考え、出したもうひとつの解は
④推しとして認識できるように推し活を繰り返す
だった。


その人が作った作品が展示されているイベントに足を運んだ。
その人の作品はあっても、その人はいない、それが推しとファンの距離感を物語っていた。
オタクの皆さんがよく使う「Pretenderの世界」というやつ。


なんとなく、住む世界が違うというのを認識できた気がした。


5/1  23:43
あと1週間で25歳が終わる。

なんだかんだで、家に帰ってきて思い出すのはその人だし、会いたいのはその人だし、気持ちは断ち切れていない。
この人よりいい人と出会って上書き保存したら…とも思うが、前向きになれない、なんでだろうね。

間違いなく、26歳の目標は「この恋を終わらせること」だ。





【あとがき】
明日も仕事なのに、と思いながら0:15と示しているスマホの左上を見ながら書いています。まだお風呂には入っていません。

文字にすると割と気持ち悪くてこの世に出すか迷ったが、出さないと昇華されないので出すことにしました。ここまで読んでくださった方に本当に感謝。もっと気持ち悪い話題が何個かあったが割愛しました()

本当は漫画にしたら絶対おもろい、って思ってるんですけど、私にその力は残念ながらないので、ちょっと演出加えてみてます。もっといろいろ文章の書き方を試したいが、リアコ記録はここで辞めたい()
続編を出したときには、笑ってくれ。

「その人」さんがじわじわと話題になりそうなっているので、そろそろ情報解禁して「私このタイミングから推してたんだけどね!!!」って言いたいんですけど、ガチすぎて全然言えない、つらいです。

早く言えますように!



P.S. 山梨 ログハウス ぜひ調べてみてください。もし行ったことあるよ!という方は感想教えてください。


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