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降り積もれ孤独な死よ考察最終回 10話 ”守る”想いの連鎖(ツッコミ少々)

ついに最終回を迎えた「降り積もれ孤独な死よ」
早速、答え合わせ!


1.答え合わせ

まずは、優磨!
神代健流殺害実行犯認定してすまん!

優磨だと確信している9話考察はこちら

実行犯は優磨だと思っていたのですが、マヤでしたか〜。
ちょっとね、優磨の暗さに引っ張られて、実行犯だと思っちゃいましたね笑
優磨は繊細な子だから、遺体を埋めたってことだけでも、ものすごい罪の意識があったってことですよね。
ナイスミスリード!カカロニ粟谷!

蓮水の突き落としは犯は、蓮水が事前に連絡を取り合っていることから、灰川邸の子ども…消去法でマヤしかいないということまでは予想できたのですが。何せ動機が最後まで分かりませんでした。

前半では自作自演はないと予想しましたが、8話ぐらいからは動機を持っている人が見つからず、自作自演しか答えがないと思いつつ…、それにしても自作自演やる意味ないやろ…と思ったり。

蓮水は、自分が狙われたら、警察の目が、灰川邸の子ども以外にいくと思ったのでしょうか?
う〜ん、でも、そのせいでアリバイのない蒼佑が灰川邸事件の犯人として疑われちゃいましたし。
自作自演、あんまり意味はなかった気がする。
そして、ただでさえ健流実行犯という十字架背負っているマヤに、背中押させるのはどうかと思うぞ。

何はともあれ、結構自信を持って考察していた健流殺害実行犯を外した以外は、まあまあいいセンいけたのではないでしょうか。

ということで、以下は、考察抜きの感想(とツッコミ)です。

2.健流のかわいそうな話

「俺だけが誰からも愛されてない」
そう言った健流…ふびん (涙

9話まで、八木橋の行動原理が今ひとつわかりませんでした。
もし、復讐をするほどに健流が大切だったら、そもそも健流の居場所を探してるんじゃない?マヤを殺す前に遺体の場所聞くんじゃ…?健流が死んでいると知って、警察に黙っている理由は?
行動の整合性のなさに、おおいに考察を邪魔されました。

そして、最終話で明らかになった八木橋の行動原理。
”私が追い出したせいで、健流が死んだわけじゃない”
だから、 ”健流は死んでない” だった〜。
健流が死んでいるならば、追い出した自分の罪になってしまう。だから死んでいては困るというわけですか〜?
”死んでいない”のならば、遺体を探すこともしないですよね。

語られてはいませんが、八木橋は健流が亡くなっていることに、薄々気づいていたのではないでしょうか。もう、何年も前から…。
でも、息子を追い出した自分の罪悪感と直面することを避けるため、誰かが送ってくれるカーネーションを健流が生きている証だと思い込むことに決めた。
そんな感じでしょうか?(弟の方もどうなっちゃってるのか心配)

八木橋がマヤを殺したのは、息子への愛ゆえの復讐じゃなかった
健流…ふびん…。

おまけに、灰川も。
救急車呼んであげてよ。
背中から貫通するぐらいグッサリだったから、完全に息たえていたのかもしれませんよ。でもさ、あそこは救急搬送してあげて欲しかったわ…。
さっくり埋められちゃったし。
あの状況で亡くなって、健流的には、冷たい土の中にいても暖かくはいられないってばよ〜泣

他の子どもたちを守ることが、優先されてしまった。
誰からも愛されてないという言葉が、行き違いじゃないあたり…。
健流…ふびんなり(3度目)

3.瀬川涼のかわいそうな話

りょう兄ちゃん、不器用にも程がある。
なんかやることが、いつも若干ズレとるのよ(涙

りょう兄ちゃんはさ、ちゃんと花音ちゃんがどうして欲しいのか確認してから実行に移ったほうがいい。

それより何より彼がふびんなのは、蓮水に2度フラられていること。
1度目は灰川十三。
子ども時代に「一緒に施設に帰ろう」と蓮水を誘ったのに、「私、この人と暮らすの」と、あっさり灰川について行ってしまった。
しかも、「十三♡」っと呼び捨てしていたのは、けっこうなボディブローだったに違いない。(ハートはついていなかったかもしれない…)

灰川にも「花音は俺が守る!」とか、男前なこと言われちゃうしね。
涼少年は、自分の役割を奪われて、さぞかしハートブレイクだったろうと思います。

2度目は冴木。
俺が花音を守る!
満を持して顔出しで宣言したのに、蓮水が選んだのは「生きましょう」と伸ばされた冴木の手。
カッチコチに凍てついた蓮水の感情を爆発させたのも、瀕死の冴木…。

ああああぁ、りょう兄ちゃん。ふびんだぜ。
涼が生きていく意味は、唯一花音を守ることだったのだろうに。
出所後は、ちゃんと就労して、できれば彼のズレをいい感じでフォローしてくれる、しっかり者のパートナーを見つけて欲しい。
いい奴そうなだけに!

4.鈴木潤のかわいそうな話

最終話を見て、一番不憫に感じてしまったのは鈴木でした。
前半の物語では、灰川が連続殺人の罪を被ろうとしたのは、息子の鈴木を守るため…という話だったはず。

ところが、蓮水らの罪の発覚を阻むため、灰川が自ら出頭した…。
この物語が付け足されてしまったが故に、灰川が守りたかったのは、鈴木じゃなくて灰川邸の子どもたちだったの〜?と、灰川の愛情のベクトルがブレた気がします。

灰川は、鈴木も灰川邸の子どもたちも、双方守りたかったのでしょうが…。
う〜ん、そこはストレートに鈴木のためだけとして欲しかったです。鈴木くん、あんなに父親の愛情を渇望していましたからね。

灰川もさあ、バースデーパーティしてもらってまんざらでもない顔してたよ。あんなに楽しそうに暮らしているのを知ったら、そら鈴木も嫉妬に狂っちゃうよ…。

あの世で、親子ゲンカぐらいはできているといいのだけれど…。

5.守る想いの連鎖

ドラマオリジナル部分を、灰川邸事件につなぐのは、至難の業だったとお察しします。
そこを、蓮水花音の苦悩を軸とすることで、2011年から2017年、2024年とつないだのは見事だったなあと思いました。

蓮水は何も悪くないのだけれど、健流が亡くなってしまったことで、ドミノ倒し的に不幸の連鎖が起きてしまった。蓮水はずっと苦しかったと思います。

「暴力」の連鎖というのが一つのテーマになっていましたが、その裏で「守る」気持ちの連鎖を描き続けていたんだというオチのには泣きました。
不幸の連鎖を希望の連鎖に変えていくことは、必ずできるんだという強いメッセージを感じます。

暴力に身を委ねる自分を、もがきながらも変えようとした蒼佑。
自ら学ぶことで、正しさの軸を得ようとした悟。
灰川邸の子どもだったふたりは、いつからでも運命に抗うことが可能だという希望を見せてくれた気がします。
優磨も頑張れ!

冴木が痛々しくてしょうがなかったので、蓮水といい雰囲気で終わってくれてよかった。
欲を言えば、ラストの階段シーン。手を繋ぐ直前でブラックアウトのほうが、好みです。余韻大事…(徳尾浩司脚本ならそうなるだろう←わかる人だけわかってw)

でも、正直いうと、冴木蓮水カポー、とても心配笑
就労大事w
ふたりで少年少女を保護していたカフェみたいなの、やりそうだな。

運命に抗いながら、人の愛し方を自分の中に育てていくには、それなりに時間がかかると思うけれど…。
不死身カップルが、この先、穏やかに幸せに生きてくれることを祈っております。

*  *  *

卓越したスピード感と緊張感溢れる演出で、めちゃくちゃ楽しませていただきました。
2024年編になって、若干ツッコミどころが増えた感もありましたが、それを差し引いても非常に面白いドラマでした!スタオベ!!

悪い連鎖は良き連鎖に変えられる。刺さりました。

ここまで読んでいただきました皆様、ありがとうございました。

これまでの感想・考察はこちら

ラララララララ〜ラ〜ララ〜♪が頭から離れないあなたに朗報!
サントラが出たぞ!!

これでやっと原作漫画がよめます!原作の顔傷男は何者!?

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