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【06:ミンカ10th企画】楽しむ気持ちやバランスの取り方を覚えてきた頃には幕引きがせまっていた

前回までのおはなし
ダークサイド

オリジナルメイド服誕生

このへんは当時のブログなどからもご存知の方もいるかと思いますが…改めて。メイド服のデザインは活動中ずっとお世話になった壁の彩度というサークルのみなさんにご協力いただき、自分の希望も一点いれてもらいました。
それは、、、背中の羽!このCLAMP的なフォルム、いいよね(自画自賛)

二次元的なポイントに、ミンカになる前の変身願望というかメイド服にはじめて袖を通したときの高揚感があらわれている気がする。

けれどこんなに丁寧に作ってもらったのに、写真撮影時に着方が色々間違ってたの…は、ここだけの話にしとこうか???

感謝とお披露目の意味をこめて撮った動画はこの企画に協力してくれた全ての人のクレジットが入っていた。多分こんな企画自体、ニコ動では初の試みとなったんではないだろうか?
ずらっと並ぶ名前を見ると今でも胸が熱くなる。 参加してくれた人が同じ気持ちだといいな。

伯爵とつくる、残りの踊りたい曲

さて。全10作品という予定も折り返し地点。
残りの踊りたい曲はわたしの中でもう決まっていた。
伯爵とつくる作品は、yumikoさん振り付けで踊りたい!

DANCEROIDでyumikoさんと出会い、振り付けが出来ていく過程や、それを踊るいくらさんとこずこずを間近にしてから、踊ってみたへの意識はガラリと変わった。
踊りで伝えられることがある。きっと私にも。
そこに自分が(はからずとも)顔出しで踊り手になった意義を(無理やりにでも)見出したのかもしれない。

魅力的な踊り方をしている人たちの動画を研究しながら、歌と振り付けの意味を考える。yumikoさんのつくりだす振り付けは、動きから曲が聴こえてくるようなギミックが詰め込まれている。
それまでノリだけで踊っていた私にとって丁寧に解釈して観察することはなかなか難易度が高く、体に動きが染み付かず時間がかかった。(普段から踊れるひとはこの作業自然にできると思います…)
田園広がる暗闇の中、街灯の光の下でああでもないこうでもないと練習していた私はさぞかし不気味だっただろう。

そうやって練習していたものたちは、自分が楽しむという気持ちは一度置いといて、応援してくれる人に楽しんでもらいたいという気持ちが強かった。 …なんて、こう書くと綺麗事チックだけど、こと伯爵との作品に関しては他者からの評価をめちゃくちゃ気にしていたのだと思う。

ミンカ・リーというキャラクターは自分だけのものでは無いとオリジナルメイド服をプレゼントしてもらったときに痛感したから。
作品の中だけでも、待ち望んで大事にしてくれるみんなの望む姿でありたかった。

10作以外のコラボ作品

それとは逆に、10作以外のコラボ作品は当初の「自分が」楽しい気持ちを取り戻すきっかけになる。
とはいえそれを見越していたわけではなく…
コラボの予定は以前からしていたものの、なかなかタイミングが合わず実現していなかった。
活動終了までにはと話を進め始めると、コラボ相手が親友たちなので話が弾む!女子のべしゃりは永遠に続く!
事務的ではないそのやりとりは、10作品に向けてガチガチに張り詰めていた気持ちがいい具合に緩む、気分転換だった。
純粋に、衣装やらワーワー言いながら決めて、撮影現場でもワーワー言いながら踊る。
ソロ作品でAmazonの段ボールを積み上げるたびに感じていた重圧はそこには一切ない。
動画見てもらえればわかるんだけど、リラックスしてるからか私の表情が全然違うんだよね…笑
隣で踊ってくれる大好きな友達のおかげで、ミンカに縛られていない素の私で踊っていた。

求められるミンカ像(これには自分の理想とする像も含まれる)と普段のわたし自身の折り合いをうまくつけられるようになったのは、このコラボ作品のおかげだった。
かなり後半も後半のことだけど…。
辞めた後で1番後悔しているのは、もっと活動中にたくさんコラボをしてみたかった!ということかもしれない。

また、この時期に撮ったニーサンとの作品は表現が広がることに重きを置いていたと思う。(いや私が勝手に思ってるだけかも)
好きにさせてもらったうえで、こだわりを持つ人に委ねる。…ラクって言い方はニーサンにだいぶ失礼になるのですがw、出来上がりを私も視聴者目線で待つワクワク感は今までとはまた違った踊ってみたとの向き合い方だった。
だって普通に踊っただけなのに、後ろの障子光るし自分が増殖してるんだよ?ビックリするでしょ?


最後へと向かう目標ができてからは、以前と比べると落ち着いてきたものの、焦る気持ちから精神的なアップダウンは相変わらず激しかった。
日によってはSNSでの真意がわからない微妙ぉ〜な、心がざわつく程度のコメントにすらしんどさを感じていた。

他の投稿者さんとの話す機会

そんな中いくつかイベントにも出させていただいて他の投稿者さんと話す機会も格段に増えた。あの頃はイベントやら撮影やらで月1で東京さ行ってたな。
そこで悩みを打ち明けたりするような本音で話せる友達もできた。
心の中にためていた黒いものを吐き出しても、共感してくれるし説得力のあるアドバイスをくれる。
それは今までにありそうで無かったことだった。意外と、孤独に戦っていたのかも。それになんかとっつきにくいイメージもたれてたみたい。笑

1番心に残っているのはSNSでの距離感について悩んでいるときに「あなたのSNSなんだから好きにしていいんだよ、嫌な人がいたら見ない選択をしてもいいんだよ」と言ってもらえたこと。その当時のわたしには眼から鱗で、心がすごく軽くなったのを覚えている。
しかし、その格言を聞けたのもまさにラストスパートのあたりだったので(あまりにも情緒不安定だったから見かねて言ってくれたのかもしれないが)もっと早く出会っていたら違う未来があったのかなーなんて。ただの結果論でしかないけどね。それだけ精神的な面でかなり助けられました。
いまだに仲良くしてくれる人がほとんどなので、あの時出会ってくれてありがとうの気持ち。

そうして楽しむ気持ちやバランスの取り方を覚えてきた頃には幕引きがせまっていた。

最終回へ続く

写真集出版の企画は、"全コンテンツ無料公開"という形に変更になりました。 代わりに、noteにて投げ銭を受け付けています。 「このお祭りに参加したい!」という方もどうぞ! 私とニーサンがよろこびます。