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【最終回:ミンカ10th企画】全ての人のところにミンカが戻っていったらいいなと思っています

前回までの話
最終作にむけてえんやこら


いよいよ最後の投稿…となったとき、ちょっとしたハプニングがあった。
日程がずれこんでしまったのだ。

懺悔すると、まず9作目10作目は同じ日に撮った…んだっけ?…ちょっと忘れかけてますが。撮影は終わっていた。
最後の撮影となると私も伯爵も慣れたもので、和やかにかつ集中して淡々と撮影をこなした。集大成ということで気負うかなと思っていたけど、現場は案外そんなものだった。
あとは編集まかせた!とその日は伯爵邸をあとにした。お世話になった伯爵のおうち。階下のみなさんに騒音の迷惑をかけることももうないだろう。

ちょうど引退時期の頃は伯爵も実生活がべらぼうに忙しいのに、私が3月31日でおわる!!!!って言い切ってたものだから、かなりプレッシャーをかけてしまい動画編集を焦らせてしまった。もう無理って言われてたのに強行してしまった苦い思い出。
ちなみにニーサンにもだよ…ごめんね…。反省…。そうして結局「あれやっぱり冗談だった??」といまだに言われる、エイプリルフールの日に投稿となったのである。
少し延期になりましたって言えばいいだけだったのに…強迫観念のように「この日に終わらなければ!!!!!!」と思っていたのよね…怖い。

そんな私のわがままにも伯爵らしいこだわりをもって答えてくれたのが最後のストロボナイツです。
私の中ではずっとA氏だけど、伯爵として最終作までそっと見守って助けてくれて、ありがとう。

ストロボは私がいまだにまともに目を開けてみれる自分の動画一位。
キラキラした曲もyumikoさんの振り付けも、全てが大好きで、最後は絶対これにしようと前々から決めていた一曲だった。

ミンカを愛してくれた全ての人への想いを踊りにのせました。

苦しみがほとんどをしめていた活動への想いは、最後の作品を投稿した瞬間に浄化された気がした。
流れてくるコメント全てが泣かしにかかってるのかと思ったくらい、そこは愛に溢れていた。それは1番望んでいた光景だったはずだ。充足感に包まれながら動画を何度も見返す。
走馬灯の如く初投稿からの思い出が頭の中を駆け巡っていった。

もうここに帰ることはないんだという一抹の寂しさを覚えたのも確かだった。



「未練はありませんか??」
という質問をよくされる。

恐れずに言えば、ミンカとして過ごしている時間は一生分チヤっっホヤされた。存在を喜んでくれる人がいる安心感があった。そこだけを切り取れば、それはもちろん気持ちのいいものだった。小さな時から自己表現と二次元が好きだった私にとって、脳内の妄想があれよあれよと現実になる夢のような時間だった。

でも終わってみて強く思うのは、終りを決めたから続けられたし、視聴者と一体になって盛り上がれたということ。
復帰を望んでくれる声があることは幸せだとわかってる。
だけど、とてもじゃないけど気楽に戻ることなんてできない。真面目だと言われたりもするけどそういうことじゃない。それはここまで読んできてくれた人になら伝わるかな?
私自身は、あそこで物語は完結したし1番いい終わり方だったのでは?とずっと思っている。
これでよかったやりきったと私が思うなら、それでいい。そう言い切れるようになるまでかなり時間がかかってしまった。

偶然やタイミングが幾重にも重なって出来上がったこのストーリー。1番真ん中で体験させてもらった私にとっては奇跡だったよ。

10周年企画記事も今回で最後となります。

書いては消し書いては消しのフリック入力もようやく終わり。
長かった…昔を振り返るのがこんなに大変だなんて…もう…やりたくない…笑
それだけ濃い時間を過ごせていたってことかな。

今こうやって一人で向き合うスマホのこの先に何年も前ミンカ・リーという存在を見つけてくれた人たちがいるんだと思うと、やっぱりどこか不思議だ。何もわからずMacBookに向かって踊り始めたときとそこはあまり変わらないのかもしれない。

ミンカと私が一体になっていたころから時間が経ち、やっとまた画面の向こうの人格として捉えるところまで戻ってきた。
この企画で、ストーリーを共に創り上げ育んできてくれた全ての人のところにミンカが戻っていったらいいなと思っています。

ありがとうございました。

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