2019トップ10プロスペクト:カンザスシティ・ロイヤルズ

1位:ブレイディ・シンガー(RHP)
18年ドラフト全体18位指名。全体5位以内での指名が濃厚だったがスリップしてきた。90マイル前半のファストボールとスライダーはどちらもプラス評価を得る。チェンジアップは大学では使う必要がなかったために安定感を欠くが、平均以上の球種に成り得る。コントロールもプラスとされ、メジャーへの早期昇格が期待できる。

2位:カリル・リー(OF)
16年ドラフト3巡目指名。高校では二刀流選手と活躍したアスリート。昨年はアプローチを改善して20歳の若さで2Aに昇格した。プラスと言われるパワーポテンシャルを筆頭に5ツールが揃い、インパクトをもたらすことのできるプレーヤーへと成長する可能性を秘める。

3位:ダニエル・リンチ(LHP)
18年ドラフト1巡目指名。ドラフト直前にスタッフが向上し、評価が上がった。ファストボールは常時93-95マイル、最速97マイルに達し、両サイドに投げ分けることが可能なプラスピッチ。その他にはスライダー、カーブ、チェンジアップが持ち球だが、いずれもソリッド。

4位:ジャクソン・コワー(RHP)
18年ドラフト1巡目指名。ベストピッチはプラス-プラスと言われるチェンジアップで、ファストボールと同じ腕の振りから投げ込まれて利き腕側に沈む。ブレーキングボールを磨くことができるかどうかが今後の鍵。フロリダ大ではシンガーに続くナンバー2スターターだった。

5位:MJメレンデス(C)
17年ドラフト2巡目指名。Cとしては優れた運動能力、プラスのアームなどを活かした高い守備力が武器。打者としては昨年Aの111Gで19HRを放ったパンチ力が魅力。一方でK% 30.3%と非常に三振が多いアプローチは改善する必要がある。

6位:ニッキー・ロペス(SS)
16年ドラフト5巡目。パワー以外のツールを備えたハイフロアーな選手。レンジやアームは大きく目立つものではないが、SSに止まることができる水準。打者としてはコンタクト能力と選球眼が光る。パワーにはほとんど期待できないが、ソリッドなレギュラーになれるだけの素質はある。

7位:ニック・プラット(1B)
17年ドラフト1巡目指名。プロでは余り結果を残せていなかったが、昨年終盤にスイングをコンパクトにし、積極打法に切り替えた後には好成績をマークした。高校では投手としてもプレーしたアスリートで、スピードはないものの、1B守備には高い評価を得る。

8位:カイル・イズベル(OF)
18年ドラフト3巡目指名。元々は俊足巧打のリードオフタイプだったが、パワーが開花して評価が上がった。プロ入り後もROK-Aの64Gで7HRを放っている。非常に優秀なアプローチの持ち主で、高い頻度での出塁が期待できる。大学入学時は2Bだったため、OFとしてはまだ経験不足。

9位:クリス・ブービック(LHP)
18年ドラフト1巡目補完指名。主に90マイル前半のファストボールと80マイル半ばのチェンジアップの2ピッチで投球を組み立てる。後者はプラス評価を得るベストピッチ。早期昇格の見込める、ローテーション4,5番手のイニングイータータイプ。

10位:カルロス・ヘルナンデス(RHP)
19歳とint'l FAとしては高齢だったこともあり、16年7月に契約金僅か$15,000で入団したベネズエラン。昨年はAで15GS、ERA3.29、K/9 9.3を記録する飛躍の一年を送った。一方でフルシーズンに耐えられるだけの身体ができておらず、疲労でシーズンを早く終了したなど、耐久性に課題。

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