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ミニチュア卵焼き動画の補足

以下の動画をYouTubeにアップしました。

ミニチュアの卵焼きの動画です。

この動画で「なぜデコパージュ液を使うのか?」というご質問があったので、その回答を記事にします。

結論から言えば、耐久性・耐水性・塗装の観点からデコパージュ液を使っています。あとは質感をつけやすいというメリットもありますね。

実際に、私がミニチュアを作る場合は、ペインティングメディウムを塗ることが多いのですが、100円ショップには売っていないアイテムなので、デコパージュ液で代用しました。(動画のパッケージを見ると、ダイソーで買った製品であることがわかるかと思います。)

まぁ、アクリル樹脂系のモノであれば、デコパージュ液やペインティングメディウムでなくてもOKです。(たとえばニスとか…。)

できればアクリル樹脂比率が高いものが都合がよいので、デコパージュ液を選択しました。(動画でパッケージ裏面を見せているのも、アクリル樹脂比率を見せたかったからです。)

なぜ木工用ボンドだけで接着をしないかと言えば、耐久性・耐水性・塗装に難があるからです。

日本の木工用ボンドの多くは、酢酸ビニルエマルション系です。いわゆる白ボンドと呼ばれる接着剤の部類ですね。

メーカーで言えば、コニシ社やセメダイン社が有名でしょう。

白ボンドはあまり色塗りには向きません。コニシのホームページより引用すると…。

Q.木材に木工用・木工用速乾を均一に塗り、その上から塗装したいのですが、塗料はのりますか?

A.木工用・木工用速乾は、酢酸ビニル樹脂(プラスチック)なので塗料はのりません

塗装を考えると、アクリル樹脂系で接着する方が望ましいです。特に繊細な塗りが要求される場面では…。

また、酢酸ビニルは水分を加えると柔らかくなるので、木工ボンドで巻いたクッキングペーパーは塗装をすると、ゆがんでしまい形が崩れてしまいます。(おそらく波打つような形状に変形しやすいでしょうし、表面の質感もなくなってしまいます。)

まぁ、おそらく海外製のゴリラ社やフランクリン社の木工用ボンド(ウッドグルー)なら使っても問題ありません。耐久性や耐水性、塗装も大丈夫だと思います。

同じ酢酸ビニル系の接着剤でも架橋(かきょう)型なので…。

あとは後処理で塗装を考えずに、先にクッキングペーパーを黄色く染めてから接着するのなら、通常の木工用ボンドを使っても大丈夫かもしれません。

塗装の修正やコーティングなどの処理をする可能性を考えると、やはりデコパージュ液のようなアクリル系を使うほうが無難だと思います。

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