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太っている人は老後が大変のリアルな話。

高齢者の介護をしていると、
小さくて細いことは善であり、大きくて太っていることは悪である。

大変手厳しい言い方だけれど、事実である。

体を起こすことができなくて朝まで床に寝ていた高齢男性

あるデイサービスに通う80代男性。
老老介護で奥様と二人暮らし。
大柄で太め。80㎏くらいはあるだろう。
普段は杖をつきなんとか動けているが、片側麻痺があるため、
一部介助が必要な状態。

ある夜、家のベッドで寝ていたら、
ずり落ちてしまい、起き上がることも、ベッドに戻ることもできなくなり、
奥様もどうすることもできずに、
次の日の朝、デイサービスの職員が迎えに来るまで床にそのままでいた、
とのこと。
自分では寝返りも打てずにずっと同じ姿勢でいたと。
体の向きを交互に左右に傾けるだけでも楽だったと思うけれど、
奥様にはその知識はなく、放置されていた様子。

体が大きい、体重が重い、そんな人が高齢となり、
なんらかの病気で体が動かなくなると、本当に大変である。

小さく小柄な人なら、介護側も一人でできるのだが、
重い人なら二人がかりとなる。
同じ一人の介護と言っても、手間はまったく違う。

私自身、決して体力、腕力に自身のある方ではない。
なので在宅の仕事を選ぶときなどは、対象者の体重をチェックし、
体が重い人は避ける。
そう、結局、体が大きくて重い人は、それだけで介護度が高くなるので、
サービスを受ける機会が少なくなったり、
納得のいくサービスを受けようと思ったら、金銭面で高くつくことになる。

家で起き上がれなくなり、救急車を呼んでしまった男性

同じようなケースで、救急車を呼んでしまった男性もいる。
やはり夜中ベッドから落ちてしまい、起き上がれなくなった。
老々介護の奥様と住んでいるが、巨体のため動かせない。
困り果てて、救急車を呼んだという。

特に病院に行かなくてはいけない状態ではなかったが、
そうするほかなかったと。

高齢化、老々介護、高齢者の単身生活が多くなる現代日本社会では、
救急車が介護も担うようになる、という現実がある。

食べ過ぎない、食の節制を必死でやるべし

上記した、救急車を呼んだ男性は、普段からかなり食べ過ぎている。
車いす生活でほとんど動くことがないのだから、
それほどカロリー消費もしていないのだけれど、
デイサービスのおひるごはんのときは、ごはんを山盛りにしてほしいといつも頼まれる。
明らかに食べ過ぎである。

手厳しいようだけれど、太って動けなくなっているのは、
身から出たさび、という面もある。

まったく食べるな、と言っているわけではない。
でも、腹八分という言葉があるのだから、
満腹になるまで食べることはもうやめて、
食生活を見直していく努力は必要と思う。

私は普段から、朝ご飯を抜いたり、1日1食にしたり、断食したりしている。
健康のためでもあるし、介護が必要な状態になりたくないので、
それこそ老後の貯金と同じくらい、いやそれよりももっと必死に、
自制して取り組んでいる。

健康長寿や自然療法に関することは、
私の拙著でも一部まとめてありますので、興味のある方はどうぞ☆


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