仕事についての思い違いと思い上がり
幸せに働くために必要なことって、なんだろう。
お金が十分に手に入ること、好きなことをしていること、人から感謝されること、得意なことをしていること、人間関係がいいこと?
万人に共通する答えみたいなものは、あるんでしょうか。
今日は、
・好きでも得意でもない仕事
・好きで得意だと思っていた仕事
・好きで「向いてそう」と人に言われた仕事
全てを経験した私が、今感じていることを書いていきます。
「好きを仕事にしたい」「自分が何をしたらいいのかわからない」「転職したい」「副業や複業を考えている」「起業したい」「起業しているけれど迷いが出てきた」方の参考になれば幸いです。
その「好きと得意」は、誰の何の役に立つ?
大学時代の短期アルバイトも含めると、私は6つの職場を経験しました。
正社員として勤務していたのは、2ヶ所です。
一つ目は、車用品の専門店。接客・販売をしていました。
二つ目は、小学校の先生。図工や国語指導の他、低学年の英語・算数の補助教員もしていました。
最初の職場での主な業務は、接客販売、電話応対、POP作り、売り場作り、在庫管理に売上管理、メーカーさんとのやり取りなどでした。
「好き」や「得意」ではなく、「食べていけるか」「長期的な目線で、今後の人生に必要なことを身につけられそうか」で選びました。
何も知らず、何もできなかった世間知らずを育ててくれたのは、間違いなくこの会社です。
次に勤めたのが、小学校。25歳の時に転職しました。
「大学では美術が専門だったし、どうせ働くなら、好きで得意なことを生かして仕事をしたい」と、小学校の図工の先生になりました。
言ってみれば、最初の職場は「好きでも、得意でもないと自覚していた仕事」、次の職場は、「好きで、特技を生かせると思って就いた仕事」でした。
私は、2つ目の職場で、自分の思い違いや思い上がりに、気づくことになりました。
「好き」や「得意」は、仕事をしていく上で、十分条件ではない
絵を描いたりものを作ったりするのが得意でも、図工の先生として「いい先生」とは言えません。先生として必要な資質は、他にたくさんあります。
これは当たり前のことですし、頭では分かったつもりでした。
でも、実際にやってみると、自分の思い上がりに、恥ずかしくなりました。
「なんでこれで、自分の好きや得意が活かせると思ったんだろう?
子供達のことも、教育のことも、何もわかっていなかった。」
私が「好き」や「得意」だと思っていたものは、現場では想像以上に役に立ちませんでした。
「子供を指導する力」「問題発見能力」「教える力」「子供への愛情」「教育への熱量」
教員として必要とされる能力や想いが、自分には著しく欠けていると感じました。
もちろん努力や工夫はしましたが、長く教員を経験されている方と自分とを比較して、落ち込むことも多かったです。
コーチングを学んだり、学外の研修へ足を運んだりと、教員としての基礎的な力を伸ばすため、ずいぶん足掻くことになりました。
「好き」や「得意」を仕事にしたいと思った時に、考えたいこと3つ
現在、私はグラフィックレコーダー(議論している内容や話したことを絵と文字で整理する人)として活動をしています。
この活動は、自分自身が好きだと感じて、かつ、人から「向いていそうだ」と勧められて始めたものです。
最初はまさか仕事になるとは思っていませんでした。
でも、やってみたら、「楽しい」「人にも喜んでもらえる」「在宅でできる」と、嬉しいことだらけでした。今では、月に20〜40回のセッションを行っています。
「好き」や「得意」を仕事にしたいと思った時に、考えたいことは、3つです。
1、誰のどんな未来のために仕事をしたいのか
2、「好き」や「得意」を意識しないくらい、自然にできることはないか
3、「好き」や「得意」をするために、ものすごく苦手なことをする必要はないか
「好き」や「得意」を仕事にするには、
その「好き」を相手にとって価値あるものに変換する必要があります。
この「変換」をするために押さえておきたいのが、
「自分が息をするようにできることで、好きを活かせないか」
「あまりにも苦手なことはないか」
の2つだと、私は考えています。
というのも、ビジネスを行なっていく上で武器になるのは、「何の苦にもならず、呼吸をするようにできること」だと私は思っているからです。
「好き」と同時に、「何の苦にもならないこと」を仕事にできたら、めちゃくちゃ快適。
いくら好きなことができるとしても、同時に「あまりにも苦手なこと」をする必要がある仕事だと、確実に苦しくなります。
避けられる方法があるなら、避けたほうがいい。
でも、もし避けられなかったり、それでもやりたいというのなら、苦手なことを「普通」レベルにまで鍛える時間が必要です。
「好きなことからスタートしよう」という考え方は、食えない料理みたいなもの
私がこの文章を書くきっかけになったのは、岡崎かつひろさんの「好きを仕事にできる人の本当の考え方」(きずな出版)という本です。
この本で、岡崎さんは、「好きを仕事にする」をテーマに、ご自身の嘘偽りのない考えを書かれています。
正直なことを言えば、私は本の冒頭からザワザワしました。悲しいような、苦いようなそんな気持ちです。過去自分がある人に言われた、「美術か。金にならないな」という言葉を思い出しました。
なぜなら、この本は、「好きを仕事にしようなんて、バカげている!」で始まるからです。
ただ、読み終えた今、言えることは、「読んでよかった!」です。
私は、今回のことをきっかけに、「好きを仕事に」というテーマは、自分にとって大切なものなのだと気づきました。
なお、書籍の最後には、こんな言葉があります。
「好きなことからスタートしよう」という考え方は、食えない料理みたいなもの。
それより先に下拵えが必要です。その下拵えこそ、あなたの能力アップです。
動き続けよう!
向上し続けよう!
自分史上最高を更新し続けよう!
(188ページ)
洗って、切って、焼くから美味しく食べられる。
焼いて、切って、洗ったら、食べられたもんじゃない。
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