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受験に「失敗」はない

下向 峰子

当然ですが受験というのは
合格する人もいれば不合格の人もいますよね
では不合格って「失敗」なのでしょうか?

私は全くそうだとは思いません

まずその大前提を
お父さんお母さんはしっかりご認識いただきたいと思います

もし子どもが不合格だったら
そこから何を得たのかということを
しっかり対話していただきたいです
がんばったこと、悔いが残ること、気づいたこと
たくさんあるはずです

それを一緒に拾い出していってもらいたい

子どもは子どもで
「親に申し訳ない」って思っているはず
友達にも応援してもらったのに申し訳ないって
思っているかもしれない

でも子どもがそんな思いを経験することで
実は成功よりも失敗から得るもののほうが
大きいということに気づく最初の経験が
受験だと思うんです

そしてね
これって本当に親にとっても大きな学びなんです

私もずいぶん育ててもらいました

包み隠さない裸な気持ちで言えば
親ですから当然子どもには成功してほしいし
それはみんないっしょだと思うんです
子どもの成功を願わない親はいません

でもそもそも
「何が成功なのか」ということを考えないと
幸せにはたどり着けないわけでしょう

思い込みもあるかもしれないし

受験はそういうことを考えるチャンスでもあるんです

高学歴で誰もが認めるエリートでお金持ちで
これこそが幸せだって思われていた時代もありましたから

だからこそ考える必要があるのは
それぞれにとっての幸せとはなにかということ

それを大事にしようとするならば
受験において親は少し冷静になれると思うんです

「あなたが●●大学に合格することがママの幸せなのよ」
ということにはならないはず

だから私がすごくいい学びだなと思うのは
子どもたちがいろんなお友達とお付き合いして
いろんなご家庭に招いていただいて
いろんなご家庭を見るということ

これって子どもにとってすっごく重要な学びです
もちろん親にとっても

とくに子どもは自分以外の家庭環境を知らないから
それ以外のものを見せていただくのはすごく大事

そして直接の対話も大事だけど
いろんな人がいろんなことについて話してる場面を
見ることも重要です

そうすることで子どもたちも
社会のアンバランスさに気づいていく

親が子どもの興味に気づいたら
それを体験させてあげるとか

それができるのって
本当に幸せなご家庭でしかできないので
その幸せをかみしめていただきたいです

昨今、東欧では悲劇的な争いが起きています
悲惨な状況になっている国がある今こそ
親子で対話して
勉強できることがいかに幸せか
なんのために受験するのか
自分はなぜそれをしたいのか
親子でしっかり見つめていけるといいですね

私の母は
「あなたこうやってご飯食べているけどこれが普通だと思ってる?」と
私によく言ってくれました

母はいろんな複雑な家庭のお手伝いに行って
学んでいたので
そういった視点をいつも教えてくれていたんです

自分ではとても考えが及ばないような
いろんな状況が世の中にはあって
それを全然知らずに生きていくことが
果たして幸せと言えるのでしょうか

成功体験ばかりを積んできた子が
大人になってかから初めて失敗を経験するとしたら
それはどれだけダメージが大きいことでしょう

そういった意味でも
受験はぜひチャレンジしていただきたいです

結果がどうあれ
「失敗」はありません

親子ともども成長するチャンスでしかないんです

2022.5.20
下向峰子


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