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手を洗い瞑想のススメ

収束の気配が全く見えないコロナウィルス。それでも、東京の繁華街では多くの人が街に繰り出しているので、外出禁止の海外とのギャップにビックリしてしまいます。外に出たい気持ちはよく分かりますが、3月いっぱいくらいまでは様子を見たい方が良いような気もします。

とはいえ、仕事や買い物で外に出なければいけないことも少なくないかと思います。そんな時に大事なのは手洗い。ウィルス感染予防に最も有効なのは、頻繁にしっかりと手を洗うこと。私たちは無意識に手で顔を触っているそうで、その数、1時間に平均23回! 目や鼻、口などを無意識に触ってしまうのは止めることは容易ではないので、外出先や外出から帰ったら忘れず手洗うようにしましょう。

そして、せっかくなので、この手洗いの時間を使って瞑想をしてみることをお勧めします。マインドフルネスは、呼吸や体の感覚に意識を向ける瞑想や、歩く瞑想、食べる瞑想などのフォーマルな練習に加えて、日常生活の中で行うインフォーマルな練習があります。例えば、前に紹介したコーヒーを飲む時にコーヒーの香りや味、色、カップから手に伝わる暖かさ等々、五感を使ってコーヒーを飲むことを味わう等です。

手を洗うという普段やっている何でもない行為でも、マインドフルに行うことができるので、ぜひやってみてください! 「手洗い瞑想」と名付けてみました。しっかり洗うことができて、瞑想もできてしまうので、一石二鳥です! 

1. まずは、深呼吸を2, 3回します。ストレスが溜まっている時は、鼻で深く吸って、吐く息で口でハァーっと声を出して肩の力を抜いてみてください。

2. 次に蛇口をひねり、蛇口から流れてくる水やお湯が手に当たる感覚を感じます。水からお湯に変わっていく時の感覚をじっくりと感じてみるのもよいかもしれません。手全体が濡れたら蛇口を止めます。

3. 次に石鹸を泡立てます。滑らかでフワフワな泡が手を包む感覚を楽しみます。

4. 泡が充分にたったら、指一本一本を洗っていきます。左手の親指から始めて(右でも構いません)、洗いながら、「左手親指」と1回唱えます。こな時、指と指が触れ合う感覚、関節のデコボコした形に触れる感覚なども意識してみましょう。

5. 次はお隣の左手人差し指を、同様に左手人差し指と1回唱えながら洗います。同様に全ての指を洗っていきます。何か違うことを考えていることに気付いたら、指を触っている感覚や、指が泡に包まれている感覚などに意識を戻します。

6. 最後に泡を洗い流す時に、慈悲の瞑想のフレーズを心の中で唱えます、「私が幸せでありますように。私が健康でありますように。私が安全でありますように。世界中の人たちが幸せでありますように。世界中の人たちが健康でありますように。世界中の人たちが安全でありますように」

7. 優しく手をタオルで拭いてあげます。

これでだいたい1分半くらいです。しっかりと手を洗うことができて、手の感覚に意識を向ける瞑想をすることができます。また、最後にセルフコンパッションのフレーズも唱え、このような辛い状況の中過ごしている自分を優しく受けとめることができます。

不安や心配が募り、ストレスフルな時期ですが、心を落ち着けて乗り越えて行きましょう。