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“社員に最も喜んでもらえる表彰制度”について考えてみた

皆さんの会社には社員の表彰制度はありますか?

すべての社員に公平で正当な評価を与えることを目的として、もしくは皆のモチベーション向上のためや、会社側から皆に日頃の感謝の気持ちを伝えるために、表彰制度を取り入れている会社も多いのではないかと思います。
しかしただ制度として設けるだけでは期待した効果に繋がらないことも多く、具体的に「どのように取り入れるか?」「どんな表彰なら喜んでもらえるか?」など工夫の仕方が重要な制度でもあります。

そんな中マインドフリーでも社内制度を改めて考えなおす機会があり、今までとはまったく違う機会を作ろうと新しい表彰制度が生まれました。今回はその施策について、どんな取り組みなのか?実際に社内の反応はどうか?などをご紹介したいと思います。
同じく社内制度について悩まれている方の何かのアイデアになれば幸いです。

1.どうすれば喜んでもらえるか?

今回は2名のメンバーが中心になり新しい表彰制度を考えました。
その際に大切にしたことは「もらって嬉しい表彰制度である」こと。
お金や休暇を付与する福利厚生制度はすでに社内にあり、トロフィーを贈る表彰はメンバーから置き場所に困るという意見があったことから、それ以外の観点で喜んでもらえる方法を考える必要がありました。
そこで自分ならどんな表彰をされたら嬉しいかを元にアイデアを出し合い、「お金で買えないものであること」「クオリティにこだわっていること」「表彰の内容について社内のメンバーにも興味を持ってもらえること」などのキーワードが登場。
何時間も議論を重ねた結果、特に素晴らしい仕事をしたメンバーを歴史上の偉人や有名人物に見立てて社内に掲載することになりました。


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2.SUGEEEZING 第1弾

新制度の名前は『SUGEEEZING(すげーじんぐ)』!
SUGEEE+~ing(現在進行形)から生まれた造語で、思わず「スゲー!」と言ってしまうような仕事をしたメンバーに「スゲー!」「こんな表彰をしてもらえるなんて想像してなかった!」と思ってもらえるような表彰を行うことを目指した名称です。

第一弾はいつも独特な語彙力と想像もしない発想で業務に取組むメンバーを表彰!彼の言葉のメッセージ性の強さから、文豪 夏目漱石に見立てた写真を撮影しポスターとして社内に掲載しました。

画像1
画像2

実際に社内の壁に掲載していた様子


本人に今回の表彰を受けてどのように感じたかも聞いてみたところ、

『今回は素敵な表彰をいただきました!嬉しい!ありがとうございます!
この企画から私の人生は大きく好転し、まずは宝くじに当選しました!そして、なんと!2月に素敵な人と出会い、来年春には結婚する事になりました。周りのチームメンバーも同じような嬉しい報告が上がり、まさに幸せを呼ぶ企画なんじゃないかと思います!

…全部嘘です。しかし嬉しい気持ち、感謝の気持ちは本当です。これからも自分や皆様が"SUGEEEING"の舞台に立てるよう、精進していきます!』

とのコメントをいただきました!(笑)


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3. SUGEEEZING 第2弾

また、その後は素敵な気遣いのできる女性メンバーを、彼女のデスクの上にある”真珠の耳飾りの少女”のミッフィー人形からヨハネス・フェルメールの絵画に見立てて表彰。

関根


社内の会議室を美術館に見立て、他のフェルメールの絵画と一緒に掲載しました。

社内写真
作品紹介_真珠の耳飾りの少女2

絵の下にあるのは作品紹介の文章。
他2作品(絵画芸術/婦人と召使)は本物のフェルメールの作品の紹介ですが、SUGEEEZINGで制作した作品は表彰されたメンバーの表彰内容を書いたものに挿し変わっています。


こちらも表彰の感想を聞いてみたところ、

『たくさんのメンバーがいるなかで私を選んでいただけたことがまず何より嬉しかったですし、日常の何気ないやりとりまで見ていただけていることも感動しました。撮影に協力してくれたメンバーも全員クオリティへの追及がすごくて、それこそまさに“SUGEEEING”だなと感じました!出来上がった絵画を家族に見せたらとても喜んでくれていたので、それも嬉しかったです^^
これからも“SUGEEEING”な仕事や取り組みをたくさん作っていきたいと思います!ありがとうございました。』
と嬉しいコメントをいただきました。


また、最後にこのSUGEEEZINGのポスターや額縁を実際につくったメンバーにもどのようなポイントを意識して制作していたか聞いてみましたのでご紹介します。

『今回の表彰は”SUGEEE”仕事をした人を表彰するものですが、実際に表彰された人や、この表彰を見た他のメンバーからも思わず”SUGEEE!”と声が出るようなものを作りたいという気持ちがありました。
そのためカメラが得意なメンバーに依頼して何度も角度やライティングを調整しながら撮影したり、表彰内容もしっかり掲載し社内のメンバーにも他の人がどんな仕事をしているのか興味を持ってもらえるようにしたりとクオリティにもこだわりました。おふたりに喜んでもらえて、とても嬉しかったです!』


4.新しい表彰制度の結果と今後

この2作品を掲載して、社内では通りがかった際や空き時間に立ち止まって内容を読んでいるメンバーの姿がよく見られるようになりました。特にポスターは皆が仕事をする部屋に飾っており、業務の合間に目を向けてくれる人が多いです。
掲載後は「あの写真って撮影したの?」「インパクトがあってつい読んじゃった」など何気ない会話が交わされるようになり、とても嬉しく思っています。

今後はこの取り組みを続けて表彰された本人に喜んでもらうのはもちろんのこと、「私もSUGEEEZINGに取り上げられたいから頑張ろう!」など社内全体にポジティブな影響を与えられる施策になればと考えています。
また、メンバーの表彰だけでなくノベルティを作ったり、オフィスに来てくださったお客さまに楽しんでいただけるような仕掛けを作ったりと「SUGEEEZING」の更なる拡張も検討しています。

続報はまたMindFreeのSNSなどで発信予定なので、是非ご期待ください!


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