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【経済本100冊】Vol.10:『これからを稼ごう』(著:堀江貴文)のあらすじ

経済本100冊読破タイトル作成

こんにちは!メンタルブロック解除人こと心理カウンセラーの大和です。
こちらでは、「数字に疎い心理オタクが、経済関連の本を100冊読むとどうなるか?」と言う企画で、読破した経済関連の本を紹介して行きます。
既に経済に詳しい方もそうでない方も、今後の本選びの参考にして頂ければと思います。


今回ご紹介するのは、堀江貴文さんの『これからを稼ごう』です。

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基本情報

タイトル: これからを稼ごう
著者名:堀江貴文
初版発行年月:2018年6月
ページ数(大体):約240pg
難易度所感〈五段階〉:★★★★ ややムズい


大和の適当あらすじ

仮想通貨の四方山話と、世間が理解していない仮想通貨の真のポテンシャルについての解説本。


全体の感想

ホリエモンと言うと過激な発言や毒舌のイメージがありますが、この本ではそのテイストが抑えられ、大分マイルドに仕上がっており、非常に真面目な本です(笑)。仮想通貨について、P2Pやブロックチェーン等の技術や、最近の事件、今後仮想通貨で広がる未来について、ビギナーでも分かりやすいように一つ一つ丁寧に噛み砕いて開設してくれています。ホリエモンの博識ぶりが伺える一冊です。しかし真面目なテイストな分、やや内容が難しく、ITの技術的なことはイメージがしにくいこともあって、難易度評価は四つ星の「ややムズい」にしました。しかし全部を理解する必要は無いので、多少分からない所は飛ばしても全然OKです。この本と合わせて、佐藤航陽さんの『お金2.0』を読むと、より理解が進むのでオススメです♪


大和の学びポイント


< 学びポイントまとめ >

★ビットコインを支える公開鍵暗号方式
★ビットコインを支えるP2P・ブロックチェーン
★イーサリアムの開発目的はスマートコントラクト
★リップルは既存の国家を脅かさない現実的な仮想通貨
★トークンを支えるイーサリアム
★ICOを支えるイーサリアム
★イーサリアムと同様の機能を持つNEMとNEO
★中国とアナザーウェブの戦い
★トークンエコノミーと言う独自経済圏
★スマート物々交換の時代


< 各詳細 >

★ビットコインを支える公開鍵暗号方式
・・・ビットコインが画期的だったのは、既に存在していた公開鍵暗号方式、P2Pと言う技術に、ブロックチェーンを組み合わせたことである。公開鍵暗号方式は、秘密鍵と公開鍵の2つをペアにした暗号技術である。公開鍵は文字通り公開するが、秘密鍵は自分だけで管理し、第三者に漏らしてはいけない。ビットコインでは、AのアドレスからBのアドレスへ送金されたと言う情報はオープンになっているが、送金した人が本当にAかは署名(デジタル証明)で確認し、それには秘密鍵が用いられている。なので秘密鍵を忘れてしまえば、ビットコインを失い、二度と取り戻せなくなってしまうので、注意が必要である。


★ビットコインを支えるP2P・ブロックチェーン
・・・ビットコインを支えるP2Pと言う技術は、インターネットで、サーバーを介して個々が繋がるのでは無く、コンピュータ同士が分散して繋がる仕組みである。中央サーバーのダウンで全体が停止することは無く、一つがハッキングされても、元のデータベースは分散されているので影響を受けることは無い。一方ブロックチェーンは「分散型台帳技術」とも呼ばれる、P2P上で働く、記録を残す仕組みである。世界中の参加者が、10分毎の取引記録「ブロック」で、二重支払いのような不正が無いかチェックし、検証が終わったブロックは次々と鎖のように繋がって行くのでブロックチェーンである。検証する人はボランティアでは無く、最初に検証した人にネットワークから新たにビットコインが与えられると言う特典がある。この作業をゴールドの採掘に例えて「マイニング」と言う。


★イーサリアムの開発目的はスマートコントラクト
・・・仮想通貨であるイーサリアムは、決済用に作られたビットコインとは違い、電子上で契約を自動執行する為のアプリのプラットフォームとして作られた。コンピュータ上で様々な契約や取引を自動執行するプログラムを「スマートコントラクト」と言うが、イーサリアムの開発者ブテリンは、これを分散型ネットワークであるブロックチェーン上で機能するようにした。分散型なので契約のルールは誰にも変えられず、核戦争で人類が絶滅しても、ネットワークさえ生きていれば契約は自動執行される。全ての商取引は契約で成り立つ為、この技術は配当付きの株券や保険証書にも利用できるし、デジタルコンテンツに利用して、所有権が移転した瞬間に売り手がコンテンツを実行できないようなプログラムを組めば、違法コピーの問題も解決する。


★リップルは既存の国家を脅かさない現実的な仮想通貨
・・・仮想通貨であるリップルの主な機能は、2種の法定通貨の両替の手間を減らす為に間に入る「ブリッジ通貨」と言うものである。リップルネットワークを使って送金を行うと、決済手数料としてリップルを消費する。そもそも国際送金と言うのは不便だらけで、中央銀行に該当する機関が無い。その為、金融機関は海外の「コルレス銀行」との間で口座を開き、それぞれの国の通貨で支払いを行うコルレス契約を結ぶ必要がある。しかしコルレス関係に無い金融機関同士では中継銀行が多く煩雑になってしまうし、その分手数料も高く付いてしまう。それがリップルを使えば直接・即時に送金・受け取りが可能になる。リップルの目的を絞った機能やその思想は、既存の国家や通貨を脅かさない現実的なものなので、その安心感がリップルの高い人気に繋がっている。


★トークンを支えるイーサリアム
・・・イーサリアムは、「トークン」を支える技術としても有用である。「トークン」とは、ブロックチェーン上で発行した独自コインのことであり、イーサリアム上で発行されたトークンは、ETH(イーサリアムの通貨単位)と同様に送金ができる。イーサリアム上のトークンはスマートコントラクトのプログラムで実現されているが、一々そのプログラムを書くのは非効率的な為、「ERC20」等の、標準化したプログラムのテンプレートが存在する。


これより先は有料コンテンツとなります。価格は200円と、週刊少年誌よりも安く変える値段ですので、更にサクッと学びを深めたい方は是非ご購入下さい。

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