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【経済本100冊】Vol.52:『三菱・三井・住友「三大財閥」がわかる本』(著:財閥研究会)のあらすじ

経済本100冊読破タイトル作成

こんにちは!メンタルブロック解除人こと心理カウンセラーの大和です。
こちらでは、「数字に疎い心理オタクが、経済関連の本を100冊読むとどうなるか?」と言う企画で、読破した経済関連の本を紹介して行きます。
既に経済に詳しい方もそうでない方も、今後の本選びの参考にして頂ければと思います。


今回ご紹介するのは、財閥研究会さんの『三菱・三井・住友「三大財閥」がわかる本』です。

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基本情報

タイトル:三菱・三井・住友「三大財閥」がわかる本
著者名:財閥研究会
初版発行年月:2016年12月
ページ数(大体):約260pg
難易度所感〈五段階〉:★★★ ほどよい

大和の適当あらすじ

三大財閥である三菱・三井・住友の基本情報を色々教えてくれる本。


全体の感想

著者が「財閥研究会」と言うグループになってて、顔が見えません。こう言う著者の顔が見えない本はマイルドになりがちで、余り鋭い突っ込みとかが書かれてないことが多いですが、この本も表面的な情報整理に留まっています。とは言え、意外と三大財閥の情報をまとめてくれてる本は無いですので、そう言う意味でもこの本は貴重だと思います。

日本経済に重要な影響を与えている割には、意外と地味で一般にはそこまで強く意識されないものですから。そこがアメリカのGAFAとかウォルマートとかとは違う所ですね。「財閥」と言いますけど、今日では戦前のようないかめしいものと言うより、緩やかな連合体に落ち着いているかと思います。この本を読んだ所で、今後の日本はどうするべきかとかが分かる訳では無いですが、あの会社はこの財閥に入ってたんだなーと言う関係性が分かるだけでも、各企業の経済動向等を見る目が養われるのでは無いかと思います。

大和の学びポイント


< 学びポイントまとめ >

★住友財閥の由来
★三井財閥の由来
★三菱財閥の由来
★戦後に財閥は一時解体されるも、朝鮮戦争を境に復活
★三菱の社長会「金曜会」の存在
★三井の社長会「二木会」の存在
★トヨタが二木会のオブザーバーである理由
★住友の社長会「白水会」の存在
★三菱の金曜会の実力
★三井の二木会の実力
★住友の白水会の実力

< 各詳細 >

★住友財閥の由来
・・・住友財閥の住友家の始祖は、桓武天皇の曽孫である高望王の22代目にあたる備中守忠重である。その忠重から数えて8代目に当たる住友政友が寛永年間(1624~1644年)に京都で書籍と薬を商う「富士屋」を開いていたのが、商家としての「住友家」の始まりである。一方、その住友家を銅と結び付けたのが、政友の姉婿にあたる蘇我理右衛門だった。理右衛門は「南蛮吹き」と言われる銅精錬の技術を開発し、天正18年(1590年)、京都に銅吹所を設け、後の住友財閥の基礎を築いたとされる

★三井財閥の由来
・・・三井財閥の三井家の歴史は平安期の太政大臣・藤原道長まで遡るともされる。その子孫である三井高俊が、伊勢松坂(現・三重県松坂市)に質屋兼酒屋を開き「越後殿の酒屋」と呼ばれた。その後、高俊の四男である三井高利が江戸に出て、延宝元年(1673年)に越後屋三井呉服店を創業、京都や大坂でも両替店を開業して成功させ、江戸時代屈指の豪商となった


★三菱財閥の由来

・・・土佐藩出身の岩崎弥太郎が、明治維新後の明治6年(1873年)に創立した三菱商会を基盤に、明治政府の保護も得て海運業を独占し、明治26年(1893年)には三菱合資会社を設立。これを持ち株会社として造船業・鉱業・鉄道・貿易等あらゆる分野に進出して三菱財閥としての礎を築いて行った。

★戦後に財閥は一時解体されるも、朝鮮戦争を境に復活
・・・戦前に大きくなった財閥は、戦後には一時解体されるが、戦後復興期に起きた朝鮮戦争の特需と、停戦後の不況の中で、商社の役割が再認識され、財閥の解散命令が緩和された。1952年には旧財閥の商号使用も解禁され、財閥の復活が進んで行った。とは言え、戦前の旧態依然とした財閥に後戻りすることは無く、より緩やかな連合体と言う形で再編された。現在、日本における財閥と言えば、三菱・三井・住友の三大グループが筆頭に挙げられるが、それぞれ会長及び社長会を持っている。

★三菱の社長会「金曜会」の存在
・・・三菱の社長会「金曜会」は、三菱系29社の会長、社長を会員とする親睦会である。月1回、第二金曜日に例会を開催しており、内容としては、①グループ共通の社会貢献案件の審議、②社名に三菱を冠称することになった会社の紹介、③政治経済・文化・スポーツ等、各界の著名人の講演・・・としている。また、この金曜会のメンバーは同時に「三菱社名商標委員会」のメンバーでもある。三菱社名商標委員会は、三菱のシンボルマークである、スリーダイヤのマークを大切に守っており、商標の不正使用が無いかチェックしているのである。

★三井の社長会「二木会」の存在
・・・三井の社長会「二木会」は、毎月第2木曜日に集まることから、その名が命名された。幹事会社は三井不動産、三井物産、三井住友フィナンシャルグループの3社で、会員会社は全部で26社を数えている。名目的には、指導機関では無く、懇親会・勉強会を目的とする場とのことで、例会の出席も自由でかなり緩やかである。二木会の前段には「月曜会」の存在があり、こちらは戦後に三井の屋号を護持する為の運動の母体として発足したものである。今も79社が参加しており、霞が関ビルの月曜会クラブ等で例会が行われている。また、新年互礼会と叙勲・褒章受章者祝賀会は二木会・月曜会合同の行事で、各経営陣が一同に会している。


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