頭の良さよりも運の良さを育てる(1/2)
親は子供に「どうして出来ないの」とついつい言いがちなんですが、自分はそのフレーズを使わないようにしてる。なぜなら子供の頃に言われると嫌だった記憶があるから。子供がモチベーションを削られるフレーズ第一位かもしれません。
中一の頃、僕の席の前に福永くんという授業を真面目に聞いてないアホっぽい子がいて、後ろを向いては先生に叱られる落ち着きのない子がいたんだけど、テストでは毎回クラスでダントツ一位なんです。とにかくダントツなんです。
僕は最初の中間テストで「こいつにだけは負けようがない」と高を括っていたので「真面目に授業を受けている自分が、こんなふざけた野郎に負けた...」と初めて挫折したベジータのようでした。
でも彼が授業を聞いてなかったのは事実であり家でコツコツ真面目に勉強していたとは到底思えないので、その場で瞬時に問題を解くセンス、頭もズバ抜けて良かったんだと思う。
福永は途中で札幌に転校したので、その後の彼を知りません。あの調子ならどこかで限界が来たのかも知れないけど彼が真面目に勉強をしたら、それこそどうやっても勝てなかったでしょう。
つまり努力を否定してる訳ではなく「人間の持つ頭脳のポテンシャルには努力でどうにもならない面がある」と思う。
そこは両親の遺伝的な要素が影響していると思うので、親の持つポテンシャル以上の事を子供に強要するのは酷ではないかと考えます(2へ続く)
※トップ画で福永のルックスを伝えたかったんですが、つげ義春先生のねじ式の主人公に似てます