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単独世帯高齢者は自然災害にどう対処したらよいか? (その1)スマートシニアをめざす 【自然災害と高齢者 3/4】

前回の記事で、1919年における一人暮らしの高齢者は3割近くにおよび、今後一層増加することが予想されることを書きました。
一人暮らしの高齢者は、自然災害での災害弱者になりやすいので、自然災害からどうやって身を守ったら良いか考えてみます。

まずは健康に!

まずは、健康に気をつけて健全な体を保っておくことが第一です。
肉体のみならず精神的にも。
不幸にして健康を害してしまった時には、養護老人ホームなどの利用を考えなければならないかもしれませんが、これについては社会全体としての大きなテーマになるので、別の機会に論じたいと思います。
ここでは、”元気な”一人暮らし高齢者について考えます。

スマートシニアをめざそう

コロナ禍で注目されたのが、SNSによる情報収集やオンラインを活用した新しい仕事の仕方でした。
一人暮らしの高齢者もSNSを利用して社会との連携を強化し、情報交換することにより自然災害から身を守ることが可能です。
スマートシニアになることが一人暮らし高齢者の自然災害対応への一つの可能性だと思います。

https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/statistics/statistics05.html

このグラフは、2019年と2020年における、インターネット利用端末の種類を示しています。
スマートフォンが非常に多いことが分かります。
少し前までは、高齢者は”ガラケイ”を使っていることが多かったのですが、最近ではスマートフォンを使うようになりました。
まずは、スマートフォンを活用するところを出発点にしましょう。

フェイスブックを使ってみよう

次の図は年齢階層別SNS利用状況を示したものです。
予想通り、高齢者による利用率は若者に比べると低くなっています。
しかし40%から60%あることは注目すべきかと思います。
2人に1人は活用しています。
まんざら捨てたものではありません。

https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/statistics/statistics05.html

総務省情報通信政策研究所の報告書により、SNSの中のどんなアプリが年代別に利用されているかを見てみましょう。

https://www.soumu.go.jp/main_content/000765258.pdf

全世代はラインが最も多く9割以上、それに続いてツイッター、フェイスブック、インスタグラムになっています。
60代でも、おおむね同じ傾向ですが、ライン以外のものではフェイスブックの方が多くなっています。
高齢者にとってフェイスブックは使いやすいツールだと言われていますが、この数字で現れています。
ただ、この調査は70代以上はネグられていますので、実態は分かりません。
私は70代なので、少し面白くないのですが・・・

一つの提案としては、一人住まいの高齢者は、ぜひフェイスブックを使って高齢者同士のみならず他の世代と情報交換を行い連携を深めることにより、自然災害への対応ができると考えます。

100歳でフェイスブックを活用!!

今更SNSなんて無理なんてお考えの高齢者の方に、次の動画をおくります。
聖路加国際病院名誉院長であった故日野原重明氏は、なんと100歳の時にフェイスブックを始めたというのです!
見習いましょう。


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