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知らないと恥ずかしい!?DIY「箱家具の基本の組み方」

DIYで棚を作るなら簡単!と思っているあなた。それは大きな間違いかもしれません。

今回はね、箱家具の組み方についての動画をご紹介するのですが、棚を作ろうかな、なんてチラリとでも考えている方は、マジで見るべき。なによりあひるの師匠もおすすめの動画だし。

K組の師匠はですね、人気の手作り家具作家さんなんです、すごいでしょ。

師匠のやってるサークルもあるのです。


プロの意見を素直に聞くのが上達の秘訣♪ってことで、早速そのおすすめの動画を見ていきましょう。

知らないと恥ずかしい!DIY「箱家具の基本の組み方」

箱家具を作るといっても、いろいろな組み方があります。DIYだもの、好きに作って形になれば、どれも間違いじゃないでしょ!とも言えるはず。

だけどね、もしそれがプロから見て間違った選択だったとしたらどうでしょう。

例えばせっかく作った棚がグラグラで、強度が弱かった、見た目が悪かったり、不安定だったり、移動したら壊れちゃった!な~んてことになるかもしれません。

やっぱりしっかりとした頑丈な作りの家具でなければ、安心して日々使うことができませんよね。

そこで、どーせ棚を作るなら、箱家具の基本の組み方についての動画を見てしっかりとした知識を持っておきましょう!ってことです。

こちらは、大阪市に実在するアルブル木工教室さんによる配信動画です。アルブル木工教室さんは、レッスンのほか、ワークショップやイベントなども開催しているので、内容も初心者にわかりやすいものが多くとても参考になるんです。

アルブル木工教室さんのHPは⇒ こちら

この動画を見ると、棚作りというのは、どう使うのか、どう設置するのかといったことによってもおすすめの組み方が変わってくるということがわかり、さらに

・設置環境と丈夫な棚の関係
・棚の見栄えを良くする作り方
・作りやすい棚とは

などといった棚作りの大事な基礎の部分がよくわかります。

棚ってなんとなくでも板を張り合わせていけばできそうじゃない、なんて、あひるは思っていましたけどね。

ところが、強度や見た目を考えるといろんな選択肢があって実は奥が深いんですね~。独学でやるにしても、こうした知識があるとないとじゃ大違いだってこともよくわかりました。

なるほど、こうした基本を知っておくと、ワンランク上の箱家具を作ることができて、師匠のような人気家具作家さんにも一歩近づけるというわけだ♪

ではでは、動画を見ながら早速勉強していきましょ~!

DIY 箱家具の組み方 ~ちり~

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箱物を作るときの考え方の一つで大事なのは「チリ」です。

コトバンクで「チリ」と調べたら、☆建築で、二つの材面がわずかにずれた部分。とありました。たしかに買ってきた棚とか見てみると、棚の接続部分ってちょっとズレてたりしますよね。

完成後に木の狂いが出たときに、それをごまかす作用があるということで、家具職人はあえてわずかな段差(=チリ)をつけて組むのだそうで、これが家具作りでの鉄則とのこと。

全部の面を合わせて、まっ平らになるように作ったとしても、完成後に縮んだりすることで段差ができてしまうことがあるそうです。

チリを付けておけば、こうしたズレをごまかすことができて、さらに家具の見た目にも立体感が出て、面取りをした部分もキレイに収まるなど、見た目にもプラスになるんですね。

初心者が棚を作ろうと考えたとき、「チリ」なんて思いつかないですよね。これ、大事!

チリの考え方はとても大事で、その箱の組み方にも影響してきます。

DIY 箱家具の組み方 ~強度~

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強度について、動画では

・縦勝ち
・横勝ち
・イレギュラーな形

この3つ形で口型に組んだ木材があります。

縦勝ちというのは、縦の材料で横の材料を挟んでる
横勝ちというのは、横の材料が縦の材料を挟んでる
イレギュラーな形のは、上は横の材料が乗っかる形で、下は横の材料が挟み込まれています。

この3つのうちで一番強度が強いのは、イレギュラーな形で組んだものとのことです。
その理由は、上の横の材料は縦に留めて、下の横の材料は両サイドから留めることになり、留める方向が一方向だけじゃないんですね。

留める方向が複数に分かれる方が強度が強くなる、というわけです。

ただし、ここから仕切りや棚を設置していくことで強度が上がるので、ここでの強度はそんなに気にしなくてもいいそうです。中に入れる、つっぱり棒や構成する板の数が多いほど頑丈な作りになるわけですね。

あくまでも、シンプルな口型の場合には、ただ単純に同じ幅のものを挟み込むだけよりも、挟み込む方向が違う型の方が強いということは覚えておきましょう。

DIY 箱家具の組み方 ~設置場所~

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次は、どう設置して使うのか、設置場所によっての組み方について解説されています。

■壁に掛ける棚を作りたいという場合

壁を壁に掛けて使う場合は、縦勝ち(縦の木材で横の木材を挟んで横から留める形)の組み方がおすすめとのことです。

その理由は、横からビスを留めるので、壁掛けしたときに強度が最も強いから。
たしかに、壁に掛けるときに、横勝ちで組んでいたら、底がすっぽ抜ける、なんてことにもなりそうです。

■床に置く棚の場合

棚を床に置いて使う場合、もっともおすすめしないのは横勝ち(横の木材で縦の木材を縦方向に留める形)での組み方とのことです。

その理由としては、木というのは組んだあとにも反ることがあるので、板をベタ置きするというのは板が沿ったりして不安定になる可能性もあるわけですね。

お~、なるほど、こんなこと知らないし、素人考えではついついやってしまいそうです。

設置場所によっても組み方が影響するので、負荷のかかりかた、板の反りが出た場合どう影響するか、といったことを考えることが大事、なんですね。

DIY 箱家具の組み方 ~見え方~

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家具職人さんは、設置したときに木口(木の断面)をできるだけ見えないように作るのが基本とのこと。
(木口を隠すということは、天板をビスや釘で打つことになるのですが、これは隠すことを前提としての話との注釈付き)

上から見るのか、横から見るのか、下から見るのか、その角度から最もよく見える面を考えると、どういった組み方がいいのか決まる、ということです。この見え方は、強度より優先させることもあるそうです。

DIY 箱家具の組み方 ~作り易さ~

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強度や見え方についてわかったうえで、次はでどういった組み方をするのが作りやすいのか。

これは、最初の3つの口型でいえば、イレギュラーな形よりは縦勝ちと横勝ちの組み方で棚を作るほうが作りやすいとのこと。

縦勝ちと横勝ちの場合、2種類の寸法と幅で準備すればいいので、作りやすい。

でも、イレギュラーな形のものは、長さが3種類、木の幅も3段階となるので、複雑になるわけです。

強度や見え方、そして作りやすさなど、どこに重きを置くかで、棚の組み方って全然変わってくるんですね。

DIY 箱家具の組み方 ~応用~

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応用編として、ふたつの組み方を解説されています。

■脚を付けない箱の組み方

脚を付けない箱の場合の組み方を解説しています。
脚がない場合でも、やはり地面にベタ置きになるのは避けるべきなので、底面を少し地面から浮かせて、側面だけがじめに設っするように組むべき、とのこと。

ここでどれくらい浮かせるかについては、掃除しやすいような幅にしたり、巾木のような板を貼って隠す、といった方法があるそうです。

■「留め」を使った組み方

もうひとつイレギュラーな組み方として、「留め」というのがあります。写真立てなどはこの「留め」で作られています。

この留めというのは、45度で四隅を合わせるという方法で、これで組むと、木口が全て隠れてキレイに仕上がり、さらに材料の幅を全て同じにして、チリを付けなくても、面がキレイに合うというのがメリットだそうです。

ただし、この留めの強度は接着剤だけでは弱く、できればビスやホゾなどで補強するのがおすすめ、とのことでした。この「留め」というのは、見た目重視の組み方ですね。

ホゾというのは、一方の端に突起部分を作り、もう片方にほぞ穴というのを開けてふたつの木材などを組み合わせる方法のことです。これはちょっと初心者には難しそう。

DIY 箱家具の組み方 ~木の方向~

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最後に木の使い方についてです。
動画では、サンプルとして、ありえない2つの比較が出てきます。

これ是非動画で見てほしいのですが、さすがに初心者だってこれはわかるでしょう、って思うのですが、初心者さんが自由に箱を作るとなると、実際このように組む人が結構いるのだそうです。

たしかに、家具を作るとき、木材自体の強度というのを把握していないとこういった失敗をすることもありそう。

ここで知っておきたいのは、木材というのは線方向が割れやすい、ということです。木の繊維の方向を間違えたら、壊れやすい家具になってしまいます。実際、動画では、金槌でポンと叩いたら、間違った作り方をした箱の方は一発でバラバラに壊れてしまいました。

どうすればいいかというと「箱物を組むときは、長い方向に木目を通す」というのがとっても大事なポイント!なのです。

まとめ

その家具をどう置くか、どのように使うか、何を優先させるのか、といったことによっても正しい作り方というのは異なるわけですね。

木の弱点を知ったうえで、組み方、強度などについて知っていれば、DIYでも長く使える家具を作れるようになれるはず。ここはしっかりマスターしておきたいですね。

アルブル木工教室さん、わかりやすい動画ありがとうございましたm(_ _)m

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