ミナパ チセ ~みんなで笑う家~
~朝~
今日もチュㇷ゚(太陽)は昇る みんなの笑顔をのせて
すべてを受け入れる 故郷のアトゥイ(海)から
あなたの周りのたくさんのカムイ(神)が
あなたを見てる あなたを守ってる
一人じゃない 何にも怖くない
勇氣を出して歩き出そう
あなたの心に眠ってるイモマ(宝物)
今、目覚める時がきた
~昼~
レラ(風)は夢を運ぶ みんなの希望をのせて
大地を吹くレラと 雲を運ぶレラと
あなたの背中を優しく押すレラは
未来を見せる 手招きしている
一緒なんだよ つながってるよ
小さな一歩は希望の一歩
あなたの笑顔が宇宙のイモマ
キヤイ(光)はあなたの胸にある
~夜~
山にチュㇷ゚(太陽)が帰る みんなの心を包み
今日も生き抜いた 「今」を生きてきた
あなたがあなたに還ったときに
カント(宇宙)は微笑む 優しく抱きしめる
独りじゃないよ ひとつなんだ
自分を抱きしめ愛そうよ
あなたを愛するたくさんの人が
今 祈りを贈っている
さあカントへおかえりなさい
🌈~🌈~🌈~🌈~🌈~🌈~🌈~🌈~🌈~🌈
アイヌ語を交えた詞を作りたい…
そう思っていました。
そんな時、出逢いがあります。
白老に地域おこし協力隊の手塚日南人くんとの出逢いで大きく変わりました。ひょんなことから唄作りの話になり「一緒に作りましょう」と彼の一言でわたしの音楽のトビラが開きました。
それから二日後の夜。
ミナパチセの運営に悩み、想いと勢いで始めたけど無謀だったかな…と思ってしまった時に
でも、もしミナパを始めてなかったら出逢えなかった仲間のことを考えると、やっぱり自分のタイミングで始めてよかったんだと思い直しました。
そして、出逢った方たちの顔を思い浮かべたとき・・・
「今日もチュㇷ゚が昇る、みんなの笑顔をのせて」
このフレーズが降りてきました。
慌ててその辺にあった紙に降りた言の葉たちを書き留め「朝」と「夜」が書きあがりました。
「詞…書けちゃった…」
朝と夜ができて、昼もあったらいいかなと「昼」が出来上がりました。
その時は題名は思い浮かばず、後々になって付けました。
自分が今まで経験してきたこと、学んできたこと、そして、ずっと自身のルーツを受け入れられずにいたわたしが出逢った言の葉
「アイヌ民族は自分たちも自然の一部だという精神性をもった唯一の民族である」
みんなつながっている、もとは「ひとつ」なのだということを伝えたいと言う想い。
世代も性別も国も関係ないボーダレスな唄になったと思います。
初めて詞を書き唄になった小さな一歩。
大切に大切に唄って生きたいと思っています。
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